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 ある生徒さんにと一緒に,歌っている曲の世界に入り込んでいって,歌に気持ちをのせていくレッスンをしていたときのことです。生徒さんの目頭に涙が…。あとで伺ったところでは,帰り道に車を運転しながらしばらく涙が溢れて止まらなかったとのこと。その方にとって,イメージの世界に入っていくのは初めてのことで,過去の経験や思い出があふれ出てきて,それらを止められなかったようです。
 私はそのことをちょっぴり申し訳なく思ってお詫びしたのですが,生徒さんは「これまで目を開こうとしなかった自分に気づくことが出来ました。」と,とても喜んでいらっしゃいました。そして,レッスンを通してご自分の殻を破っていくことを決意されたようでした。私は,音楽の意外な広がり方に驚きました。
 ほかのレッスン生の方も,「あがり症があって」と悩んでいることがあります。そういう方へのコーチングにも,イメージを広げて表現することに集中していく方法は,とても有効です。聞き手の心を動かす歌を歌える方は,必ず歌のイメージを広げ,その世界と自分を結びつけて歌っていらっしゃいます。つまり,イメージとそれを表現するテクニックへの集中こそが,良い表現を生み出していくのです。
 歌うことによる自分探し。そんな音楽とのふれあいも素敵なことだと思います。

 

(2016年9月12日(月) 10:02)

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この記事を書いたコーチ

教師歴30年!合唱交流使節団の指揮者として渡欧・渡米の経験も

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