ピアノ教室は個人と大手のどちらを選べばよい?それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説!

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「自分と相性の良いピアノの先生に出会いたい!」
ピアノの教室選びをするとき、誰もが思うことですよね。

しかし、ピアノ教室を探してみると「大手のピアノ教室」と「個人のピアノ教室」があってどっちを選べばよいか悩んでる方も多いと思います。
そこで今回はピアノ講師の私が、「大手のピアノ教室」と「個人のピアノ教室」の違いや特徴を解説していきます。

見学や体験レッスンに行く前に、それぞれのピアノ教室の特徴を知っておくと、自分のライフスタイルや考えに合った先生を見つけやすくなりますので、是非参考にしてみてください。

ゆめみた

ゆめみた

4歳からピアノを弾き始め、音楽大学ピアノ専攻卒業後、女声合唱団ピアニスト、施設の音楽療法講師をしています。楽器店ピアノ講師と自宅講師の経験があります。

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大手と個人のピアノ教室の違い

大手と個人のピアノ教室の違い

ピアノの先生は、大きく分けて、大手のピアノ教室に在籍している先生と、自宅や出張でレッスンをしている個人経営の先生がいます。

それぞれの教室運営にはどのような特徴があるのでしょうか。
詳しく説明していきます。

先生の違い

まず、在籍している先生にはどういった特徴があるでしょうか。

大手ピアノ教室の先生の特徴

大手のピアノ教室は、音大を出たての若い頃から所属している先生が多く、教え方の勉強会などがあります。先生方は、それぞれのポリシーを持ってピアノを教えますが、講師の先輩や同僚とのつながりもあります。
一般常識のある、あまりクセのないレッスンをされている先生が多いように感じます。
気軽にピアノ教室の最初の一歩を踏み出すには、大手のピアノ教室はおすすめです。

個人ピアノ教室の先生の特徴

個人経営の先生は、大手のピアノ教室から独立して自宅で教えるようになった先生が多いように思います。
あるいは、学校の音楽教諭を兼任していたり、自身の演奏活動の合間にレッスンしている方もいます。
いずれにしても、自分の力で生徒さんを集められる自信があるということですから、熱意のある先生が多く、それぞれ工夫したバラエティ豊かなレッスンをされています。
感覚にピッタリくる先生に出会えたら、個人の教室の生徒さんはめきめき上手になっていくと思います。

教材の違い

大手のピアノ教室では、独自ノウハウの教材を持っていることがありますが、個人ピアノレッスン担当の先生は、一般的でポピュラーな教材楽譜を使っていることが多いですね。
昔ながらの基礎の教材楽譜はもちろん良いものですが、若い先生が新しい教材を持ち込んできてくれることもあります。

個人の先生は、独自の教材研究に自信があるので、何かと面白い練習教材を与えてくれることが多いです。
飽きさせない指導の引き出しや、ご自身で売りにしているメソッドを持っており、ピアノを教えることが楽しくて、いろいろな手作り教材を作ってしまう、という方が多いように思います。

設備の違い

設備の違い

設備の違いも大事なポイントのひとつです。

大手のピアノ教室
大手のピアノ教室は、空調の行き届いた、中の様子がよく見える防音室でレッスンをしていることが多いです。
密室になりますが、常に人の目があります。
楽器は、ピアノソロレッスンであれば、ほぼグランドピアノが弾けるようになっていると思います。
調律は年に一回ほど、定期的に行っています。
個人の先生の自宅レッスン
個人の先生の自宅レッスンの場合は、生活空間を邪魔しない防音設備になっており、ご家族の出入りや、前後の生徒さんと顔を合わせることもあると思います。
実際に先生が弾いているピアノですので、ピアノのメンテナンスは行き届いていることが多いです。
出張型の先生のレッスン
出張型の先生の場合は、生徒さんの手持ち楽器を使うことになるので、本物のコンサート楽器に触れる機会は少なくなります。

