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風景写真における空気の役割

カメラ教室のレッスンノート

レッスンノートって?レッスンノートって?

旅行先や日常の風景を綺麗に、料理やスイーツを美味しそうに、また秋に生まれる予定の赤ちゃんを可愛らしく撮れるようになりたい、とのことで今回受講していただきました。

友達から譲り受けたというistDですが、聞けば友達の叔父さんの遺品だとか?
よくもまあそんな大切な物を手放したなとは思いますが、そうなると大事に使ってあげないといけないですよね。
そのistDで撮った新婚旅行先のスイスの山岳写真ですが、抜けるような自然の中の空気感がよく出ていました。また、スマホで馴染んでいるからなのか、風景を縦位置で捉えるというセンスはなかなかのものでした。

風景写真で広がり・奥行きを表現する手法としては広角レンズを使ったパース(透視図法)以外に「空気遠近法」というのがあります。
近くの道や草原はコントラスト(明暗差)が高くて色も濃く鮮やかなのに対して、遠方の山脈はコントラストが低くて青みがかっていますが、これはそこから光が届くまでの距離が桁違いに長く、その経路中の空気に直射日光が照射してカメラの方向に散乱する青い成分の光が多くなってしまうことによります。(この空気による光の散乱のことを「レイリー散乱」といいます)
これは空が青いのと同じ理屈なんですが、この「霞み」(コントラスト低下と青み)の程度は被写体までの距離に応じて変わるため、その程度によって空気感とともに奥行き感が表現できるという訳です。

マッターホルンの頂上の頂だけを望遠で切り取ってもパッとしない写真になってしまうのは、この「霞み」にも一因があるといえます。
手前のコントラストが高く色が豊富な近景も一緒に写し込むことによって、近景と遠景の空気遠近効果の対比が効いて、初めて風景の雄大さが表現できます。

…と、のっけからかなり専門的な話になってしまいましたが(笑)「光と遊ぶ」ということは光と仲良くなるということです。そのためには先ずは光のことをよく知ることが大事で、よく知ることで、どんなシーンでどんな光の特性が活かせるかがイメージできるようになります。
そんなわけで、光と遊び上手になるための秘訣…その一例を少々詳しく紹介させていただきました。

ところで、イメージセンサー上のゴミ(ポツンと影になった箇所)が抜けるような青空に水を差していたのが残念でしたよね。
istDをCCDクリーニングモードにセット(ミラーアップ&シャッター幕オープン)して、ブロアーで吹き飛ばして確認したところ、写真に見られたような大きなダストは無かったものの、細かいダストがまだ残っていました。一度湿式クリーニングを試したほうが良いかもしれません。

センサーの清掃については以下のページが分かりやすく良くまとまっていますので、参考にしてみてください。
http://photo-studio9.com/imagesensor-cleaning/

手持ちに料理の写真が無かったので、代わりに直近で撮ってきた新宿御苑の桜の写真と、昭和記念公園のチューリップの写真を何枚かPCでご覧いただきました。
花撮りのときは「半逆光」で撮ると、光が透けて花びらが一番綺麗に映えます。
ただ、そのままだと暗くなってしまうので、露出をプラス側に補正して明るくすることで花びらの繊細な質感が際立ってきます。
順光だとのっぺりした感じになってしまうんですが、半逆光との印象の違いもご覧いただきました。お菓子や料理などのテーブルフォトにおいても、自然光ライティングの基本は「半逆光」です。

なお、色鮮やかな花などを撮る場合、istDだと白とび(輝度飽和)や色とび(色飽和)してしまう可能性があります。そうなってしまう場合は、後で調整できるように露出をややマイナス補正気味にしてRAW(センサー生出力データ)というデータ形式でも撮っておくといいでしょう。
RAWデータを現像するためのソフトであるLightroom 6は値段も手頃でおすすめです。(istDのRAWデータはVer.1から対応しているようです)

お子さんの写真ですが、歩き始めると予測困難な動きをするので、ピント合わせの難易度が一気に上がります。
また、撮影中も何をするか分からない危うさがあるので、眠っているシーン以外はご主人などサポートしてくれる助手の方に手伝ってもらいながら撮影に専念してください。
生き生きとしたお子さんの表情を捉えるには、お子さんの目線まで降りることをお勧めします。
背面液晶がチルトできるミラーレスだと、楽な姿勢でローポジション撮影できるし、お子さんもママの表情が確認できるので安心した笑顔を見せてくれます。
istDだとちょっと大変ですが、這いつくばった姿勢で撮ってみてください。

暗いシーンで手ブレしてしまうということでしたが、istDはISO感度を上げたとしても800が限界なので、今後写真を趣味として長く続けていくつもりであれば、明るい単焦点レンズの追加購入をおすすめします。

ただ、レンズはそれなりに高価な上に、カメラを他社製品に買い替えるとレンズマウント規格が異なるため、一般にはレンズは流用できずにレンズも買い替える羽目になります。
まだ試していないマクロ機能付の70-300mm望遠ズームもあることだし、まずはistDとお手持ちのレンズで撮影の基本を習得することを目指して、ある程度知識とスキルが身についてきたところで、満を持して最新のカメラに買い替えると共に、合わせてレンズも買い増しするといいでしょう。
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