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エッジボイスはJ-POPやメタルなど、様々なジャンルで使われているボーカルテクニックです。
ポップスでは、ちょっとしたアクセントをつけたいときにかなり便利なテクニックなので、歌に個性を出したい方には特におすすめです。
これから「エッジボイスはどのような声なのか?」を詳しくご紹介します。
エッジボイスの出し方やトレーニング方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
エッジボイスとは
エッジボイスとは、「かすれ声」や「ダミ声」のことです。
歌に抑揚をつけるためのテクニックとして使われており、歌手や曲によって「かすれた声」や「濁った声」など、エッジボイスの声質にはやや違いがあります。
呪怨ボイスとも呼ばれる
※55秒に呪怨ボイスがあります。
エッジボイスは呪怨ボイスとも呼ばれています。
何故、呪怨ボイスと呼ばれているのかと言うと、声を極端に濁らせたときのエッジボイスが「あ”あ”…あ”あ”…」や「あ”、あ”、あ”…」など、呪怨に登場する貞子や伽椰子(かやこ)の声に似ているからです。
J-POPでは歌いだしに使われることが多い
ポップスでは、エッジボイスはフレーズの歌いだしに使われるケースが多いです。
「き~み~が~あ~よ~お~は~」
「き”(⤴)~み~が~あ~よ~お~は~」
普通に「き」と発音するより、「き”(⤴)」と濁った声で上げるように歌うほうが、アクセントがついて渋くなります。
もちろん、この歌い方が正解というわけではありません。
エッジボイスは好きなところに入れてOKですが、センスが問われるテクニックでもあります。
エッジボイスの練習におすすめの曲5選
後ほど、エッジボイスの出し方やトレーニング方法をご紹介しますが、実際にエッジボイスはどのように使われているのかを知るという意味も含めて、エッジボイスのある曲からご紹介します。
人によっては理屈でどうこうよりも、エッジボイスのある曲を練習するほうが習得が早いケースもあるので、まずはエッジボイスを真似してみてください。
福山 雅治「桜坂」
※22秒~40秒の歌詞にエッジボイスがあります。
風に(エッジボイス)そっと歌うよ
愛は今も 愛のままで」
引用元:福山 雅治「桜坂」より
福山 雅治さんの「桜坂」では、Aメロの「風に」というフレーズがエッジボイスです。
テンポがゆっくりなのでニュアンスを掴みやすいと思います。
【いくちゃんねる】福山 雅治「桜坂」の歌い方
こちらの動画では、福山 雅治さんの「桜坂」の歌い方について、アクセントやブレスなどが細かく解説されているので、合わせて参考にしてみてください。
平井 堅「大きな古時計」
※38秒~1分1秒の歌詞にエッジボイスがあります。
おじいさんの時計
百年いつも動(エッジボイス)いていた
ご自慢の時計さ」
引用元:平井 堅「大きな古時計」より
平井 堅さんの「大きな古時計」は、Aメロの「百年いつも動いていた」のフレーズにエッジボイスがあります。
強めに濁った声になっているので、分かりやすいと思います。
ONE OK ROCK「Heartache」
※16秒~25秒の歌詞にエッジボイスがあります。
takes away the pain
but im(エッジボイス) still the same」
引用元:ONE OK ROCK「Heartache」より
ONE OK ROCKの「Heartache」では、Aメロの「but im」のフレーズがエッジボイスです。
ONE OK ROCKのボーカルTAKAさんは、エッジボイスの使い手と言われており、他にもエッジボイスを使う曲が非常に多いです。
Aimer「蝶々結び」
※57秒~1分11秒の歌詞にエッジボイスがあります。
なる(エッジボイス)ようにきつく 結んでいてほしいの」
引用元:Aimer「蝶々結び」より
Aimer(エメ)さんの「蝶々結び」は、AメロやBメロにもエッジボイスがありますが、サビの部分が最も分かりやすいです。
この曲はエッジボイスだけではなく、ウィスパーボイスもたくさん使われており、囁きや息遣いによって独特の雰囲気になっているのが特徴的です。
倖田 來未「愛のうた」
※1秒~13秒の歌詞にエッジボイスがあります。
引用元:倖田 來未「愛のうた」より
倖田 來未さんの「愛のうた」では、Aメロの「願い」のフレーズがエッジボイスです。
曲全体を通してエッジボイスを使うフレーズが多いので、女性の方にはいい練習になる曲です。
エッジボイスの出し方!トレーニング方法
エッジボイスは感覚の世界なので、歌で真似をしながら実践的にトレーニングをするのがおすすめです。
しかし、そもそも「かすれ声」や「ダミ声」の出し方が分からない方もおられると思うので、そのような方に向けてエッジボイスを出すコツをご紹介します。
声帯を閉じるとエッジボイスを出しやすい
エッジボイスは声帯を閉じるほうが出しやすいと言われています。