費用の違い

習い事を始めるにあたり、長期的に見ても家計に苦しくない謝礼金額であるかは大切なポイントです。

大手のピアノ教室は費用が明瞭であるので検討しやすいと言えます。
個人教室は、比較的リーズナブルな謝礼額であることが多いですが、お教室によってはピンからキリまでかかる費用に差があるため、先生の考え方を聞いておく必要があります。

発表会の違い

ピアノの発表会の違い
演奏の実力がぐんとレベルアップするタイミングは、発表の場であるといえます。
普段の練習曲は完璧な出来ではなくてもマルになることがありますが、お客様に聴いてもらう本番のために曲を仕上げることは、とても力になります。

大手のピアノ教室
大手のピアノ教室の場合、地域のホールを貸し切って、舞台でグランドピアノを演奏する、という形になります。
アナウンスやプログラム構成もしっかりしていて、格調高い華やかな場になります。
自分の先生のお弟子さんだけではなく、他講師のお弟子さんの演奏を聴く機会もあり、刺激を受けることができます。
個人の先生
個人の先生の発表会は、先生のご自宅でのおさらい会、という雰囲気のこともありますし、響きのよい会場の舞台でグランドピアノを弾くこともあります。
また、連弾やアンサンブル、室内楽、作曲発表など、生徒の個性に合わせた発表にすることも可能で、それぞれの演奏が引き立つようなアットホームな会になることが多いです。

大手ピアノ教室のメリット

大手ピアノ教室のメリット

それぞれの教室の特色をお伝えしてきましたが、大手ピアノ教室に通うメリットというのはどこにあるでしょうか。
詳しく説明していきます。

先生のはずれがない

大手ピアノ教室では、講師の採用試験があるため、音楽大学卒業レベル以上の演奏技術を持った先生であることがほとんどです。
社会人としての研修もあるため、大きく常識から外れた先生はいません。

カリキュラムがしっかりしている

ソロピアノレッスンであっても、グレード試験や発表会などのハードルに向けて練習する場面をもうけることで、着実に力がついていくようなカリキュラムになっています。

また、子どもだけではなく大人のためにもグループレッスンのカリキュラムが増えており、生徒のライフスタイルに合わせて、有意義な音楽体験になるような工夫があります。

先生が辞めてもそのまま続けられる

先生の都合で退職休職する際は、レッスンに支障が出ないよう引き継ぎをしてくれます。
フィーリングの合う先生に長く見てもらうことに越したことはありませんが、指導の視点が変わることは悪いことばかりではありません。

きちんと引き継ぎをしてもらえるのは、大手の教室の良さでしょう。

大手ピアノ教室のデメリット

大手ピアノ教室のデメリット

それでは、大手ピアノ教室のデメリットとは、どのようなところにあるでしょうか。

個人教室よりも月謝が高め

まず、お月謝については、個人教室よりも高めになることが多いです。
これは、設備や運営、スタッフの確保に経費がかかるためです。

ただ、相談事が起きたときもスタッフさんが仲立ちしてくれるため、気持ちよくレッスンを受け続けられる安心感があります。
発表会費用や写真代に至るまで、会計は分かりやすくなっていますが、やはり「費用は若干高め」となります。

練習する曲を自由に選べない

大人の方の楽しみでピアノを習いに来ている場合は別ですが、お子さんの場合は「この曲だけ弾けるようになりたい!」といった希望はなかなか通らないことが多いです。

習い事を長い目で見れば、力のつく練習曲に取り組んだ方が、憧れの曲にたどり着くまで最短距離であることも多いので、先生とよく相談するといいでしょう。

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個人教室のメリット

個人教室のメリット

それでは、個人教室に通うメリットはどのようなところにあるでしょうか。

自宅近くで通える

大手のピアノ教室が駅前などに多いことに比べ、個人の教室は、自分の生活圏内から探すことができます。

安全面の確認ポイント
とくに、お子さんの場合は、自宅や学校の近くですとか、普段から使う道の途中にあることも、安全面で重要なポイントです。

月謝が安い

個人の先生の場合、運営面でワンオペレーションであることが多く、生徒側にかかる費用は比較的安めであることが多いです。

発表会などにかかる費用面でも、先生の裁量で無駄な出費を抑えられる傾向があります。
ピアノのレベルが上がると謝礼金額が上がったり、先生から上位楽器をおすすめされることもあるので、入会時にきちんと確かめておきましょう。

