サイタ趣味の習い事カメラ教室 神奈川 光と遊ぶフォトレッスン レッスンノート テーブルフォトで心に響かせる光の読み方 - 方向・質・色

テーブルフォトで心に響かせる光の読み方 - 方向・質・色

カメラ教室のレッスンノート

レッスンノートって?レッスンノートって?

体験レッスンお疲れさまでした。

生活雑貨を扱ったネットショップでコンテンツ企画のディレクションを任されることになったとのことで、これを機会に心に響く写真の撮り方を学びたい…とのことで受講していただきました。

初めにスタジオのお写真を拝見しましたが、倉庫を改装したというスタジオはレンタルスタジオとして貸し出せそうなほど広々としていましたね(笑)これはいい写真が撮れそうだという期待感が高まる造りでした。

次にネットショップ掲載用の加湿調理器具と、それで調理した食材のお写真を拝見しました。
食卓の木目の質感や左右並べて比較しながらの見せ方は良かったですね。
見せるポイントははあくまでもトーストの焼き目であり、こんがり感なんですが、そこにコーヒーカップやミルクグラスを置いて、やり過ぎない程度に日常の食卓感を演出すると見る側に寄り添った写真になりますよね。
ライティングは自然光に勝るものはなし…ということで、朝食であれば朝の光が利用できるとベストです。
窓を背景に「半逆光」にすることで表面のテリが効果的に表現され、同時に明るい背景も取り入れて「場」の雰囲気が表現できます。

余談ですが、サンマを塩焼きにする前にみりんを塗るのは、脂を封じ込める役割があるからだそうです。詳しくは下記ページをご覧ください。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20151007/index.html

ところで、テーブルの真上から見下ろしたアングルではそれほど目立たないんですが、斜め上からのやや俯瞰気味のアングルで広角レンズ(iPhoneのiSightカメラは28mm相当の広角レンズです)を使うと、広角特有の歪みが目立ったり、パースによる遠近感が強調され過ぎて、テーブルフォトとの相性はあまり良くありません。
標準〜中望遠の画角のレンズを使うことで、歪みも気にならなくなり背景も整理されて、自然なパースで印象も良くなります。

背景のボケ具合ですが、ピント面からの距離に応じて次第にボケていくボケ表現は、本来自然な立体感・奥行き感をもたらしてくれるものです。
なるべく大口径の単焦点レンズを使うことで、この奥行き感や背景の存在感のコントロールの幅が広がります。

次に以下のページを引き合いに出して、光の「質」である「軟らかい光」と「硬い光」の違いを解説しました。
http://shuffle.genkosha.com/technique/lighting/7305.html
(ちなみに、ベアバルブはストロボの直接光のことで、バンクライトは蛍光灯やLEDを光源にした定常光ライトのことです)

直射日光のような「直接光」(硬い光)とレースのカーテン等を通して光の進む方向が散り散りになった「散乱光」(軟らかい光)とでは影の出方が違います。
前者を男性的、後者を女性的と言ったりします。

光が硬すぎると、輪郭のはっきりした強い影が目立ち、明暗差も付き過ぎて白とび・黒つぶれしやすくなります。
でも逆に軟らか過ぎると、光沢(スペキュラー)や陰影による素材の質感が損なわれてしまいます。
軟らかくて、でも軟らか過ぎず、適度な硬さを残したライティングが理想です。
そのためには、ディフューズし過ぎるよりはレフ板で影を弱めてあげるのが効果的です。高さ2mのレフ板を自作したのはさすがですね。
レフ板を当てる角度や被写体との距離にも気を配って、主光源とのバランスを取ってみてください。
日中晴天時は南向きの窓は避けるように…スタジオは東向きなのでOKですね。直接光ではなく間接光主体の採光を心がけてください。

ブツ撮りで天候や時間帯を気にせずに安定したライティング環境を構築するには、ハードルは高くなりますが専門的な照明機材を導入する必要があります。
以下のような入門者向けのページがありますので、参考にしてみてください。
http://yamasha.net/photo/photostudy_04
http://a-graph.jp/2015/08/23/2841

実際の照明の当て方を交えた作例は、英文サイトになりますがProfotoのサイトが参考になるかと思います。
https://profoto.com/jp/profoto-stories?category=StilLife

海外のテーブルフォトグラファーのポートフォリオになりますが、多灯ライティングを意のままに操れるようになれば、このような作品も撮れるようになります。
http://stephenhamilton.com/#still

ライティングが決まれば、今度は光をどう味付けするか…料理でいえば薬味・調味料ということになりますが、それがカメラ側の役割になります。

例えば日中屋外での花撮りには、晴天時よりも曇りの日のほうが光が軟らかくて向いているんですが、曇り特有のどんより感を抑えるため、露出はやや明るめに、彩度はやや高めに…といった感じで「味」を整えていきます。

お持ちいただいたEOS Kiss X2で彩度を高くする場合は、「ピクチャースタイル」で「色の濃さ」を+側にシフトします。

ブツ撮りの場合は「被写界深度」(ピントが合っているように見える範囲)の調整が最優先になるので、露出モードはAv優先で、ライティングが変わらなければM(マニュアル露出)を使います。

「露出」というのは「露光量」のことで、露出を司る要素として大きく「絞り」と「シャッター」の二つがあります。
光を水に例えると、絞り(F値)はいわば蛇口のひねり量で、シャッター速度(SS)はコップで水を受ける時間、そして露出はコップの中の水の量になります。

Av優先モードでは、意図した被写界深度が得られるように手動でF値を調整し(F値が小さいほうが被写界深度が浅い)、そのとき「適正露出」となるようにカメラによってSSが自動的に決められます。
ただし、カメラが常に正しい判断をしているわけではなく、大抵は間違っています。

例えばカメラは被写体が「白」か「黒」かの判断はできません。常に18%の反射率(平均反射率)とみなしてSSをはじき出すため、同じSSであるべきなのに白を撮るときはSSが速くなり、黒は遅くなります。
今どきの最先端の技術を搭載していても意外とおバカなままのところもあるんです(笑

試しに白い紙の上に名刺を置いてX2でAv優先で撮ってみたところ、暗い感じになってしまいましたよね。
そこで「露出補正」によって、適正露出はもっと多め(+)なのか少なめ(ー)なのかをカメラに教えてあげる必要があります。(今回はもっと多め)

色味は若干アンバー系に色かぶりしていましたが、ヒストグラムを見ても確かにRチャネルが高く(右寄りに)出ていました。
このように、カメラは光源の色の偏り具合も正しく判断できないので、WB(ホワイトバランス)の設定で、「AWB」(オートWB)→レッスン会場の光源は「白熱灯」なんだよと、カメラに光源の色温度を教えてあげる必要があります。

以上のように、正確な露出とWBをカメラに教えてあげることで、目に馴染む自然な白が再現できましたが、これが「光を読む」ということの基本になります。

最後に撮影時のストラップの使い方ですが、タスキに掛けて、右脇にストラップを挟んでカメラを構えたときにピンと張るように長さを調節すれば、カメラが安定すると同時に脇も締まって、手ブレ予防に対して一石二鳥です。
よかったら撮影スタッフの方々にも教えてあげてくださいね。
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