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デジタル写真のメリットとデジタル特有の撮影作法

カメラ教室のレッスンノート

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体験レッスンお疲れさまでした。

フィルム時代はF3やF100の他、重い撮影機材を背負って八ヶ岳に登られて山岳風景写真を撮られていたとのこと。
八ヶ岳の中腹で-20℃の中、手袋をしていても指がかじかんで感覚が麻痺してきた事や、1回の撮影でフィルムの現像・プリント代に10万円もかかっていた事など、作品作りに精力的に取り組んできたお話を楽しく聞かせていただきました。
今となっては懐かしいα7700iもAF時代にはお使いだったんですね。

その後一眼レフもデジタル化の波を受けるのに伴い、写真のデジタル化に一旦は疑念を抱いて写真から離れたものの、お仕事を一線から退き時間に余裕ができた事もあって、かつて熱心に取り組んだ写真をデジタルで再開してみようと一念発起されてNikon DfやLeica M10を購入された訳ですね。
ただ、使い方がまだよく分からず、デジタル写真のメリットもちゃんと見い出せていないご様子でした。

デジタル写真撮影のメリットですが、まず「フィルム代がかからない」というのが挙げられます。現像やテストプリントに膨大なコストを費やす必要もありません。
撮影後、直ぐにその場で確認して満足できなければ撮り直しが可能になったのも大きなメリットの一つです。失敗からの気づきを次の成功に反映させるフィードバックが早くなったことで、撮影スキルの上達もフィルム時代に比べて格段に早くなりました。

次に撮影時の作法の違いですが、フィルム時代はカメラ側で操作するのは露出を決める絞りとシャッター速度、それにピント合わせぐらいで、あとは色温度変換フィルター(LBフィルター)を付けるかどうかという程度。で、その後の写真としての仕上がりは、フィルムの特性や現像と焼き付け作業に大きく依存していました。

そのラボに全面的に依存していた、写真としての印象を決定づける仕上がり機能がデジタル時代になってからカメラ側に取り込まれました。
それがDfでは「ホワイトバランス」や「ピクチャーコントロール」「アクティブD-ライティング」といった機能になり、「JPEG」(ジェイペグ)という画像フォーマットで記録する際に必要となるものです。
つまり撮影時に写真としての仕上がりまで意識してコントロールできるという点がデジタル特有の作法でありメリットとも言えます。
またフィルム感度に相当するセンサーのISO感度も1枚毎に変更できるようになりました。フィルム時代ではあり得ないISO3200や6400等の超高感度も常用感度として使えます。
ただ、その分撮影時の負担は増えるし、大きく外したときの撮影後の修正がしづらいというのがJPEGの難点となります。

そこで撮影時は最低限の操作(絞り,シャッター速度,ISO感度,ピント)に集中して、写真の仕上がりは撮影後にPCに取り込んで「Lightroom」のような現像ソフトで、ある程度時間をかけて行うことを前提にした「RAW」(ロウ;センサーから出力される生信号)という画像フォーマットもJPEGと同時に記録しておくことをお勧めします。

RAWはJPEGファインの4倍以上の容量が必要になりますが、SDカードにはフィルムの比ではないくらいに大量の枚数のRAW画像が記録できるので、さほど負担にはならないでしょう。
RAWは「ダイナミックレンジ」(表現可能な明暗差;フィルムで言うところのラティチュード)が広く、撮影後の現像処理で露出や色調、トーンを大きく調整しても破綻がなく、粗が目立ちません。
ただしJPEGに対して約6段分広いダイナミックレンジを確保できるのはベース感度(ISO100)のときで、ISO感度を1段上げるとRAWのダイナミックレンジも1段分狭くなります。なので撮影後の調整幅を広く保つには、なるべく低いISO感度で撮影するのが望ましいです。

「現像」作業は、広くは写真の修正(レタッチ)も含めた作業を指していて、モデルの服を全く別の色に変えたり、シミ・シワ・ホクロを消したり、二の腕・ウェストを細くしたり…といったことも商業写真では日常茶飯事に行われています。
それで「写真」と言えるのか?という疑念を抱かれるのはごもっともですが、だからといってデジタルを全面否定するのは少々勿体ない話です。

なんでも自由にできるからといって、作品作りにおける「自由」の意味を履き違えなければ良いだけの話です。
個人のモラルに依存する部分ではありますが、デジタルは捏造するためだけのツールではありません。あくまでも自分のイメージに近づけるための最良のツールとして、フィルム時代より遥かに利便性が高くなったPCによる現像環境の恩恵を受けるべきでしょう。

最後に昭和記念公園でLeica M10とSUMMICRON 35mmで撮られたスナップ写真のプリントを拝見しました。
ざっと拝見したところ、被写体に無造作にカメラを向けて手当たり次第に切り撮っただけのように見えて、何が撮りたかったかが伝わってきませんでした。
要するに写真に撮り手の気持ちが篭っていません。
まずは余分なものを削ぎ落とす「引き算」からマスターしていきましょう。
被写体を照らす光を読みつつ、どの方向からどこまで寄れば主役となる被写体の持ち味を最大限に引き出せるのか、合わせるべき背景はどれなのか…初めのうちは頭を常にフル回転させながら集中して撮ってみてください。

よく行かれるフィリピンの観光地化されていない奥地で、現地の子たちの目の輝きを撮っていきたい…という思いは素晴らしいと思います。
突き詰めていけばライフワークにもなり得るんじゃないでしょうか。期待しています。
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