ピアノ教室の体験レッスンで確認するべき内容は？大人と子供それぞれのチェックポイントを解説

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ピアノを始めるなら教室選びが何よりも重要です。
せっかくピアノを買って習い始めたのに、「教室が合わなくてピアノを楽しめなくなった」なんてことは避けたいですよね。

後悔しないピアノ教室選びをするためには、入会前に受講できる「体験レッスン」で自分にあっている教室かを見極める必要があります。

そこで今回はピアノ教室の体験レッスンで確認するべきポイントをピアノ講師歴12年の筆者が徹底解説！
大人が習う場合と子供が習う場合、それぞれのチェックポイントもお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。

体験レッスンで確認するべきこと9つ

まずは大人と子供の両方に共通するポイントはこちらです。

一つずつ詳しく解説していきます。

教室や先生の対応や雰囲気

1番重視するべきなのは、教室や先生の雰囲気が好きになれるかどうかです。
習い事は「そこに行きたい」と思ってこそ長く続けられます。

1件の教室だけでは比較する対象がなく判断しにくいため、2〜3件の教室をみて自分にあった教室を見つけましょう。

宿題は多い？

ピアノはレッスン以外の時間も練習したほうが上達スピードが上がります。
そのため宿題を出されることが多いのですが、その量は先生の方針によって異なります。

気に入った先生でレッスンできる？

先生が複数人いる教室では、先生が固定される教室とレッスンごとに先生が変わってしまう教室があります。
先生によって弾き方や教え方が違うこともありますので、できるだけ1人の気に入った先生に受けるのがおすすめです。

希望の時間でレッスンは取れる？

習い事を長く続けるために、自分に都合の良い時間でレッスンを受けたいですよね。
無理なスケジュールで予定を立ててしまうと、辛くなって辞めてしまう原因になります。

ピアノ教室のレッスンスケジュールは、同じ曜日・同じ時間でレッスンを受ける固定制の教室と、毎月日程を先生と相談する予約制の教室があります。
どちらにしても自分の受けたい時間帯が空いているか、予約は取りやすいかなどを確認しておきましょう。

レッスンの振替はできる？

基本的にレッスンの予定が変更できない教室と、数日前までなら日程を変更できる教室があります。
予定変更が多く起こりそうな方は、レッスンの振替制度がある教室を選ぶと便利です。

振替制度はHPに載っていないところが多いため、体験レッスンの時に確認しましょう。

発表会はある？

発表会は目標作りやモチベーションの維持、集中した練習でテクニック向上などメリットがたくさんあるため、できるだけ参加したいイベントです。

教室によって年に1、2回開催しているところもあれば、不定期だったり開催していない教室もあります。
ぜったい発表会に参加したい方は、発表会があるかを確認しましょう。

月謝とそれ以外の費用は？

ピアノ教室でかかる費用は、毎月のレッスン費用の他に以下のものがあります。

• 入会金
• 教材費
• 発表会費
• 施設費
• 講師指名費　など

毎月のお月謝に2、3千円上乗せになることもありますので、トータルでかかる費用を必ず確認しましょう。

退会・休会はすぐにできるか

学校やお仕事の都合で1、2ヶ月休みたいと考えたときに、休会の制度がある教室が便利です。

休会や退会は、申し出した当月から適用してくれる教室もあれば、適用されるのは3ヶ月先という教室もあります。
手続きの期日は入会前に必ず確認しましょう。

レッスン室や楽器は綺麗？

これから定期的にお世話になる場所ですので、できるだけ環境の良い教室に通いたいですよね。
清掃が行き届いているか、楽器がきれいに保たれているかを確認しましょう。

子供の体験レッスンで確認するべきこと

次は子供が習うピアノ教室を探している方向けにお話ししていきます。
子供の体験レッスンで確認するべきことはこちらです。

一つずつお話ししていきます。

先生との相性

子供のレッスンで特に重視するべきなのが先生との相性です。
相性の合う先生に出会えるまで、いくつか教室を回ってみることをおすすめします。

相性が良いと判断するポイントは、以下の3つです。

これらがクリアしていると、相性の良い先生であると考えられます。
子供の意見も聞きながら慎重に先生選びをしましょう。

教室の雰囲気

教室によっては大人がメインの教室であったり、バンドマンが多い教室など、さまざまあります。

子供が居心地の悪そうな教室では、緊張してしまい力を発揮できません。
子供が伸び伸び過ごせる雰囲気の教室を選びましょう。

教室周辺の治安

子供が大きくなると、ピアノ教室に1人で通うようになります。
そのとき教室周辺が薄暗い道だったり、子供1人で歩かせたくないような通りに面している教室はよく検討が必要です。

