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勁と力と職人とアスリート

勁とは中国武術の主に、河北派と言われる人達が使っている言葉で一種の力の事である。

中国の人達は物事を分析するのが好きな様で、彼らは力と勁を区別した。
力とは例えば重い物を持つとき、普通に使っている力である。

それに比べ、力を込めた感覚がなくても力が発揮されている事がある。
例えばボクシング等でも力を込めたパンチを振り回すより、リラックスして全身をしなやかに使って、パンチを打ったり方が、結果的に威力が出る。
それを彼らは勁と呼んだ。

そして中国人は得意の分析能力を発揮して、様々な勁と身体運用の方法を発見した。

体をストンと落とす(重力を利用する)ときに出てくる力を沈墜勁。
体をヒネルときに生じる力をテンシ勁。その他、十字勁、開合勁、弾勁、セツラツ勁等、まだまだ沢山ある。

そして太極拳家をはじめとする中国武術家の多くは、身体能力を高めて強者になる道よりも、リラックスし体の運用の巧緻性を高め、様々な勁を使いこなす事で、強者になる道を選んだ。

だから現代格闘技の選手達をアスリートとすれば、中国武術家は職人に近いと思うのである。

















 

(2014年6月9日(月) 11:39)

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