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音感とは、音を聞き分ける能力のことです。
音感には絶対音感と相対音感の2種類があり、それぞれの音感は鍛え方や特徴が異なります。
今回は、絶対音感と相対音感の違いを詳しくご紹介します。
絶対音感と相対音感の違いとは?
絶対音感と相対音感は、音の聞き分け方が違います。
絶対音感は聞いた音を瞬時に判別できるのに対して、相対音感は基準音と比較して次に聞こえる音を判別します。
それぞれの音感の特徴を見ていきましょう。
絶対音感の特徴
絶対音感は他の音と比較せずに聞いた音を判別できる能力です。
楽器や歌などの音だけではなく、日常生活で聞こえる様々な音の音程を正確に聞き分けることができます。
例えば、会話をしている場合、相手の声の音程を「1オクターブ上のド」というように判別することもできます。
相対音感の場合、音感を鍛えることで楽器や歌など曲を演奏する音は判別できるようになりますが、ドアをノックする音や車のエンジン音など生活の中で聞こえる様々な音を判別することはできません。
日常のあらゆる音を判別できるのは絶対音感ならではの特徴です。
絶対音感を習得した人の中には、聞いた音の音符が頭に浮かぶ人もいます。
音階には「♯」と「♭」の異名同音も含めて「ド・ド♯(レ♭)・レ・レ♯(ミ♭)・ミ・ファ・ファ♯(ソ♭)・ソ・ソ♯(ラ♭)・ラ・ラ♯(シ♭)・シ」の12種類ありますが、耳に入る様々な音の音階を瞬時に聞き分けられます。
絶対音感は幼少期から音感を鍛えなければ習得することができず、訓練をすれば必ず身につくわけでもありません。
プロの世界でも絶対音感を持っている人は少ないです。
- 他の音と比較せずに音を聞き分けられる
- 楽器の調律を自分の耳で行える
- 音感テストを簡単にクリアできる
- 譜面を読むのが早い
- 音程を区切るフレットのないバイオリンやチェロなどの楽器でも完璧に音程を把握できる
相対音感の特徴
相対音感は基準音と比較して次に聞いた音を聞き分ける能力です。
例えば、「ド」を基準とした場合、次に聞いた音をドと比較して1音高い「レ」というように判別します。
音を判別する際には必ず基準音が必要なわけではなく、聞き分けたい音を記憶して、その音を声や楽器で探して音を出すことも可能です。
一般的に相対音感を養うには耳コピが最適だと言われていますが、耳コピは把握したい音を繰り返しリピートとして頭の中で記憶します。
次に、覚えた音を声や楽器で探して音を出すというやり方です。
絶対音感は幼少期から音程を記憶する訓練を行っているため、音を聞いた瞬間に音程を判別することができます。
つまり、絶対音感と相対音感は音程の記憶の精度が大きな違いだと言えます。
- 他の音と比較して音を聞き分けられる
- 音楽をしている全ての人が持っているスキル
- 誰でも習得できる
- 音感を鍛えるほど「インプット(記憶)」と「アウトプット(音を出す)」の精度が上がる
絶対音感の鍛え方
絶対音感を身につけるためには、幼少期から絶対音感の訓練を行う必要があります。
相対音感のように他の音と比較する意識を持たないほうが絶対音感を習得しやすいため、なるべく年齢の低い頃から音感を鍛えることが大切です。
絶対音感の鍛え方は様々な方法がありますが、音楽教室で導入されているケースが多い和音を主体とした習得方法をご紹介します。
基礎となる和音を覚える
和音とは、3つ以上の異なる音を同時に鳴らした音です。
音楽用語では「コード」とも呼ばれます。
和音を主体とした絶対音感の訓練では、「C(ドミソ)」や「Dm(レファラ)」など基礎的な和音を覚えることから始めます。
覚えた和音を単音で判別できるように訓練する
次に記憶した和音を単音で判別できるように訓練します。
例えば、Cメジャーコードの場合、「ド」「ミ」「ソ」で構成された和音なので、Cメジャーコードを聞いたときに3つの単音を聞き分けられるように音感を鍛えます。
Dマイナーコードなら「レ」「ファ」「ラ」です。
三和音を聞き分けるだけでも難しいですが、四和音や五和音など音の数が増えるとさらに難易度が上がります。
徐々に音域を拡大する
和音を単音で判別できるようになったら、「1オクターブ」や「2オクターブ」など徐々に音域を広げていきます。
このように様々な和音を広い音域で訓練することで、絶対音感を身につけられる可能性を高められます。
相対音感の鍛え方
相対音感は年齢を問わずに誰でも習得することができます。
基本的に相対音感は知りたい音の音程を声や楽器で出すことができればいいため、「カラオケが好き」や「趣味で楽器をしている」など、音楽に興味がある人はすでに相対音感を身につけている方も多いです。
音楽を楽しむだけでも自然と相対音感は養われるので、必死に鍛えなければ習得できないスキルではありません。
しかし、音感を意識することで音を判別する精度が高くなるため、より相対音感を鍛えたい方はこれからご紹介する方法を参考にしてみてください。
好きな曲を歌う・演奏する
相対音感は音楽が楽しいと感じるほうが習得が早いです。
歌が好きならカラオケを楽しみ、楽器が好きならいろんな曲を演奏しましょう。
音楽に触れる時間が長いほど上達スピードが早いですし、歌や演奏の技術が向上すれば自然と音感は鍛えられていきます。
耳コピする
耳コピとは、譜面を使わずに曲を覚えることです。
耳コピは聞いた音の音程を判別する必要があるため、相対音感を養う最適な鍛え方です。
難しそうなイメージが持たれますが、すでに耳コピをしたことがある方は多いはずです。
好きな曲を歌いたいとき、音源を何度も聞きながらメロディを覚えて口ずさみますよね?
