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いろんな曲を歌えるようになるためには、裏声はマスターしておきたいテクニックです。
J-POPでもサビの1フレーズが裏声になっているなど、裏声を使う曲はたくさんあります。
今回は、「裏声が出せない」や「綺麗な裏声が出ない」という方に向けて、裏声の出し方をご紹介します!
裏声とは?発声法の種類と声帯の構造
裏声の練習をするときは、裏声の基本知識を抑えておくほうが感覚を掴みやすいです。
まずは、発声の種類や声帯の構造をご紹介します。
発声には4つの種類がある
発声には主に4つの種類があります。
普段、会話をしているときの声が「地声」です。
裏声は地声よりも声が細く、地声では出せない高音でも裏声なら出しやすいという特徴があります。
- チェストボイス(地声)
- ミドルボイス(ミックスボイス)
- ヘッドボイス(ミックスボイス)
- ファルセット(裏声)
地声と裏声の間にはミックスボイスと呼ばれる発声の種類もあります。
これは地声と裏声が混ざった声で、パワフルな高音を出したいときによく使われるテクニックです。
裏声は声帯の構造を知っておくとイメージしやすい
引用元:asahi.com
裏声を出すときは声帯が開くため、上手く裏声を出せない方は声帯が開いていない可能性が高いです。
裏声の練習では声帯を開くことを「喉を開く」と表現することが多く、高音を出すための効果的な練習方法とされています。
裏声が出ない・かすれる!主な5つの原因
裏声を出せなかったり、綺麗な裏声にならないことには原因があります。
上手く裏声を出せないときによくある5つの原因をご紹介します。
喉が開いていない
先ほど、声帯の構造でもご紹介しましたが、裏声が出ない原因としてよくあるのが「喉が開いていない」です。
声帯が閉じていると地声になってしまうため、声帯の開きが原因の場合は喉を開く練習がおすすめです。
力が入っている
綺麗な裏声が出るときは力が抜けている状態です。
体全体をリラックスさせれば喉の力も抜けやすいため、ボイトレをするときはストレッチから始めてみてください。
声が大きすぎる
裏声は大きい声よりも小さい声のほうが出しやすいです。
なかなか裏声が出ないことから無意識に大声で練習してしまうのは、裏声を出せない初心者によくある失敗です。
吐く息の量が足りない
発声は音程に関わらず、呼吸をコントロールできるほうが綺麗に発声しやすいです。
裏声を出すときに吐く息の量が足りないと、発声の長さが短くなってしまうため、綺麗な裏声を出せません。
自分の声域以上の音程を出そうとしている
裏声の練習をするときは、自分の音域内で行うのが基本です。
自分の音域を超えてしまうと引っかかったような声になったり、裏声がかすれたりします。
裏声のボイトレをする際の5つのポイント
裏声の練習は何も考えずに高音を発声する練習を行うのではなく、裏声を出しやすくなるポイントを抑えておくほうが効率的です。
ボイトレをする際にはこれからご紹介する5つのポイントを意識しましょう。
ストレッチ
ボイトレはストレッチから始めるのがおすすめです。
ストレッチをすると体がリラックスするため、裏声を出しやすい状態で練習することができます。
息は多めに吸う
発声練習は呼吸が非常に重要です。
息の量が足りないと裏声を上手く出せないことが多いため、息をたくさん吸って発声することが大切です。
ボイトレでは、ストレッチと合わせて腹式呼吸を行うのが定番です。
腹式呼吸は体の力を抜いたり、お腹から力強い声を出せるなど、様々なメリットがあります。
- 背筋を伸ばす
- 鼻から息を吸い込む(へそに空気を溜めるイメージを持つ)
- 吸うときの倍くらいの時間をかけてゆっくりと口から息を吐く
小さい声で練習する
裏声の練習をするときは、大きな声ではなく小さな声で練習しましょう。
裏声を出せても声量が少ないことが気になる方もおられると思いますが、最初はそれで問題ありません。
裏声の習得で大切なのは「声の大きさ」ではなく「声の綺麗さ」です。
自分の音域内で練習する
裏声を出せない原因でご紹介したように、裏声は自分の声域を超えると綺麗に出せません。
そのため、自分の音域内で練習しましょう。
人によって発声できる音域は様々ですが、高音が苦手な方は高い声の音域が狭いケースが多いです。
まずは、普段会話をしている地声を基準として、その声の1オクターブ上あたりの音程を裏声で出す練習をしてみてください。
