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ブツ撮りで注意すべきポイント

カメラ教室のレッスンノート

レッスンノートって?レッスンノートって?

体験レッスンお疲れさまでした。

副業としてネットショップに出品している靴のお写真を、もっと綺麗に撮れるようになりたい…とのことで、今回受講していただきました。

早速、iPhoneで撮ったという出品サイトの黒の革靴のお写真を拝見しましたが、iPhoneで撮ったにしては意外と良く撮れていて、iPhone特有の画角の広さ(換算28mm相当)はありますが、ピントも露出(写真の明るさ)もホワイトバランス(色味)も特に問題ないお写真でした。

ただ、光源が窓からの自然光と室内照明のいわゆる「ミックス光」になっていました。
靴の表面のテカリ(スペキュラー)で白が自然光によるもので、オレンジが室内照明によるものです。
靴が黒なのでそれほど問題は感じられませんが、ミックス光だとモノ本来の色味が再現されず、届いた現物との印象が異なってクレームの対象となりかねません。

複数の光源を使うことで、陰影部を起こして全体の質感やディテールが伝わりやすくなりますが、その場合は光源の「色温度」を揃えると、実物の印象に近い色味にすることができます。
窓からの自然光だけであれば、レフ板(白色スチレンボード等で自作した物で構いません)を使って陰影部を起こすことで2灯ライティングに近い効果が出せます。

靴の内側に縁の影の輪郭がくっきりと付いていましたが、この「影の輪郭」がくっきりと付く光は「硬い光」といって、ブツ撮り向きではありません。
窓から採光するのであれば、レースのカーテン越しに採光することで、カーテンが光を散乱する「ディフューザー」となって、直射日光の硬い光が「柔らかい光」に変わります。
そうすることで影の輪郭がボケて印象が柔らかくなるとともに、靴の内側の質感やディテールも伝わりやすくなります。
ただ、革靴の光沢感の元になるスペキュラーを出すために、ライティングにある程度の硬さは残しておいたほうが望ましいです。(レースのカーテンからの距離で調節してください)

背景は、白か黒の無地の背景紙または背景布を商品の下に敷きつつ背後に吊るして「白とばし」または「黒つぶれ」させることで、出品サイトの背景と馴染ませます。
そうすることで、商品そのものがそのページで引き立ちます。

夜しか作業できない場合は照明機材が必要になります。
手軽に揃えるには機材一式がセットになった「撮影ボックス」がオススメです。
安かろう悪かろうの粗悪品から便利に使いこなせるものまで、いろいろな種類が出ているので、評判を確認しつつ靴にあったサイズ感のものをお選びください。

最後に、お持ちいただいたD90と18-200mmF3.5-5.6で、黒の革靴をその場で試し撮りしてみました。
ブツ撮りの場合、一般的に使われる画角(焦点域)は35-50mm(標準〜中望遠)の間です。
今回は35mmから少し望遠寄りで、ISO感度800、絞り優先のAモードで、絞り開放F4のところをf5.6に1段分キモチ絞ってみました。
絞りは絞るほど(F値が大きくなるほど)「被写界深度」(ピントが合っているように見える奥行き方向の範囲)が深く(幅が広く)なります。
ただ、絞りすぎるとトレードオフとしてシャッター速度が遅くなるため、ある程度以上の被写界深度が欲しい場合は手ブレを防ぐために三脚が必要になります。
そのため、今回は絞りは控えめのf5.6で、手持ちでシャッター速度を稼ぐためにISO800としました。三脚を使う場合はベース感度のISO200で大丈夫です。

ピントはその商品の特徴を一番表す箇所に合わせて、そこから前後に被写界深度が深くなります。
今回は靴の先端のステッチの部分が若干ボケましたが、まあ許容範囲でしょうか。
あまりピンボケしていると、手を抜いている部分を見せたくないのかな?と勘ぐられてしまうこともあるので注意してください。

ホワイトバランス(WB)はカフェの照明に合わせて電球にすることでドンピシャでした。
WBボタンを押しながら後ダイヤルでWBを取る光源の変更、前ダイヤルでアンバー・ブルー方向の微調整ができます。

ネットショップの商品は、実際に手に取って触れない分、写真からの判断が全てであり、「返品リスクを如何に回避するか」が最重要課題といえます。
色味、質感、縫製具合などの品質が一目で判るような、クレームの来ない写真を撮るように心がけていきましょう。
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