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何かひとつ、楽器ができるようになったら素敵、そんな思いでお子さんのピアノ教室を探されている方もいらっしゃると思います。
しかし、「ピアノを習い始めるのに適した年齢は何歳なんだろう?」「ピアノ教室ってどうやって選べばいいんだろう…」と分からないことが多いですよね…
そこで今回は、ピアノ講師の私が、子供のピアノ教室の選び方や始め方について分かりやすく解説していきます。
ゆめみた
4歳からピアノを弾き始め、音楽大学ピアノ専攻卒業後、女声合唱団ピアニスト、施設の音楽療法講師をしています。楽器店ピアノ講師と自宅講師の経験があります。
目次
子供のピアノは何歳から始めればいい?
テレビやYoutubeの音楽を楽しそうに聴いていたり、保育園や幼稚園でお部屋のピアノに興味を持っている姿をみると、ピアノや楽器に触れさせてあげたくなりますね。
せっかく芽生えたお子さんの興味を摘まないよう、時期を見て音楽を触らせてあげたいものです。実際に教室に通うのは、何歳頃がよいのか詳しく説明していきます。
本格的にピアノが弾けるのは4歳から
保育園や幼稚園では先生しか弾かせてもらえないピアノ。
小さな子供たちは、そのミニチュアのような「鍵盤ハーモニカ」の練習で、一斉に鍵盤楽器に触れることが多いようです。
その頃になると、体幹がしっかりしてきて、足の着かない椅子にひとりで座る怖さも無くなってきますし、指を器用に使えるようになったり、握力もついてきます。
本物のピアノの習い事を考え始めるのも、4歳頃からが適していると言えるでしょう。
0~3歳はリトミックを始めよう
音楽を聴いたりダンスをするのが好きな子は、1歳頃からでもリズムに合わせて歌ったり、体を揺らしたりしているものです。
まだ、先生とのやりとりを理解したり、お友達と遊びだす前の時期でも「音楽って楽しい!」という気持ちを育ててあげることはとても大切です。
この時期は「リトミック」という身体を使った音楽遊びがとてもおすすめです。
ピアノの先生でも、乳幼児期の生徒さんにリトミックを取り入れている先生がとても多くなりました。
たくさん身体を使うことで、そのあと集中して椅子に座る時間を持てるようにもなるので、レッスンへの移行にもつながります。
何歳からでもピアノは始められる
世間で言われるように、ピアノを習うなら小さい頃からが良いように感じられるかもしれないですが、実はそこまで早期でないといけないことはありません。
自分で教室に通えるようになるまで、じっと我慢していたお子さんが、小学生になってピアノを習わせてもらい、一気に上手になることはよくあります。
なお、大人になってから念願叶ってピアノを始められる方ももちろん上手になります。
ピアノを習うメリット
今の子どもたちには習い事の選択肢がたくさんあります。
音楽の習い事だけでも、いろいろな楽器がありますね。
ピアノを習い事に選ぶメリットとは、何でしょうか?
詳しく説明していきます。
脳の発達を促す
近年よく言われるのは、「脳の成長のためにピアノがよい」ということです。
音楽イメージを実現するために右脳と左脳を使っていることは、ほかの楽器でも言えることです。
しかし、ピアノは他の楽器とは異なり、10本の指先を非常にバランスよく使うという、目に見えて分かる特徴があります。
バランスよく頭を使って、楽器の演奏をしていることになります。
また、一度に鳴らす音数が多いため、情報を一時的に記憶する「ワーキングメモリー」が鍛えられたり、楽譜を読むので多くの情報処理ができるようになると言われています。
音感が鍛えられる
ピアノは他の楽器と違い、打鍵すればその音が出るので、音感を身につけるにはぴったりの楽器です。
常に正しい音程を聴きながら練習しているので、ほかの楽器から始めるよりも、正確な音を覚えやすいです。
まずピアノを習っていて、別の楽器も始める生徒さんがいますが、スムーズに習えていると聞きます。
集中力がつく
楽器の練習に夢中になると、時間を忘れることがよくあります。
「ここまで弾けるようにしよう!」という練習をしていると、短時間でも集中して取り組んだ実感を持てます。
表現力が身に付く
憧れの曲をピアノで弾けるようになるのはとても嬉しいことです。
楽しい曲や切ない曲を練習することで、ことばで言えない気持ちを表せるようにもなります。将来にわたって人生を豊かにしてくれます。
ピアノを習うデメリット
習い事としてピアノを選ぶことのメリットを説明してきましたが、デメリットも把握しておきましょう。
お金がかかる
楽器を持つにはお金がかかります。
ただ、ピアノは消耗品ではないので、バレエやスポーツのように、ウエアやシューズにお金がかかるということはありません。
また、成長の場として、発表会やコンクールを受けることを先生から勧められると、本番に向けての出費は少し増えます。
家で練習のサポートが必要
小さなお子さんは、練習の習慣が身につくまで家族のサポートが必要です。
「決まった時間に声かけしてあげる」「一緒に聴いてあげる」など、いらいらせずにコミュニケーションとして楽しく取り組めるといいですね。
子供が弾けないまま辞めてしまう可能性がある
根気よく練習すれば、ピアノは必ず弾けるようになるのですが、趣味として楽しめるようになるまで続かないことがあります。
そんなときは、「また時間ができたら再開する」というような、ゆったり構えることも必要です。
子供のピアノ教室の月謝はいくら?