体験レッスンで教室に行った際は、周辺の様子も確認しておきましょう。

月謝の変動はあるか？

子供の教室では、学年や弾く曲のレベルによって月謝が変動するシステムがあります。

入会前に月謝の変動があるかを確認し、月謝が上がったとしても通い続けられるかどうかを考えておきましょう。

大人の体験レッスンで確認するべきこと

大人がピアノレッスンに通うときに確認しておくことはこちらです。

この3つを確認していきましょう。

レッスンで好きな曲は弾ける？

大人のピアノ教室では大きく3パターンの進め方があります。

• 教本を使ってレッスンする教室
• 先生が課題曲を出す教室（クラシック専門の教室に多い）
• 生徒さんの好きな曲をレッスンする教室

どの方法でもピアノを弾けるようにはなりますが、自分が練習していて楽しいと思えるのが1番大切です。
自分の受けたいレッスンをイメージしておき、体験レッスンの時にそれが叶うか確認しましょう。

発表会へは絶対参加しなきゃだめ？

先ほど発表会に参加するメリットをお話ししましたが、無理に参加する必要はありません。
ピアノを自分1人で楽しみたいと考えている方もたくさんいらっしゃいます。

そのような方は、発表会は全員参加なのか確認しておきましょう。

ピアノ仲間ができるか？

大人の趣味としてピアノを始める方は、ピアノ仲間を作ることでモチベーションが維持しやすく、より音楽を楽しめるようになります。
SNSでもピアノを趣味にしている人を見つけられますが、同じ教室内で交流会などがあるとより近い仲間と繋がることができます。

趣味仲間を増やしたい方は、教室内で他の生徒さんと関わりが持てるか確認してみましょう。

いいピアノ教室の見極め方

体験レッスンで確認するポイントはわかったけど、「何を決め手にするべきかわからない」という方向けに、ピアノ講師の筆者が考える『良いピアノ教室』の見極め方をお話しします。

先生がこちらの希望を聞いてくれる

さまざまなタイプの先生がいますが、生徒の要望や悩みを聞いてレッスンに反映してくれる先生を選びましょう。
体験レッスンで授業のように一方的に教えるだけの先生は要注意です。

しっかりこちらの要望をヒアリングしてくれる先生のレッスンは、自分のペースで楽しく続けることができます。

先生が楽しそうにレッスンしている

先生が楽しそうにレッスンをしている教室は、雰囲気も明るく、生徒さんが長く続けられる傾向があります。

コミュニケーションが得意な先生とそうでない先生がいますが、先生が楽しそうにレッスンしている教室を選ぶのがおすすめです。

連絡や対応が素早い

教室にスタッフが常駐していたり本部があるような中規模以上の教室は、メールなどがすぐに返ってくるか、電話したときにすぐ対応してくれるかなども、良い教室かどうかの判断材料になります。

個人教室では、すぐに対応するのは難しいかもしれませんが、その日のうちに対応してくれるなどレッスン以外の対応もチェックしておきましょう。

体験レッスンに行く前に準備しておくこと

最後に、体験レッスン当日までにしておくと良いことを4つお話しします。
1度しか受けられない体験レッスンで後悔しないように、ぜひ参考にしてみてください。

教室のホームページをチェックする

ホームページで知れる内容は、ある程度調べておきましょう。
体験レッスンの当日にも月謝やシステムの話を聞くこともできますが、予算やレッスンスケジュールをイメージしておくことで、当日に質問しやすかったり、他社との比較もしやすくなります。

ピアノの購入を検討しておく

ピアノを習うのであれば、できるだけ早い段階でピアノを購入したほうが上達ペースが早くなります。

体験レッスン前にピアノを購入する必要はありませんが、アコースティックピアノや電子ピアノの予算相場や、住宅環境にあった機種などは調べておくと良いでしょう。
ピアノを購入する上で質問があれば、体験レッスンのときに先生に聞いてみましょう。

弾きたい曲やジャンルを決めておく

教室の方針によってレッスンで弾く曲は変わってきます。
どんな曲を弾きたいかイメージしておくと体験レッスンがスムーズに受けられます。

• クラシックが弾きたい
• JPOPが弾きたい
• ディズニーの曲が弾きたい
• 弾き語りがしたいなど

ジャズピアノは専門ジャンルのため、やってみたい方はジャズに対応できる先生に習う必要があります。
体験レッスンの申し込みの時に、ジャズピアノのレッスンをしてもらえるか確認しておきましょう。

教室までの経路を確認しておく

体験レッスンは、実際に通うシミュレーションができるチャンスです。

• どの経路が行きやすいか
• 自転車でいくのか
• 徒歩で行くのか

通おうと思っている交通手段で体験レッスンに行き、どのくらいの時間がかかるかや、負担は大きくないかを確かめましょう。

まとめ

今回はピアノ教室の体験レッスンで確認するべき内容を徹底解説してきました。
体験レッスンで確認したいことをメモして、当日聞きそびれないように準備しておきましょう。

あなたにあったピアノ教室やお気に入りの先生を見つけて、ピアノを楽しんでくださいね！