それが耳コピです。
楽器の場合、テンポが速くなるほど耳コピの難易度が高くなります。
例えば、高速ギターソロの場合、1秒間に5連符や6連符を演奏することも珍しくありません。
しかし、何度も繰り返すことでテンポの速いメロディも耳コピできるようになります。
音楽理論を勉強する
音楽理論を勉強するのも相対音感の精度を高めるのに効果的です。
例えば、Cメジャーコードを判別するとします。
音楽理論を知っていると、音が明るいなら「メジャー」、音が暗いなら「マイナー」という知識があるため、音の雰囲気でメジャーかマイナーかを予測できます。
次にCメジャーコードは「ド」「ミ」「ソ」で構成されていることが分かっていると、ベース音の「ド」が分かるだけで「ミ」と「ソ」の音を判別しやすくなります。
基礎的な音楽理論を勉強するだけでも相対音感を習得するのに必ず役立つので、興味がある方は音楽理論にも挑戦してみてください。
曲をアレンジする・曲を作る
作曲や編曲では、心地の良いメロディを作るなど、音程の違和感を絶対に意識します。
音程を意識するということは音感を鍛えることに繋がるので、作曲や編曲をやってみるのもおすすめです。
最初は好きな曲の1フレーズを自分なりにアレンジしてみると、楽しみながら音感を鍛えやすいです。
プロを目指す際に絶対音感は必要?
絶対音感は幼少期から音感を鍛えても習得できないこともあり、プロの音楽家でも絶対音感を持っている人は少ないです。
プロを目指す際に必須な音感スキルではありません。
フレットがないバイオリンなどの楽器でプロを目指したり、指揮者や調律師のように音感が問われる職業に就きたい場合は絶対音感があるほうが有利かもしれません。
ギターのようにフレットがある弦楽器の場合、そのフレット内の音程を固定することができる。
バイオリンやチェロなどフレットがない弦楽器の場合、感覚的に音程の位置を把握する必要があるため、絶対音感があるほうが正確な音程で演奏しやすい。
しかし、ピアノやギターのように音程が決まっている構造の楽器を演奏する場合は絶対音感がなくても困りませんし、実際に相対音感でプロになっている音楽家が多い現状からも絶対音感は習得すれば有利になるという程度に捉えておくのがいいでしょう。
絶対音感を学べる音楽教室はある?
全国には非常に多くの音楽教室がありますが、絶対音感コースのある音楽教室はかなり少ないです。
そのような中、東京にある「小林音楽教室」には0歳〜年中を対象とした絶対音感コースがあるので、子供に絶対音感を学ばせたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。
小林音楽教室
出典:小林音楽教室
小林音楽教室は32年以上の伝統がある音楽教室です。
チェロやピアノなど様々な楽器のレッスンを開講しており、子供から大人まで幅広い年齢の方が受講できます。
- 初心者歓迎!
- 有名大学卒業、コンクール入賞、講師のレベルが高い!
- CDをリリースしている講師も在籍!
- クラシックに強い!
- 絶対音感を学べるコースがある!
絶対音感コースは0歳〜年中の子供が対象です。
レッスン内容は和音判別法が取り入れられており、基礎となる和音を記憶して単音で判別できるように指導してもらうことができます。
自宅で絶対音感の練習を継続する必要性や相対音感の練習を避けるほうがいい理由など、絶対音感を習得する際に必要不可欠な知識を学べるのも大きな魅力です。
店舗数 | 4教室 |
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アクセス | 新宿教室:新宿駅から徒歩3分 麻布教室:麻布十番駅から徒歩3分 代々木教室:代々木駅から徒歩3分 船堀教室:船堀から徒歩2分 |
対象年齢 | 0歳~ |
レッスン形態 | マンツーマン |
入会金 | 2万2,000円 ※別途、保証金として2ヶ月分の月謝がかかる。 保証金は退会時に返金してくれます。 |
1レッスンの料金目安 | 40分:4,034円 ※年長〜小学生のクラス、楽器(1回40分・月3回)の場合。 |
0歳~年中クラス | 絶対音感(1回15分・月3回):6,600円/月 リトミック・個人(1回30分・月3回):9,351円/月 リトミック・グループ(1回45分・月3回):9,351円/月 楽器(1回40分・月3回):1万2,102円/月 |
年長~小学生のクラス | 絶対音感(1回15分・月3回):6,600円/月 楽器(1回40分・月3回):1万2,102円/月 |
中高生~大人のクラス | 楽器(1回60分・月2回):1万3,200円/月 |
運営管理費(設備管理費) | 4,180円/月 ※船堀教室は1,980円。 |
テキスト代 | 約2,000円(市販教材) |
体験レッスン | 15分:2,200円 30分:4,400円 |
ピアノの種類 | グランドピアノ |
特徴 | ・32年以上の歴史がある ・東京に4店舗を構える音楽教室 ・世界3大ピアノ「スタインウェイ」で練習できる ・個別にカリキュラムを作成してくれる ・クラシックを主体に基礎からしっかりとピアノを学べる |
まとめ
絶対音感は大人になってから習得するのが難しいため、子供に絶対音感を身につけさせたい方はなるべく早い段階からレッスンを受けるのがおすすめです。
一方、相対音感は年齢を問わずに誰もが習得できるので、ご紹介した鍛え方を参考にしながら精度を高めてみてください。