長く続けていれば、ピアノの練習の調子のよいときも、あまりお子さんが乗り気ではないときも、あるものです。
「もったいない」と思わずに、ランニングコストとして支払える謝礼金額であることは大事ですね。
ピアノ初心者の月謝は5,000円くらいから設定されることが多いです。
導入の時期を過ぎますと、レッスン時間が少し長くなったり、先生の指導も本格的になりますので、月謝は上がっていくと考えておいた方がいいでしょう。
入会時に、先生に確認しておきましょう。
子供に合うピアノ教室の探し方
お子さんやご家庭と相性のよいピアノの先生は、どのように探したら良いのでしょうか?
ポイントをあげていきたいと思います!
「グループレッスン」or「個人レッスン」で選ぶ
レッスンの形態は、大きく分けて
- グループレッスン
- 個人レッスン
があります。
幼稚園や学校の延長として、わいわい楽しく教室に通いたいお子さんはグループレッスンから入るのがおすすめです。
ピアノ以外にも、歌ったりアンサンブルしたりといった、集団の音楽活動を取り入れられるところが魅力です。
人見知りなお子さんや、最初からピアノを弾きたい気持ちが強い生徒さんは、オーダーメイドの個人レッスンできめ細かく見てもらうのも良いでしょう。
教室の方針で選ぶ
「基礎をしっかり身につける」「個性を伸ばす表現方法としてピアノを楽しむ」など、先生が大切にしている方針を伺うのも良いですね。
教室の年上の生徒さんたちの弾き方を聴くと、教室のカラーがおのずと見えてきます。
先生との相性で選ぶ
- 「ゆったりした優しい先生」
- 「テキパキした先生」
- 「男の子が得意な先生」
- 「演奏活動を頑張っている先生」
など、先生の性格も様々です。
先生の教える実力はたしかに大切ですが、人としての性格の相性は、より重要です。
ぜひ、レッスン以外のお話もしてみましょう。
レッスン費用で選ぶ
レッスン代は、ワンレッスンいくらという形、月謝という形があります。
振り替えの相談に乗ってもらえるかどうかも、結果的にレッスン費用に反映してきます。
また、意外に楽譜代がかかるもので、曲集が次々変わると出費が増えます。
目安として教材費はどのくらいかかるか、聞いてみると良いでしょう。
通いやすさで選ぶ
お子さんが通いやすいか、というのはとても大事なことです。
年齢が上がってくると、夕方遅いレッスン時間になることが多いので、夜道が安全かどうかも見ておきたいところです。
練習用ピアノ選びのポイント
ピアノを習うために大切な、楽器選び。
ピアノには消耗する部品はあまりありませんが、アコースティックピアノでは調律が必要ですが、生音の弾き心地の醍醐味があります。
近頃は電子ピアノでも生音に近いものがたくさんあります。
ぜひ、毎日弾きたくなるピアノを選びましょう!
ファーストピアノの価格は10万以下で十分
中古アプライトピアノ、電子ピアノを求める際は、数万円から楽器が見つかります。
タッチの機構を、グランドピアノに寄せている電子ピアノもたくさんありますよ。
個人的にはヘッドホン端子がついている電子ピアノは、時間を気にせずにいつでも練習ができてよいと思います。
鍵盤数は76鍵盤以上の機種を
鍵盤数は、できれば88鍵盤ほしいところですが、難しければ76鍵盤以上で選びましょう。
初級の頃は端の鍵盤は使わないですが、あまりに鍵盤数が少ないと、楽譜の音を把握できなくなってしまいます。
部屋に設置しやすいコンパクトサイズがおすすめ
近頃の電子ピアノはとてもスリムになりましたので、可能であればしまい込まずに常に置いておき、短時間でも気軽に練習できる環境にしたいですね。
収納できるタイプの電子ピアノを縦にして置きますと、故障につながる可能性が多少ながらあるそうで、自宅ではできるだけ平置きすることをおすすめします。
アプライトピアノではなく電子ピアノならば、かさばらないフォルムが良いと思います。
自宅でできるピアノ練習方法
教室の先生の指導で上達することはもちろんですが、自宅の練習方法でも工夫を凝らして効率よく練習することができますよ。
練習機能がついたキーボードを使う
出典:Amazon
こちらのタイプは、弾くべき鍵盤が光る機能がついています。
自分の音が合っているのか間違っているのか、聴いただけではわからないこともあるので、こういう機能を使ってみるのもいいですね。
好きな曲のメロディーを弾いてみる
出典:Amazon
好きな曲のメロディなら、このような楽譜を使いながら、「耳コピ」でも音を探しつつ、楽しく弾けそうです。
ピアノ練習アプリを使う
出典:Google Play
実用性は開発段階ですが、DTM感覚でこのようなアプリケーションを使って、遊びながら練習してみるのもひとつのアイディアです。
まとめ
時代の流行に左右されず、根強い人気の習い事であるピアノ。
音楽人生の入り口になることも多く、幅広い魅力の尽きない楽器であるといえるでしょう。
お子さんが素敵なピアノライフを手に入れられるよう、お役立ていただけたら嬉しいです。