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【露営の歌】

私は音楽療法士としてのお仕事も月数回というペースですがやらせてもらっています。

今からお話するのは少し前の音楽療法セッションの事です。

ある意味とても考えさせられたものだったのでお話しようと思いました。


今行っているのはデイサービスでの音楽療法。身体が不自由だったり、認知が進んでいるご高齢の方々が大半をしめます。
音楽のジャンルは童謡、唱歌から流行歌、演歌、歌謡曲、民謡、海外民謡、軍歌、時には現代曲…といろいろな音楽療法セッションをしています。

その日の楽曲の一曲に「露営の歌」という曲をセレクトしました。

この曲は昭和11年日中戦争が勃発し、戦意高揚のため、歌詞を公募し、この「露営の歌」が生まれ、昭和12年に発売され、発売わずか半年で60万枚を越える大ヒットになった曲です。

私は音楽療法セッションするときは必ず先に曲の歴史を調べ、聴き、歌い、セッションにのぞむのですが、この曲は正直、セッションで使っていいものかと迷いました。
5番まである歌詞は、私の胸に突き刺さり、何度歌っても涙が出てくるんです。また今の時代に反しすぎている気がし、この曲をセッションで歌ったら「不謹慎だ。」「お前は戦争がしたいのか。」と怒られる気がしました。

でも、やろうと思いました。

その時代にしか生まれ得なかったものは確かにあり、そこに生きた人達は確かにおり、この音楽を聞き何かを感じてもらいたいと思う気持ちが強かったからです。


 

(2015年10月5日(月) 14:00)

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