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【音楽は時代を映す鏡】

続…


さぁ、本番です。
毎回セッションでは8曲くらい曲を一緒に歌ったり、その曲についておしゃべりしたり、楽器を一緒にたたいたりと音楽をつかって心と身体を調整するセラピーを行っていきます。

そして、「露営の歌」をやるときがきました。


五番まである歌は、長かったような、あっという間だったような、クライアントさんのお顔を出来るだけ見つつ、クライアントさんから出てくるであろう感情に真っ直ぐ答えようと思いました。

曲が終わりました。

いつもと雰囲気が少し違う気がしました。


ある方は、「この歌は涙なしでは歌えない歌なのよね。」と言っていました。
ある方はまるで子供のころに戻ったようなキラキラした目で私に敬礼のポーズをとり、その目は私を通り越し昔の英雄を見ているようでした。
ある方は涙で目がうるんでいました。
ある方は黙っていました。
いつも元気なある方は物静かになりました。
ある方は歌詞を見ながらもう一度一番からいつも出さないような大きな声で歌い始めました。


私は一瞬、昭和11年にタイムスリップしました。

そのころの若者たち、いや世間はこんな感情が渦巻いていたんだなぁと。
けして、否定でもなく、肯定でもなく、こんな風みたいな、こんな匂いみたいなものがそこにはあったんだなぁと。


戦争を決して肯定しているわけではありません。

ただそこに生きた時代はこうゆう空気だったんだなぁと思ったんです。

音楽は音を楽しむと書きます。そう音を楽しむものです。でも音楽で歴史を勉強も出来る気がしました。言葉でいうのは難しいですが私自身が実体験した感じです。

多分この曲はテレビなどのメディアでは5番までは歌えない歌だと思いますので歌詞だけでものせたいと思います。

何かを感じていただけることを願いつつ…。


【露営の歌】

作詞:藪内喜一郎
作曲:古関裕而

勝ってくるぞと勇ましく
誓って故郷(くに)を出たからは
手柄立てずに死なりょうか
進軍ラッパ聴くたびに
瞼に浮かぶ旗の波

土も草木も火と燃える
果てなき広野踏み分けて
進む日の丸鉄兜
馬のたてがみ撫でながら
明日の命を誰が知る

弾丸(たま)もタンクも銃剣も
暫し露営の草枕
夢に出て来た父上に
死んでかえれと励まされ
さめて睨(にら)むは敵の空

思えば今日の戦闘(たたかい)に
朱にそまってにっこりと
笑って死んだ戦友が
天皇陛下万歳と
残した声が忘らりょか

戦争(いくさ)する身はかねてから
捨てる覚悟でいるものを
鳴いてくれるな草の虫
東洋平和のためならば
なんの命が惜しかろう

 

(2015年10月5日(月) 14:44)

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