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人物写真を印象的に撮るコツ

カメラ教室のレッスンノート

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体験レッスンお疲れさまでした。

ライターのお仕事をされていて、低予算での取材で取材先の方の撮影もご自分で担当する必要が出てきたとのことで、人物の撮り方のコツを習得すべく今回受講していただきました。

まずは旅行先の伊勢神宮で、D3300+標準ズーム18-55mmF3.5-5.6で撮られた奥さんのお写真を拝見しましたが、笑顔が少し足りない以外は、観光先の記念写真としてはなんら問題ない印象を受けました。
ただ、その人物の人となり・人柄を引き出して一枚に込めて伝わる写真にするには、さらなる工夫が必要になります。

プロのモデルでもない限り、急にカメラを向けられると一般の方は表情が強張ってしまいます。
そんな中、その人らしさがひと目で分かるような素の表情・仕草を引き出すためにはモデルの方との意思疎通が大切になります。
固まった状態で「はいチ〜ズ」でパシャリ…では記念写真は撮れても「ポートレート」は撮れません。

それ以外の人物撮りの撮影術として、私が撮った作例をご覧いただきながら、まずは基本的な事からお伝えしました。

作例は、先日パシフィコ横浜で開催されたCP+という写真機材見本市のソニーブースで、α7Ⅲという新型フルサイズミラーレスと標準ズーム24-105mmF4で試写したモデルさんのポートレートになります。

まずレンズの画角(焦点距離)ですが、作例では望遠側105mmの絞り開放F4で撮っています。
人物撮りに相応しい常用域は、55mm(フルサイズ換算85mm)の「中望遠」を中心に、35mm(同50mm)の「標準」〜90mm(同135mm)の「望遠」までとなります。
お持ちの標準ズームではテレ端の55mmにすることで、モデルに対して程よい距離感を保ちながら、背景のほうも程よい範囲に整理されて写ります。

ただ開放F値がF5.6と暗いため、背景がボケにくく騒がしくなりがちで、ISO感度が高くなり易く高感度ノイズによるザラつきが目立ってしまいがちです。
そこでISO感度を低く抑えようとすると、今度はシャッター速度が遅くなってしまい、手ブレ・被写体ブレが目立ってしまいます。

そこで人物撮り用に、比較的安価なコンパクトでそこそこ明るい「単焦点レンズ」の購入をお勧めします。
ニコン純正だと AF-S DX35mmF1.8 または AF-S50mmF1.8 辺りがオススメです。

ポーズは気をつけの姿勢で正面から…は避けるようにして、斜め30°〜45°で視線はカメラのほうを向いてもらうことで、人物の立体感・奥行き感が出てきます。

このときピントは「手前側の瞳」に合わせます。
AFエリアモードが「オートエリアAF」(カメラがピントを合わせる場所を自動で判断)になっていたので、これを「シングルポイントAF」に変更しました。
ファインダーを覗きながら、人物の瞳に近いAFフレームに十字キーを操作して変更します。
シャッタボタン半押しでAFロック後に、フレーミングを微修正して構図を整えてからレリーズします。
AFの動作はカメラに任せても、ピントをどこに合わせるかはカメラに任せず手動で決める…というのがポイントです。

Aモードで絞りは基本的に開放ですが、大口径レンズでアップのカットを撮るときは少し絞ったほうが良いでしょう。
シャッター速度は1/125秒以上をなるべく確保してください。
1/125秒というのは、動きが穏やかなモデルの顔の表情を止めながら、手足の動きをブレとして自然な動感で表現できるシャッター速度になります。

これを手軽に実現するためのオススメ機能が「感度自動制御」になります。
ISO感度設定でこれをONにして、「低速限界設定」に1/125秒を設定します。
こうすることで、暗いシーンで露出が不足したときでも、シャッター速度は1/125秒よりも遅くならずに、代わりにISO感度を自動で上げてくれます。

ただ、あまりISO感度を上げ過ぎると高感度ノイズでザラついてくるので、ココまでならガマンできる最大のISO感度(例えばISO3200)を「制限上限感度」として設定します。
シーンがさらに暗くなってこの上限感度を超えそうになると、今度はシャッター速度が低速限界を超えて遅くなっていく…という仕組みです。

この「感度自動制御」機能によって、絞り優先のAモードでありながら、シャッター速度とISO感度も意図した範囲に収めながら撮影することができます。

ライティングですが、影の出方に注意してください。
特に正面からストロボ光を直接当てると、顎や背景に強い輪郭を伴った影が生じ、肌にもテカリや女性の場合は化粧浮きが生じて印象が悪くなります。
できれば白色の天井や壁にバウンスさせたいところですが、バウンスできない内蔵ストロボは調光補正をマイナス側に補正して、弱めに当てることでキャッチライトとしての使用に留めるべきです。

ホワイトバランス(WB)では、人物を照らす光源の種類を指定することで、光源由来の色味の偏りを補正します。D3300では蛍光灯の種類をきめ細かく選べるようになっていましたよね。
ピントと違って、WBは失敗した場合でもレタッチソフトである程度はリカバーできます。
撮って出しの作例では若干寒色寄りで、彩度が低くトーンも硬めでしたが、LightroomというAdobeの写真現像ソフトで撮影時の印象に近い状態に修正しています。
修正前後で劇的に改善されているのがお分かりいただけたかと思いますが、このLightroomの使い方指南もレッスンで対応可能です。

手前の台の上に置かれた鉢植えの花越しに撮ることで、花を「前ボケ」として利用しています。
ボケ量に限界がある「後ボケ」とは異なり、「前ボケ」はレンズに近づければ近づけるほど、どこまでもボケるという特徴があります。
花なのか何なのか判らなくなるほどに前ボケに寄ってモデルさんのバスト以下に添えることで、印象を和らげるとともに不要なディテールをやんわりと覆い隠して、見る側の視線をモデルさんの表情に誘導する効果があります。

また、背景にイルミネーションや木洩れ日などの「点光源」がある場合は、絞り開放で丸くボカすことで、アクセントとなる「玉ボケ」として背景にあしらうことができます。
人物に対して玉ボケをどう配置したら一番バランスが取れるかを見極めながら、アングルを修正して追い込んでいきます。
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