サイタ音楽教室トランペット教室静岡 まーにーのトランペット教室 スクールブログ 初心者は疲れる...

初心者は疲れる練習をするな

「初心者はとにかく基礎練習!」「まずはひたすらロングトーン!」。僕も耳にたこができる位言われました。楽器練習ってなんて大変なんだろうと思いました。もしかしたらあなたも同じ様なことを言われたことがあるかもしれません。

初心者は疲れる練習をするべきではありません。正確に言うと、疲れるにも順序があります。


例えば、あなたのまわりのトランペットを吹いている人たちが自分よりも実力があり、経験もあり、練習も沢山しているとします。

あなたは、どうやって差を縮めますか?


まわりより沢山練習することです。

ただし、まわりよりも質の高い練習をする必要があります。


そのためには、頭を使って練習するべきです。頭が疲れる練習はとても大変です。集中力も必要です。でも、頭が疲れる練習ができる人が、どんどん上達することが出来ます。


僕は学生時代、文字通り朝から晩まで練習をしました。始発電車に乗って高校に行き、学校が開くと同時にすぐに練習場へ行き楽器を練習しました。早弁をし、昼休みもギリギリまで練習しました。放課後部活動の時間が終わってから学校が閉まるまで練習をして、その後も夜遅くまで練習出来る場所に行って練習をしました。そして夜遅く家に帰ってきて、また始発で学校へ向かう…。

僕以外のまわりのトランペット吹きは、みんな上手でした。それで僕も当時、上手な先輩や同級生の練習を見て、同じように練習しました。

でも、どんなに沢山練習しても、同じように上手になることは出来ませんでした。


実は、この経験の中に失敗があります。

何が悪かったのでしょうか?
沢山練習したことでしょうか?それとも、練習方法を真似したことでしょうか?

いいえ違います。
失敗は、自分自身に集中しなかったことです。


当時の僕は、楽器練習の成果は、どれくらい練習するか・どんな事を練習するかが全てだと思っていました。
それも、あります。でも、それだけではなかったんです。

どれほど上達するかは、「どんな成果を求めているか」ということを具体的に・明確にしていることが重要でした。

例えば、「綺麗な音で吹けるようになりたい」ということなら、
・今の自分はどんな音なのか?
・どんな音を目指しているのか?
・今行なった練習は、どんな音をしていたのか?

こういった事を、一つ一つ集中して行う必要があります。


楽器練習は、筋力トレーニングと似ている部分があります。

練習すれば吹けるようになってきますが、練習し過ぎると、だんだん吹けなくなってきます。

自分の音に集中していれば、
今練習で吹いた音が理想に近づかないのは、何か足りない部分があるからか、それとも単純に疲れてきたからなのか、というが分かります。

もし、疲れてきたために吹けなくなってきているなら、休憩を取る必要があります。

でも、頭は休憩させてはいけません。徹底的に頭をしぼって、自分の目指す音をイメージします。そしてそのために自分はどんな事に注意してこの練習をする必要があるかを考えます。



ここまでで気づいたかもしれませんが、楽器の練習の成果には「どれだけ集中して聴いているか」ということが関係してきます。

1、どれくらい練習しているか
2、どんな練習をしているか

それに加えて、
3、どれくらい集中して聴いているか

ということが大切です。



僕自身は、そういった事をレッスンで一時的に来てくれていた先生等から教えて頂いた事で気づくことが出来ました。

疲れて吹けなくなっている手前までどれくらい練習すればいいのか。
自分に合ったどんな練習をすればいいのか。
どんな点に集中して聴けばいいのか。

こういった事は、残念ながら人によって異なります。

ですから、自分でよーく考えながら練習しましょう。
もちろん、誰か先生に教わることが出来れば、このような3つ点を正確に教えてもらうことが出来ます。


でも勘違いしていけません。誰か先生に教えてもらっているから、自分はこういった事をあまり考えなくていいという事ではありません。

「この練習をすれば、あなたは上達します。」ということを言われることがあるかもしれません。僕も生徒さん達にそういった事を言うことがあります。
でも、「この練習さえ繰り返せばどんどん上手くなる」というのは、事実ではありません。
なぜなら、どれだけ集中しているか、という点が練習の質を大きく変えるからです。

1、どれくらい練習しているか
2、どんな練習をしているか
3、どれくらい集中して聴いているか

これらの3つの点を考慮しながら、「どうしたら、質の高い練習が出来るだろうか?」ということを考えてみてください。
この“どうしたら?”という思考が、きっとあなたに大きな結果を残すことになります。

 

(2015年4月18日(土) 17:53)

前の記事

次の記事

この記事を書いたコーチ

”練習の技術”を活かして的確なアドバイス!熱意を持って指導します

目的・種類別にトランペット教室・レッスンを探す

新着記事

楽器を吹く人や音楽好きな人たちの間でよく、こんなことが言われます。 「理論は絶対にいる」 「理論なんていらない」 あるいは、 「理論を中途半端に学ぶと、逆に下手になる」 楽器屋さんの書籍コーナーを見てみると、演奏技術の理論書がある一方で、「理論不要の◯◯」みたいな...

音の構造の中で、ジャンルごとに何が違うのかを理解すると、音楽に幅のある演奏者になれます。同じジャンルの中でも、表現手段を格段に上げることができます。 「ぜんぶ同じ吹き方」を避けることができます。 音の構造の違いは、前回のADSRにそって考えていくことで理解できます。 まず最初のアタッ...

どんな人にも好かれる、音色の特徴についてご紹介します。 あなたは、どんなトランペットの音色が好きですか? 力強い音、優しい音、キラキラした音、ダークな音... こういった音色の全てに共通点があります。 結論から言えば、トランペットの場合は、「音が発生が速い」音色が好かれるという...

人には必ず、顔があります。 たとえば、初めての会う人とはあいさつをしますが、必ず顔を確認します。顔を確認しなかったら、初めて会う人なのかどうかも分かりません。無意識的に顔を確認しています。 音色も、それと同じです。初めて演奏者が音を出すとき、まず注目されるのが音色です。どんな演奏を続け...

「音を出すこと自体が難しいでしょ?」 トランペットについて詳しく知らない人と話すと必ず言われる一言です。 楽器を初めて手にする超初心者から、音を出すことに難しさを感じない中級者まで、上達に役立つ情報についてお話しいたします。 音を出すことについては、『初心者は疲れる練習をするな』と『...

ブログ記事 ページ先頭へ