ピアノが上達するおすすめ練習曲

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みなさんはピアノの練習曲をどのように選んでいますか?
ピアノの先生からすすめられた曲を弾いている人、自分の好きな曲を弾いている人など選び方はいろいろありますが、上達を考えるのであれば選曲はとても大切です。

そこで今回はピアノを弾く力が向上する、おすすめの練習曲12曲をご紹介します。
今の自分に合った練習曲を選んでステップアップしていきましょう!

海老野みほ

海老野みほ

2011年から都内の音楽スクールのピアノ講師として勤務。幅広い知識を活かし、お子様から大人まで、通算200名以上のレッスンを担当。

自分にあったピアノ練習曲の選び方

自分にあったピアノ練習曲の選び方

まずは自分にあった練習曲の選び方を解説します。

今まで弾いてきた曲を振り返りながら、新たにチャレンジする曲を探しましょう。

無理なく弾けるレベルの曲を選ぶ

練習曲は、今の自分のレベルよりも少し難しい曲を選ぶと上達に繋がります。
ただし、難しすぎる曲を選んでしまうと練習が進まずモチベーションが低下してしまいます。

これまで弾いていた曲よりも「難しそう」と感じるところが2〜3箇所ほどある曲を選びましょう。

いろいろな曲調から選ぶ

ピアノを上達したいのであれば、さまざまな曲調にチャレンジしてみましょう。

バラードやアップテンポ、ノリの良い曲、優しい雰囲気の曲など、ピアノは曲調で弾き方が違います。
弾き方を変えることは、指のコントロール力の強化に繋がるのです。

ポイント
ピアノの上達というのは「表現力がつくこと」ですので、1つの曲調にこだわらず色々な音楽に触れてみましょう。

いろいろな調号から選ぶ

ピアノのテクニックを身に着けるには、調号でフラットシャープがたくさんついている曲を演奏するのも一つの方法です。

調号がたくさん付いている曲は、手を置く場所や指使いを考えなくてはいけません。
いつも同じ調号の曲だけを練習していると、指が慣れてしまい新しい対応ができなくなるため、練習曲はいろいろな調号から選びましょう。

ピアノが上達する練習方法

ピアノが上達する練習方法

いくら上達できる曲を選んでも、練習の方法を間違えるとステップアップはできません。
ここでは確実にピアノが上達する練習方法を解説します。

上手い人の演奏を聞く

上達するためには、上手い演奏のイメージを自分の頭の中に持っておく必要があります。
そのため YouTube やテレビ、コンサートなどでプロの演奏をたくさん聴く機会を作りましょう。

上手くなるためのヒントを得られる
いきなりその人のように弾けるわけではありませんが、指の使い方や弾く姿勢、表現の仕方などをマネすることで、上手くなるためのヒントが得られます。

ゆっくりのテンポから練習する

曲の練習は原曲のテンポで弾こうとしてしまいますが、弾けない箇所を速いテンポで練習していても弾けるようにはなりません。
確実に弾ける速さにテンポを落とし、まずは指使いをしっかり確認しながら練習しましょう。

音の表現を考えながら演奏する

今練習している曲には、優しい音が合うのか、鋭い音が合うのか、全体的に強く弾くのか、弱く弾くのかなど、音の表現を考えながら演奏しましょう。

表現を考えて演奏すると、音楽のセンスが磨かれピアノが上達します。

録音して客観的に聞いてみる

自分の演奏を聞くのが苦手という方もいますが、客観的に聴くと、無意識にテンポが速くなっているところや、音がはっきり聞こえていないところを発見できます。

自分で弾いているだけでは気づけなかったところに目を向けるためにも、自分の演奏を録音してみましょう。

おすすめの教本

おすすめの教本

おすすめの練習曲をご紹介する前に、おすすめのピアノ教本を3冊ご紹介します。
曲の練習と合わせてテクニックの教本を使うと、基礎力も強化できるので上達のスピードが上がります。

全訳ハノンピアノ教本

全訳ハノンピアノ教本出典:Amazon

「ハノンピアノ教本」は、200年以上前から使われている指トレーニングの教本です。

単純なフレーズを繰り返すことで、全ての指の柔軟性や筋力を鍛えることができます。
ピアノ初級の人から上級者まで長く使える教本です。

おとなのエチュード~美しい曲でテクニックが身につくピアノ練習曲集

おとなのエチュード出典:Amazon

テクニックの習得を目的に作られた、短い曲が収録されている教本です。
この教本だけでもいろいろな曲調の弾き方を勉強できます。

「曲は好きなものを弾きたい!でも上達もしたい!」という方は、この教本を併用するのがおすすめです。

バーナムピアノテクニック(1)