なかなか上手くエッジボイスを出せない方は、声帯を閉じる感覚を身につけることからスタートしてみてください。
【声帯閉鎖】声を小さくして感覚を掴む
声帯を閉じる感覚を掴む方法はいくつかありますが、声を徐々に低くしていくやり方が分かりやすいです。
- 「あー」と声を出す
- その声の音程を徐々に低くしていく
- 限界の低音に近づくと自然とエッジボイスになる
やり方はとても簡単で、音程を限界まで低くするだけです。
そうすると、最終的には自然と声が「あ”ー」というような呪怨ボイスになると思います。
個人的には大きな声よりも小さな声のほうがダミ声になりやすいので、上手くできない方は声量を小さくしてやってみてください。
【声帯閉鎖】口を開けながら声帯で息を止める
こちらの方法は、最初に声帯を閉めるやり方です。
- 息を吐く
- そのまま口を開けた状態で声帯を閉じて息を止める
- その状態で声帯に息をあてる感覚で声を出す
まず、口を開けて息を吐きます。
その状態で、口を閉じずに喉をグッと閉めて息を止めます。
息を止めたら少しだけ息を吐くような感覚で声を出すと、エッジボイスを出しやすいです。
呪怨の真似をする
※55秒に呪怨ボイスがあります。
声帯を閉じる感覚が分からない方には、呪怨の真似をするのがおすすめです。
私の場合、声帯を閉じることを意識するよりも、喉で音を鳴らすというイメージで「あ”・・・あ”・・・」と1音ずつダミ声にするほうが感覚を掴みやすかったです。
連続して「あ”あ”あ”あ”あ”あ”」ではなく、「あ”」と1音だけ出すように練習してみてください。
マリリン・マンソンの「The Beautiful People」を聞いてみる
※49秒~55秒の歌詞にエッジボイスがあります。
ポップスの場合、ずっとエッジボイスで歌うわけではないため、エッジボイスの声が分かりにくい方もおられるでしょう。
そのような方にはマリリン・マンソンの「The Beautiful People」を聞いてみるのがおすすめです。
Don’t bother to resist, or I’ll beat you(エッジボイスとウィスパーボイス)」
引用元:Marilyn Manson「The Beautiful People」
2行目は片方のボーカルトラックが全て呪怨ボイスです。
パン(録音したサウンドの左右の割り振り)が中央に寄せられているため、音量を大きくしてヘッドフォンで聞いてみると分かりやすいです。
エッジボイスのダミ声でシャウトするとデスボイスになる
ちなみにエッジボイスの「あ”あ”あ”」でシャウト(叫ぶ)をするとデスボイスになります。
デスボイスというのはメタルやハードコアなどのジャンルでよく用いられる叫ぶような歌い方をするテクニックです。
デスボイスには様々な種類のテクニックがある
一般的にデスボイスは主に低音の叫ぶ歌い方の総称として使われることが多いですが、デスボイスには低音の「フォールスコードスクリーム」、高音の「フライスクリーム」など、様々な種類があります。
デスボイスには様々な種類がある上、人によって哲学も異なりますが、エッジボイスをキープしたまま声量を高め、音域を変化させるという考え方の人が多いです。
元は「あ”、あ”、あ”」という同じテクニックですが、ポップスとメタルでは異なる使い方になるのが面白いですね。
エッジボイスと普通の歌声の切り替えトレーニングをする
ポップスでは、エッジボイスは歌いだしの一瞬だけ使われることが多いため、エッジボイスから普通の歌声に切り替えるトレーニングをすると実践で使いやすいです。
エッジボイスは出せても、慣れるまでは切り替えが難しいので、エッジボイスを出せるようになったら切り替える練習にも力を入れましょう。
エッジボイスの解説が分かりやすいYouTube動画
エッジボイスは1度でも感覚を掴めば、意外と簡単に出せるようになりますが、感覚を掴むまでが難しいです。
最後にエッジボイスの参考になる動画をご紹介しますので、上手くできない方は視聴してみてください。
【いくちゃんねる】エッジボイスの解説と出し方
こちらの動画では、「あー」と発声しながら徐々に声を小さくするやり方が紹介されています。
いくみさんが実践してくれるので、動画を見ながら一緒にチャレンジしてみてください。
【しらスタ】エッジボイスの解説と出し方
こちらの動画では、エッジボイスから通常の声に移行するやり方も紹介されています。
声の切り替えが上手くいかないときは、動画を参考にしてみてください。
【Ikki Hatanaka】エッジボイスの解説と出し方
こちらの動画では、口を開けたまま喉で息を止める声帯閉鎖のやり方が紹介されています。
声帯を閉める感覚が分からない方におすすめです。
まとめ
ポップスでは、エッジボイスを使うことで抑揚をつけることができ、オリジナリティのある歌い方ができるようになります。
ちょっとしたテクニックですが、このような細かいニュアンスで歌のクオリティは大きく変わります。
自分の歌声に個性を出したい方は、ぜひチャレンジしてみてください。