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子供をピアノ教室に通わせているけど、
- 「全く練習してくれない」
- 「練習していかないから先生に迷惑をかけていないか心配…」
と考えている親御さんも多いのではないでしょうか?
今回は、子供がピアノの練習をしない時の対処方法を元ピアノ講師が解説します。
子供と一緒にピアノとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。
海老野みほ
2011年から都内の音楽スクールのピアノ講師として勤務。幅広い知識を活かし、お子様から大人まで、通算200名以上のレッスンを担当。
子供がピアノを練習しない時の対処方法
子供が自主的に練習するようになるには、練習しやすい環境づくりが大切です。
まずは下の3つの対処方法から試してみましょう。
練習する時間を決める
ピアノの練習は習慣づけが大切です。
練習を習慣にするために、「この時間はピアノを弾く」とスケジュールを子供と決めておきましょう。
また可能であれば、リビングや子供部屋など子供が普段生活しているスペースにピアノを置くのが効果的です。
遊びと同じように、子供がやりたいと思った時に練習できる環境を作ってみましょう。
宿題の内容を先生に相談する
子供が練習をしたくなくなる理由に、
- 「宿題が難しすぎる」
- 「ワクワクしない」
などがあげられます。
自分で考えなくてはいけない練習や好きではない練習ばかりでは、大人でも自分から「ピアノを弾きたい」とは思えないですよね。
子供が取り組みやすいのは、すでに弾ける部分の練習や、好きな曲の練習です。
なかなか家で練習できていないと感じたら、正直にピアノの先生に相談してみましょう。
焦って練習させようとしない
親がどんなに焦って練習させたとしても、子供にやる気がなければ上達には繋がりません。
子供が練習をしたくないのであれば、それを尊重して見守ってあげるのも一つの対処方法です。
まずはその子の気持ちを大切にしてあげましょう。
子供がピアノ嫌いになる親のNG行動
あまりにもピアノの練習をしないと、つい口を出してしまうのが親心ですよね。
ですが、もしかしたらその行動が子供のピアノに対するモチベーションを下げてしまっているかもしれません。
ここでは、やってしまいがちな親のNG行動をご紹介します。
「練習しなさい!」と強制する
勉強と同じで、子供がやろうと思っていても親が「練習しなさい」と強制することで、子供のやる気を削いでしまうケースがあります。
ピアノを弾いてほしいと思う時は強制する言葉ではなく、
- 「〇〇ちゃんのピアノ聞かせて!」
- 「あの曲弾けるようになった?」
と、子供が自然にピアノに向かいたくなるような声かけをしましょう。
間違いの指摘ばかりする
ピアノの練習では、弾き間違えてしまうこともたくさんあります。
それを聞いていると、もどかしい気持ちになるのもよくわかりますが、
- 「また間違えた」
- 「いつになったら弾けるの」
のような言葉は、絶対にかけてはいけません。
自転車は転びながら少しずつ乗れるようになるのと同じで、ピアノも間違えて、間違えた原因を自分で考えることで少しずつ弾けるようになっていきます。
子供が練習し始めたら、口を出さずに見守ってあげましょう。
他の子供と比べる
- 「〇〇ちゃんはもうあんな難しい曲を弾いている」
- 「あの子はもう合格をもらっていたよ」
など、他の子と比べた発言は子供のモチベーションを低下させます。
子供は、ピアノを始めた時期や性格によってレッスンの進み方が全く違います。
また先生が違えばレッスンの方針も違うので、一概に上手い下手を比べられるものではありません。
ピアノを好きになってもらいたい、音楽を楽しんでほしいと思うのであれば、他の子と比べた言葉をかけないように注意しましょう。
子供が自らピアノを弾きたくなる一工夫
できれば子供が自分から「ピアノを弾きたい!」と思ってくれるのが理想ですよね?
ここでは子供が、もっとピアノを楽しめるような工夫を4つご紹介します。
親もピアノを弾いてみる
子供だけがピアノを習っているケースが多いですが、親も一緒にピアノのレッスンを受けてみてはいかがでしょうか?
親が練習している姿をみると子供も自然と「ピアノが弾きたい!」と思ってもらえます。
ある程度弾けるようになってきたら、親子で一緒に演奏する親子連弾をしてみるのもおすすめですよ!
レッスンの時間が楽しいと思える先生に習う
子供がピアノを好きになれるかどうかは、先生との相性も関係あります。
子供がレッスンを楽しめるように工夫をしている先生や、子供の興味を優先してレッスンする先生もたくさんいます。
もし、子供があまりピアノを楽しめていないと感じるようなら、先生を変えてみるのも一つの方法です。
家族でミニ発表会をする
ピアノは、誰かに聞いてもらい、喜ばれることで「もっと頑張ろう!」とモチベーションが上がります。
子供は特にその傾向が強いと感じています。
そこで、たまに家族で集まって子供の演奏を聞く時間を作ってみましょう。
「曲が完成したら家族に聞かせて喜んでもらう!」という目標ができると、練習にも積極的に取り組めます。
子供の好きな曲をピアノで弾く
クラシックなど子供の知らない曲ばかりを弾いていると、楽しめていない可能性があります。
子供のモチベーションが下がってきたと感じたら、先生と相談して子供の好きな曲をレッスンでやってもらいましょう。
知っている曲だと楽譜も読みやすいですし、歌いながら練習できるのでスラスラ曲が完成できます。
練習しないなら教室はやめるべき?
「子供がピアノの練習をしないなら、習わせても意味がない」と考える親御さんも多いかと思います。
これは元ピアノ講師の一意見ではありますが、私は練習しなくても子供がレッスンの時間を楽しめているのであれば、習い続けても良いと考えています。
自分の幼少期を思い出してみると、ずっとピアノに100%の力を注いでいたわけではありません。
他のことが楽しくてピアノを全然練習していない時もあれば、急にスイッチが入ってピアノに没頭していた時期もあります。
モチベーションに浮き沈みがありながらもレッスンは続けていたので、今ピアノが自由に弾けて音楽を思う存分に楽しめています。
家庭の方針や事情があると思いますが、子供がレッスンを続けたい気持ちがあるようでしたら、ぜひその気持ちを尊重して検討してあげてください。
まとめ
今回は子供がピアノの練習をしない時の対処方法をご紹介しました。
子供が自分からピアノが弾きたいと思える環境づくりが大切です。
子供も親もピアノや音楽を一緒に楽しんで行けるように工夫してみてくださいね!