ボーカルスクール 受講生インタビュー
- 三浦晃菜さん
- ボーカル歴は約4年。
ロックやジャズなど、多ジャンルの要素を取り入れたバンドで、作詞作曲もこなすボーカリストとして活動中。
- 未加先生
- フレンドリーなレッスンスタイルが特徴の先生。カバージャンルはジャズ、ロックから、ゴスペルまで。
先生のライブを見に行って、歌声の「存在感」に驚いた
まずは未加先生から、三浦さんの紹介をお願いします。
(未加先生)
一番最初に会ったのは、私のライブを見に来てくれて…だよね?私の歌っている姿を見てから「教えてください」って申し込みをしてくれたので、信頼してくれて、レッスンでも素直に言う事を聞いてくれて(笑)。すごく頑張ってくれる生徒さんですね!
三浦さんのライブを見に行った事もあるんですけれど、バンドのフロントマンとして、すごく「華がある」のが良いですよね〜。
でも負けず嫌いだったりするので、「ここを直したいんですけど、どうしたらいいですかね〜?」って、自分からやりたいことを持ってきてくれるので、それに応えるようにレッスンをしています。
レッスンをお申し込みいただいた時の様子を教えてもらえますか?
(三浦さん)
もともと、バンドをやってきていたんですが、私のバンドメンバーが未加先生の知り合いだったんです。
それで「ボーカルの先生をやっている人がいる」という話を聞いた時に、たまたまライブがあるって聞いて見に行ったんです。
見に行ったのは「おととしの8月」だったんですが、始めたのは「去年の4月」だったので、間が空いてしまったんですが…(笑)。
始めるまでに時間がかかってしまったのは?
(三浦さん)
ボイトレが初めてどころか「習い事自体が初めて」だったし、それに3年間くらい独学でやってきてしまっている中で、ちゃんと上達できるか…という不安からですね。
それに、専門学校を出ているバンドメンバーから「どんな先生に習うかによって、全然変わってくる」という話を聞いていたんですが、何を基準に選んで良いかもわからず、すごく迷ってしまって。それで始めるまでに時間がかかっちゃいました…(笑)。
でも、バンドの活動が落ち着いたのをきっかけに思い切って体験レッスンを受けてみて、習い始めたんです。
ライブで未加先生を見た時の印象はどんな感じでしたか?
(三浦さん)
「上手い」のは当たり前なんですけれども、私の声とは「本質的に違うな」と…。
私は喉とか口だけを使って歌っていたのに対して、「体全体を使って歌っているんだ」と思いました。決して派手なアクションをしたりしているわけではないのに、すごく「バン!」とした存在感があって、釘付けだったのを覚えてます。
「出来るところ」と「苦手なところ」を上手く織り交ぜてレッスンメニューを作ってくれる
そんな未加先生が歌を本格的に始めたきっかけは?
(未加先生)
きっかけはチェッカーズなんですよ。小学生の頃だったんですけれど、みんなでバンドをやって、音楽をやるっていうのが良いなぁって。当時エレクトーンを習っていたんですけれど、先生が怖かったし(笑)。でも音楽は好きだったので「歌をちゃんとやりたいな」って思い、中学生の頃バンドを組んで…という感じですね。
(三浦さん)
初耳でした〜!
(未加先生)
あれ、話してなかったっけ…(笑)?
普段のレッスンはどんな内容でしょうか?
(三浦さん)
毎回レッスンの最初に「今日は何をやる?」と聞いてくれるんです。
それで「いま出来るところ」と「苦手なところ」を上手く織り交ぜて、メニューを作ってくれるので、自分のペースで受けることができていると思います。
未加先生がレッスンで気をつけている事はありますか?
(未加先生)
生徒さんの体調やテンションがその日その日で違うと思うので、「今日は調子どう?」と雑談をして様子をうかがいながら、その時の気持ちにあった内容をするようにしています。あとレッスンでは「無理しないで良いよ!」って伝えてるんです。やっぱり生徒さんには「今日レッスンきつかったな…」ではなく、「今日もレッスン楽しかったな〜!」って思ってもらいたいので、そうなるように努めてますね〜。
先生とライブで共演!
受講を始めてから、一つ、印象に残っている事を挙げると…?
(未加先生)
三浦さんのライブで一緒に歌ったよね!?一緒に練習して、ゲストとして参加させてもらって。あれは楽しかったよね〜。
(三浦さん)
そうです!先生と一緒にシンディローパーの「time after time」を歌いました。パートがあるので上のパートと下のパートで分けて…。
準備は大変でしたか?
(未加先生)
1回か2回合わせたくらいだったので、そんなに…だよね?
(三浦さん)
はい。ライブ後のアンケートで、『「time after time」が良かった』っていう感想が結構あったので良かったですよね〜!
未加先生がレッスンでうれしかったことは?
(未加先生)
三浦さんは、すごくやる気があるんですよ。なので、レッスン中になかなか出来ない事にぶつかっても、そのレッスン時間内に必ずちゃんと出来るようになるんです。あと、それを「次のレッスンの時でも忘れてない」というのがスゴイですよね!
レッスンでやった事を忘れない秘訣は何でしょうか?
(三浦さん)
1回聞いただけだと覚えられないので、レッスンの時に何度も何度も質問したり、先生に確認をしてもらうんです。あとは家に帰った後で、レッスンをした内容を練習する。イメトレ…ですね。
(未加先生)
三浦さんはレッスンの時に熱心にメモしているので、それが大きいと思いますよ!
やっぱりメモしている方って次回のレッスンの時が違いますよね〜。
未加先生から、「ボイトレ習ってみようかな?」と思っている方にメッセージをお願いします!