バーナムピアノテクニック(1)出典:Amazon

ピアノの演奏テクニックの強化を目的とした教本です。
8小節程度の短い曲がたくさん収録されており、それぞれタイトルと棒人間のインラストで曲調が表現されています。

動きと弾き方のイメージが連動しているので、理解しやすく表現力のトレーニングに最適です。

おすすめの練習曲(初級)

おすすめの練習曲(初級)

まずは初級の方におすすめの練習曲を4曲ご紹介します。

人形の夢と目覚め

3部構成の曲でそれぞれの楽章で曲調が違います。
和音や速いフレーズの弾き方など、初心者のうちに習得したいテクニックがたくさん盛り込まれています。
発表会の定番曲としても使えるため、初級の方にはぜひ取り組んでいただきたい一曲です。

エリーゼのために/ベートーヴェン

ピアノの定番曲であるエリーゼのためにも、ピアノ初級の練習曲として最適です。
楽譜はそれほど難しくありませんが、テンポや音量にメリハリをつけて曲を仕上げることによりピアノのテクニックが学べます。

トルコ行進曲/モーツァルト

こちらもピアノ定番曲であるモーツアルトのトルコ行進曲は、右手に速くて細かいフレーズが出てくるので練習曲としてぴったりです。
まずはゆっくりのテンポから、指を正確に動かせるように練習してみましょう。

貴婦人の乗馬/ブルグミュラー

ブルグミュラーは、初級の練習に適した曲がたくさん収録されている本です。
その中でもこの「貴婦人の乗馬」は、滑らかに弾く部分と歯切れよく弾く部分のメリハリをつける必要があります。
簡単な曲ではありますが、表現の仕方がしっかりと身につく練習曲です。

おすすめの練習曲(中級)

おすすめの練習曲(中級)

次にピアノ中級者におすすめの練習曲をご紹介します。

ノクターンOp.9-2/ショパン

ノクターンは左手が和音で常に動いている曲です。
和音を押さえる手の形が1回ずつ変わるので、譜読みを丁寧におこないましょう

左手の和音を押さえるテクニックは、これから中級の難しい曲に挑戦するために必要な練習ですのでぜひ挑戦してみてください。

悲愴第二楽章 /ベートーヴェン

漫画やドラマで知られている『のだめカンタービレ』で人気曲となった悲愴の2楽章です。
全体的に優しい音で演奏しながら、少し複雑なフレーズを弾かなくてはいけません。
ピアノの指先のコントロール力を上達させたいのであればこの曲がおすすめです。

トロイメライ /シューマン

ゆったりとしたテンポの曲で、和音の響きで雰囲気を作りながら演奏する曲です。
和音をきれいに響かせるために、指一本一本を慎重に動かして考えながら演奏する癖がつけられます。
ペダルも上手く使いながらきれいな演奏を目指しましょう。

エンターテイナー/スコット・ジョプリン

軽快なテンポの「ラグタイム」というジャンルの曲です。
左手がベース音と和音の繰り返しで、動きが大きいためミスタッチをしないようにゆっくりのテンポから確実に練習をしましょう。
全体的にワクワクした雰囲気が出せるように、音を短く切りながら演奏するのがポイントです。

おすすめの練習曲(ポップス)

おすすめの練習曲(ポップス)

これまでクラシックの練習曲をご紹介してきましたので、最後はポップスのおすすめ練習曲もご紹介します。

(初級)パプリカ / Foorin

メロディにいろいろなパターンのリズムが出てくるので、正確なリズムで演奏できるように練習をしましょう。
16分音符を長くしすぎないのがポイントです。
弾けるようになってきたら、YouTubeなどの音源に合わせて練習しましょう。

(初級)海の見える街『魔女の宅急便』より/久石譲

「海の見える街」は Aメロの軽快な雰囲気から、 Bメロの流れるような雰囲気に移り変わっていく曲です。
メリハリのついた演奏をするために、弾き方の違いを考えながら練習しましょう。

(中級)情熱大陸/葉加瀬太郎

冒頭や中盤に出てくるバンドネオンのソロの部分に速いフレーズが出てくるので、力を入れすぎず軽いタッチで弾けるように練習しましょう。
それと対照的にメロディーがバイオリンの部分は、力強く弾いてあげると曲全体のメリハリがつき魅力的な演奏ができます。

(中級)ルパン三世のテーマ ’80/大野雄二

ジャズの要素が入っている曲なので、全体的なノリやリズムを重視して曲を仕上げましょう。
リズムが崩れないようにメトロノームを使って練習するのがおすすめです。
フレーズの中で、弱く弾く音とアクセントを付けて弾く音の違いを考えながら弾きましょう。

まとめ

今回はピアノの上達できる練習曲をご紹介しました。
ピアノは様々な曲を弾くことによって、ピアノのテクニックが向上し、より自分の思い通りの演奏ができるようになります。
曲の中で、自分の頑張るポイントや、こだわりたいポイントを考えながら練習すると、モチベーションが高まりますよ!
ぜひ試してみてください。