好きな曲をレッスンで見てもらえる

  • 「学校の合唱の伴奏を頼まれたから、この合唱曲伴奏だけ見てもらいたい」
  • 「このアニメソングだけ弾けるようになりたい」
  • 「保育士試験のために短期間だけ教えてほしい」

といった、単発の希望に沿ってもらえるのも、個人教室の強みです。

個人教室のデメリット

個人教室のデメリット

それでは、個人教室のデメリットとはどのようなところにあるのでしょうか。

先生との相性がすべて

ひとりの先生が教室を運営されているので、ほかの先生に代わってもらう、ということはできません。
先生との相性がとても大切になります。

入会の時から、先生の教え方の方針や先輩の生徒さんの話などを聞いておくと良いですね。いざ始めてみて「思っていたのと違った…」ということがないようにしたいですね。

引っ越しする時は再度教室探しが必要

個人の先生に習っていて、ご家族の転勤やお引っ越しが決まった場合は、土地勘のないところで次のピアノ教室探しをしなくてはいけません。
大手の教室は、路線に沿って教室展開しているので、引き継ぎはスムーズです。

ピアノ教室の決め手はどこ?

ピアノ教室の決め手はどこ?

それぞれのピアノ教室の特色、メリットとデメリットをお伝えしてきましたが、結局ピアノ教室選びの決め手となることは、なんでしょうか?
詳しく説明していきます。

ずっと習いたいと思える先生か

大手のピアノ教室でも、個人の先生でも、とどのつまり一番大切なことは「ずっと習いたいと思える先生かどうか」ということです。

  • 「子供相手が得意」
  • 「難しい曲でも教えるのが上手」

など、先生それぞれに特色はあると思いますが、長くお付き合いできる先生に共通して言えることとは「お話し合いができる」ということだと思います。

社会人として丁寧に、物事に柔軟に対応できる人間性は、ピアノの先生にも大切なことですね。

通いやすい場所にあるか

駅チカである、自宅の近くである、職場の近くである、という「通いやすさ」は、とても大切なことです。
荒天の時や忙しい時でも、ちょっと頑張って休まずに通える場所であることは、習い事が長続きするポイントです。

月謝の負担が少ないか

単発の講座とは違い、長く通い続けるには月々の負担が大きすぎないことがとても大切です。
楽しく自宅で練習して教室に通えるときばかりではなく、忙しくてあまり練習できない時期でも、細く長く続けてもいい、と思える月謝金額であることは大事です。

予約のシステムが自分に合っているか

決められた曜日と時間で、年間〇回、という約束で始めるレッスンがよいか、毎回予約制のレッスンがよいか、というのも検討のポイントです。

上達の観点から言いますと、不定期なレッスンはあまりおすすめしませんが、振り替えの相談ができるかどうかは知っておきたいポイントです。

大手ピアノ教室がおすすめな方

大手ピアノ教室がおすすめな方

大手ピアノ教室がおすすめな方
  • ピアノの先生を自分で探す自信がない方
  • 長く続くかわからないけれど、趣味としてピアノを始めてみたい方
  • 発表会などに少し費用がかかることに抵抗がない方

個人のピアノ教室がおすすめな方

個人のピアノ教室がおすすめな方

個人のピアノ教室がおすすめな方
  • 口コミなどを見て、感覚の合いそうな教室が近くにある方
  • ほかの楽器ではなく、以前からピアノを習ってみたかった方
  • アットホームな運営の教室に通いたい方
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まとめ

習いごとを始めるわくわくした気持ちは、とても楽しいものです。
ピアノを長く楽しく続けられるよう、最初の先生との出会いはとても重要ですね。

ご自分に合った先生と教室を見つけられるよう、参考にしていただけたら嬉しいです!