(未加先生)
まずはあなたの歌を聞かせてください(笑)!そうすると、声とか歌い方で色々な事がわかるんですよ〜。
あとは「とにかく上手くなりたい」でも「この曲の、この部分が綺麗に歌えるようになりたい」とか、何でも良いんですけれど、「こうしたい!」というお話を聞かせてください。
それに応えられるようにレッスンの内容を組み立てるので!
未加先生、有難うございました!この後は三浦さんの音楽活動に関して、より深く聞いていきたいと思います。
初めてバンドを組んだのは大人になってから
普段、好んで聴くアーティストやジャンルは?
椎名林檎とか東京事変から、the band apartみたいなロックとか、toeみたいなポストロックみたいなものが好きです。
洋楽よりも日本のポップスやロック、ジャズなんかが好きなんです。メタルとかレゲエとかはそんなに…だけど、結構色んな音楽を聴いています。
バンド活動は昔から行っていたんですか?
いえ…、高校の時とかは、まったくバンドを組んだりしていなかったんですよ。初めてバンドを組んだのが23歳の時なので、結構遅いと思います。友達がライブをやっているのを見たりして、音楽をやっている人たちに囲まれていた事が、バンドを組んだきっかけかもしれないです。それから3年間は独学だったんですが、1年前からレッスンを受け始めました。
今のバンドは、組んでからどれくらいですか?
結成4年目なんです。最初は椎名林檎のコピーをやっていたんですが、徐々に作曲でオリジナルをやるようになって今に至ってます。「これで食べて行く」というわけではなく、のんびりのんびりやっている感じなんですが。
バンドを始めた頃、どんなことに苦労しましたか?
「カラオケとは違うんだ」ということですかね(笑)。ドラムとか他のパートの音が大きくて、自分の声が聞こえなかったり…生の音を互いに出すということ自体が大変でした。あと、バンドでは練習とメンバー間のコミュニケーションが大事ですね。例えば、やっぱりいくら演奏が上手くても、性格的に合わなかったりすると、バンドも長続きしないですし…。
自分とプロのCDを聞き比べて、「この差は独学では埋められない!」と思った
バンドをやっていて良かった!と思う時はどんな時でしょうか?
ライブでもリハでもそうなんですが、バンドの演奏が一つになった瞬間です。演奏中に徐々に皆が一つになっていって「ワーッ!」っとなる瞬間があるんですね。その時は、本当「最高〜!」って思いますよ。
バンドで大変なところはどんなところですか?
今はバンドリーダーをやっているんですけれど、やってみて本当に大変なんだなって(笑)。バンドは一人じゃないので、歌だけ上手ければ良いわけではないですし、リーダーに考えが定まってないと、バンドが崩れてしまうんです。芯がブレてしまうと、他の部分もブレてしまうので、リーダーがしっかりしないといけなくて。人選びやコミュニケーションに注意しないといけないな、って思いますね〜。
それまで独学でやっていた中で「習ってみよう」と思ったきっかけは何ですか?
それまではライブも数回程度しかしていなくて、演奏に関して「これくらいで良いか」と考えていたんです。でも、初めて「CDを出す」という事になった時に、「形に残る」という事を意識して、今まで自分が聞いてきた音楽、CDと比べて「なんだこれは〜!」「こんなの出せない!!」って思って…。「これは自分の力だけでは変えられない!」と思ったので、基礎から習おうと思いました。
バンド仲間からも「良くなった!」と言われました!
レッスン受けてから、メンバーから反応ありました?
ありましたよ!うちのメンバーはあまり誉めてくれるタイプではないんですが、レコーディングの時にそれとなく言われたり (笑)。それにここ半年で自分でも「上手くなっている」と実感できるようになりましたね。
今後のレッスンに期待することは?
やっぱり、歌を伸ばしていきたいです。レッスンで変わってきたと思うから。
この前、バンド仲間に一曲聴いてもらったら「良くなった、良くなった!」って言われました!次のライブは「1年でこんなに私変わりました」みたいな感じで(笑)。
レッスンに来るだけ、歌うだけでも成長できると気づいた
音楽をやっていて良かったと思う事は?
バンドを始めて、1年くらいで徐々に作曲をするようになったんですね。それで普段言える事も、言えない事も、その「気持ち」を曲や音に乗せて表現できるという事が素晴らしいなと思います。
音楽を続ける中で色々な価値観や視野が広がる事がたくさんあるんです。さらにはレッスンに来るだけで変わる事、歌うだけでも変わる事が多くて、音楽以外でも成長できるので、「続けていく事」が重要だと思います。
今後音楽と、どう関わって行きたいですか?
おばあちゃんになっても「歌い続けたい」と思ってます。例えば結婚をしたからと言って止めるのではなく、趣味であれ、どんな形であれ続けたいですね。
歌ったりとか、作曲とか、「自己表現」として消化している部分もあるので、ご飯を食べる事、寝る事と同じで「生活の一部」として欠かせない事なんじゃないかなって。
歌う事、曲を作る事、聴く事は生涯離せないかな、と最近思い始めています。
未経験の方に一言を!
音楽は楽しいものなので、その一つとしてレッスンがあって、習う事で、もっと音楽を楽しめるようになるんじゃないかと思います。
三浦さん、ありがとうございました!
インタビューの舞台裏〜事務局スタッフからのひとこと〜
和気あいあいとして、笑いのあるレッスンでしたが、その反面、歌い方だけではなく、曲の展開の相談や、バンドの話など、レッスンをフル活用いただいて、非常に三浦さんの意欲の高さをひしひしと感じました。
今回は、既にバンド活動をされている方のお話でしたが、全くの未経験でレッスンにお越しになる方も多いので、「これから始めてみたいなぁ」という方もご安心ください!