例えば、Cメジャースケールの場合は「ドレミファソラシド」で構成されており、最初のドと最後のドが1オクターブの関係。
同じ音名における音の高さの違いをオクターブと言う。
母音は「o」か「u」で練習する
ボイトレでは、発声する母音によっては力が入りにくいため、特定の母音で練習することがあります。
高音の練習でよく使われるのが「o」か「u」です。
後ほど、裏声の練習の項目で例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
裏声を出せるようになる6つの練習方法
裏声の練習には様々なメニューがありますが、初心者向けのボイトレを6つまとめました。
自分に合った練習方法を試してみてください。
喉を開く練習
裏声を出すためには喉を開く必要があります。
喉を開く練習として有名なのが「うがい」「あくび」です。
個人的には「うがい」が感覚を掴みやすかったのでおすすめです。
- 口に水をふくむ
- 上を向きながらガラガラとうがいをする
- そのときにうがいをしながら音程を変える
YouTube「けいたんの歌うま増やします。」では、「うがい」「あくび」「びっくりする」の3つの方法が紹介されており、非常に説明が分かりやすいです。
参考にしながら実践してみてください。
ハミング
※例:書籍『スマホで簡単レッスン 究極のボイトレ』のハミング。
ハミングとは、口を閉じた状態で発声する練習です。
裏声に慣れていない場合、口を開けて「アー」と発声するよりも、口を閉じた状態で「ンー」と発声するほうが、裏声を出しやすいです。
- 口を閉じる
- 鼻から息を吸う
- そのまま「ンー」と声を出す
ハミングで発声する音程には様々なパターンがあるので、初心者の方は動画付きのボイトレ本やYouTubeを活用しながら伴奏に合わせて練習するのがおすすめです。
地声・裏声切り替えトレーニング
※例:書籍『スマホで簡単レッスン 究極のボイトレ』の地声切り替えトレーニング。
地声切り替えトレーニングは、「地声」と「裏声」を切り替える練習です。
この練習も様々なパターンがある上、伴奏に合わせて発声するほうが効果的なので、動画付きのボイトレ本やYouTubeなどを活用しながら練習しましょう。
簡単な練習メニューを1つご紹介しますと、音程を気にせずに地声で「ンー」と発声し、そのまま声が途切れないように高音で「ンー」と発声するやり方があります。
リップロール
リップロールは唇をブルブルさせながら発声する練習です。
顔の筋肉を和らげることができるので、脱力した状態で高音を出しやすくなります。
リップロールをしながら地声切り替えトレーニングを行うのも定番です。
- 軽く口を閉じる
- 鼻から息を吸う
- 息を吐くときは一定量の息をキープする
- 吐く息で唇をブルブルさせる
リップロールがよく分からない方は、YouTube「しらスタ」の動画がおすすめです。
動画を視聴しながら実践してみてください。
フクロウの鳴き真似をする
フクロウの鳴き真似も裏声の感覚を掴みやすい練習です。
「ホー」は母音が「o」なので、「アー」と発音するよりも高音を出しやすいです。
やり方がとても簡単なので、初心者でも効果を実感しやすいと思います。
たったこれだけで裏声が出せるようになる方もいます。
アーティストの真似をする
実践形式で裏声を習得したい方には、アーティストの真似をするのがおすすめです。
男性なら森山直太朗さんの「さくら」、女性ならMISIAさんの「Everything」など、裏声のある曲を歌いながら練習してみてください。
人によって裏声を真似しやすいアーティストが大きく異なるので、1曲で裏声を出せなくても諦めずにいろんな曲にチャレンジすることが大切です。
自分の音程に合うアーティストを見つけられると裏声の感覚を掴みやすいです。
男性におすすめの曲 | ・森山直太朗「さくら」 ・福山雅治「squall」 ・星野源「不思議」 |
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女性におすすめの曲 | ・MISIA「Everything」 ・宇田多ヒカル「Flavor Of Life」 ・絢香「三日月」 |
まとめ
裏声は喉が開いていないことが原因で出せないことが多く、喉を開く感覚が分かると簡単に裏声を出せるようになる人も少なくありません。
なかなか上手く裏声を出せない方は、今回ご紹介したボイトレにチャレンジしてみてください。