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知っていること

今でこそ、プロの通訳の端くれとして仕事をしているが、
実は、私は20歳を大幅に過ぎてからスペイン語を始めた。

初めてスペインへ行った時、言葉は、ほとんど話せなかった。
そんな私にスペイン語を教えてくれたのは、
滞在していたファミリーの子供(10歳)だった。

彼は、まるで子供に言葉を教えるように、やさしく丁寧にスペイン語を教えてくれた。

例えば、ママが私に「スプーン取ってきて」と言う。
私は全くわからず、キョトンとする。
すると、すかさず彼が飛んできて、スプーンを取り出す。

そこで、私は納得する。
「あ、そうか。今『スプーン取ってきて』って言われたんだ。なるほど。スプーンは、クチャラ(cuchara)っていうんだな」

そんな私に、彼はスプーンというものを教える。
「これはね、スプーンといって、こう持つんだよ。こうやって使うんだよ。ほら、こうして食べるんだよ。」

私はとても不思議な気持ちになった。
不思議だけれど、決して不愉快ではなかった。
とても暖かい、幸せな気持ちで、スプーンという言葉を教わった。

当時、彼にとって、私はどう映っていたのだろう?
遠い日本という国には、かつてサムライやニンジャがいて、人々がキモノを着、今も箸でご飯を食べているらしい。
もしかしたら「スプーン」なんて、生まれて初めて見たのかもしれない。

そんなふうに思ってくれていたのだろうか。
私は、スプーンという言葉を、
その持ち方、使い方、それを使う人々の文化を
こうして教えてもらった。

さて今。
仕事のために、難しい専門用語を事前に頭に叩き込んで現場へ行くことがある。
スペイン人でさえ専門家でなければ知らないような言葉を使う私を見て、同席したスペイン人は、もしかしたら
「コイツは、どんな言葉も知っている」
と思うのかもしれない。
けれど、私は、もちろんネイティブではない。
だから、すごく日常的な単語であっても、たまたま今まで一度もお目にかからなかった言葉なら、知らないのである。

翻って、日本語でも、案外、知らない言葉はたくさんある。
洗濯物を一度に干せる、洗濯バサミがたくさんついたアレは何というのか?
牛乳瓶の蓋を開ける針のついた道具は何というのか?

もしかしたら、正式名称があるのかもしれないが、
知らなくても、それについて話すことはできるし、
お互いに同じものを描き、コミュニケーションすることは可能だ。

一方、同じ言葉を使いながら、別のものを思い描き、或いは解釈して通じないということもよくある。
日本語でも、スペイン語でも、同じである。

言葉が話せるようになるということは、
決して、その言葉を「知っている」かどうかではないのだと、私は思っている。

 

(2011年9月11日(日) 17:46)
この記事を書いたコーチ

独学からスペインへ留学、今ではJICAやスペイン大使館・貿易庁の通訳も!

Vamos! スペイン語
山下あや (スペイン語)

上野・御徒町・秋葉原・北千住・五反野・梅島・入谷

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