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覚えておきたい桜の撮影術

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レッスンお疲れさまでした!

根岸公園のお花見で撮ってきたお写真を拝見して講評させていただきました。

構図は意識しただけあって初心者とは思えないぐらいにシッカリと作れていました。ピントも正確に合っていましたよ。
ただ、露出不足で暗めの写真が目立っていましたね。ココは改善の余地がありそうです。
それでは少し詳しく振り返ってみましょう。

まずは構図ですが、初心者には珍しく「引き」の構図と「寄り」の構図の使い分けがしっかり出来ていて、ちょっと驚きました。
ただ個別に見ていくと、もう少し意識して修正をかければグンと良くなりそうなポイントが見えてきます。

例えばどんよりとした曇り空は単調で、あまり面積を取っても主役の桜の引立て役にはなりません。
この場合は「三分割構図」を意識して、桜並木を上側の三分割ラインに置き、その下に起伏のある公園の芝生エリアを入れることで、公園の様子が分かると同時に、芝生の緑が桜のほのかな薄紅色を引き立てる役割も果たします。

また、菜の花を桜の前景に入れたのは良かったんですが、菜の花にもっと近づくことで菜の花がふんわりとボケて、菜の花の脇役としての立ち位置がはっきりとしてきます。

桜の枝が枝垂れていく様を枝の先まで的確に捉えた「引き」のカットは見事でしたね。
ただちょっと惜しかったのが図らずも左下に男の人の顔が入ってしまったことです。満開の桜を満喫している表情が微笑ましくて、これはこれで偶然の面白い産物なんですが、引きの構図では特に四隅に余計なものが入りやすいので、シャッターを切る前に一度ぐるっとフレームを見渡す癖をつけましょう。

「寄り」のシーンでは、ためらわずにもっとグイッと寄ってみましょう。
レンズの最短撮影距離を意識しながら寄っていくと、桜の花びらがその柔らかくて繊細な様子を覗かせてくれますよ。
高い枝に咲いていて近づけない場合は、ライブビューモードにして腕をめいいっぱい伸ばして、IS(手ブレ補正)に頼りながら何枚か撮ってみましょう。
もしくは、望遠ズームを持っていればレンズを交換してみると、見た目とはまた違った世界が拓けますよ。

菜の花のシーンでは、よく見ると水滴が付いていて、小さいけど玉ボケもできていましたね。
雨上がりに日差しがパッと射してきたときがまたとないシャッターチャンスです。逆光や半逆光で、Av優先モードで絞りを開け(F値を小さく)て、なるべく手前の被写体を撮れば、玉ボケが大きくキラキラと輝いて綺麗に映えますよ。

次に露出(明るさ)の補正ですが、空を背景にするとカメラはそれが被写体の一部だと勘違いしてしまい、明るさを抑えようと露出をはじき出すために、手前の桜は暗く写ってしまいます。(露出アンダー)
背景の空の面積が広いほど、その影響は大きくなります。

そこで、この明るさを補正する「露出補正」の操作を体験してもらいました。
X7背面の+/-ボタンを押しながら電子ダイヤルを回すことで、露出補正メーターでバーを1/3段ずつ動かすことができます。
右(+)に動かせば明るく、左(-)に動かせば暗くなります。
背景が空の場合は+2/3~+2段を目安にプラス補正してください。
ライブビューの場合は露出補正の効果が液晶に直接表示されるため、ミスが少ないんですが、光学ファインダーだと効果が分からず、撮った写真を再生してみないと確認できないので、初めのうちは試行錯誤を繰り返すことになります。
どちらでも露出補正できるように、光学ファインダーにも慣れておきましょう。

次にライブビューでのAF・MFの切り替えによるピント合わせの操作を体験してもらいました。
まず、AF方式を「顔認識+追尾優先AF」から「ライブ1点AF」に変更しました。
ライブ1点AFではAFフレームを十字キーで主被写体の場所まで動かせます。(タッチでも動かせるようです)
その状態で半押しでピントを合わせた後、拡大ボタンで5x,10xに切り替えてピントをレンズ先端のMFリングを回して微調整することができます。(フルタイムMF)
このモードは三脚を使った撮影でフレーミングを変えることなく、ピントを合わせたい場所に指定してAFするのに便利です。

最後に私が今年撮ったソメイヨシノの写真も見ていただきました。
厚い雲に覆われていましたが、空を背景にしたカットでは露出を+1 2/3~+2 1/3段プラス補正することで、どんよりした雰囲気にならないようにしています。
このような曇り空のときは通常は彩度を高めに補正するんですが、今回は桜の「儚さ」を引き出す目的で、あえて彩度を低めにしてみました。

ライティングですが、桜を撮るときは「寄り」は逆光・半逆光で、「引き」は順光で…というのが定石です。(あくまでも定石なので例外もあります)
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