サイタ語学の習い事スペイン語教室埼玉 スペイン語 ラ・ティカ スクールブログ スペイン語で一...

スペイン語で一番美しい言葉

先月からメキシコでU-17ワールドカップが開催されており、7月3日には日本対ブラジルの試合が行われました。残念ながら日本は1点差で負けてしまいましたが、日本はレベルの高いプレーを見せつけたという意見が世界各地から寄せられています。

この日本対ブラジルの試合が行われたのは、メキシコの中部にあるケレタロ州の州都である、同じくケレタロと呼ばれる町です。

10年以上前の話ですが、私は山羊の飼育について勉強するために3か月間、ケレタロの山奥の村に住んだことがありました。牧場と10数軒の小さな家々、そして売店が一軒というとても小さな村で、電気どころか水道の設備さえないさびれた村。水は週に一度、タンク車によって届けられるていました。

私は、牧場での仕事を終わらせて夕食も済ませてしまうと、部屋の窓から夕陽が沈むのを見届けて眠りにつくという健康的な生活を送っていましたが、車のバッテリーから電力を引いて電球を灯したり、テレビを見たりする家もありました。

家屋の周りにはサボテンが生い茂る乾燥地帯が広がり、どことなく寂しげで美しい風景でした。朝早く乳搾りに出かけると、木陰に隠れていたコヨーテが逃げる姿を見ることもありました。眠れない夜に窓から仰ぐ星空がどんなに綺麗であったかは言うまでもありません。

牧場で生産したチーズをレストランや売店に届けるために村からケレタロの町へ行くのも楽しみのひとつでした。ケレタロの中心部にはショッピングセンターや繁華街などのモダンな街並みと、それにコントラスする18世紀に造られた水道橋や旧市街が並びます。

植民地時代に建てられた家々が並ぶケレタロの歴史史跡地区は世界文化遺産として指定されており、テラコッタ色の壁や木製の重そうな戸に石畳の街並みを歩いているだけでうっとりしてしまいます。

ある日、私が畜産を勉強していることに興味を持った初対面の男性に「うちの犬が妊娠しているかどうか診察してくれないか」と頼まれたことがありました。
私はまだ学生だし、診察なんて大それたことはできないし、第一、見ず知らずの人の家にのこのこついていくことに抵抗があったのですが、植民地時代に建てられた家の内部はどんなものだろうといつも想像を膨らませていたので誘惑に負けてしまいました。

「犬を家の前に出して外で診る」という条件で旧市街の家へついて行き、半開きの戸から内部を覗き込むと、そこにはスペイン風の家らしく、噴水が施された中庭、美しいタイルの床、テラコッタ色の壁に吊るされた赤い花の植木鉢、鮮やかなタラべラ焼きの陶器などが目に入りました。かのCien años de soledad(「100年の孤独」)の主人公達が住んでいた屋敷もこんな感じだったのかなとますます想像を膨らませてしまうような素敵な家でした。

さて、こんな美しい街並みが有名な観光地であるケレタロに訪問者が今年急増するだろうというニュースがここ最近伝えらています。この町の名前がスペイン語で一番美しい言葉として選ばれたからです。

Instituto Cervantezが主催する「スペイン語で一番美しい言葉」というコンクールが2009年から行われていますが、今年、スペイン語圏出身の有名人が推薦した言葉を基にインターネットを通して投票を行なったところ、メキシコ人俳優Gael Garcia-Bernalが推薦したQueretaro(ケレタロ)という言葉が選ばれたのです。

実際にはこの町の名前の語源はスペイン語ではなく、先住民の言語で「青いサンショウウオの島」という意味を含み、辞書に記載されていない言葉なのですが、スペイン語圏の地名であることからスペイン語の言葉として認められるのだそうです。

ちなみにこのコンクールが2009年に行われたときに選ばれた言葉はAmor(愛)だったそうです。その他に投票数が最も多かった例として挙げられるのはLibertad(自由)、Madre(母親)、Esperanza (希望)、Vida (命)などだそうです。

スペイン語で一番美しい言葉。それは十人十色でしょうが、私はどんなに考えてもひとつに絞ることができません。地名のなかから選ぶなら私はTilaran(ティララン)がふさわしいと思います。先住民の言語で「風と水の場所」という意味を含み、その名の通り、コスタリカで最も風が強い場所として知られる地域です。
その他、好きな言葉はAzul(青)、Certeza(確信)、Naturaleza(自然)、Riachuelo(小川)、Viento(風)Andando(歩いている、進んでいる、放浪している)などです。

あなたにとってスペイン語で一番美しい言葉はなんですか?

 

(2011年7月6日(水) 18:12)

前の記事

次の記事

この記事を書いたコーチ

大使館、JICA関係の通訳!牧畜専攻の先生と世界観が広がるレッスン

新着記事

「布団がふっとんだ」のようなおやじギャグは日本語だけに存在するものではありません。スペイン語ではダジャレや笑い話のことをChisteといいます。 俗語や隠語、下ネタを含むこともあって、日本語にはなかなか訳しにくいのも多いですが、子供の間でも流行るよな内容が単純なダジャレもあります。 ...

先週、ベネズエラでの大統領選挙に関するニュースの映像翻訳の仕事をしました。 1998年以来3回連続で選ばれ、合計14年間大統領の座についてきたウゴ・チャベス。 大胆な発言で有名になり、社会主義に基づいて治めると自負するチャベス。 彼に関する意見は、熱狂的に支持するものから厳しく反対す...

先日、コスタリカから来た友人が遊びに来てくれました。 友人はコスタリカに住んで十数年たつ日本人女性とその息子(12歳)です。息子さんはコスタリカ生まれで、父がコスタリカ人ですから、いわゆるハーフということになります。 スペイン語で会話ができる懐かしい友人が家に来てくれたことがうれしくて...

私は生まれ育ったコスタリカで、一昨年まで観光ガイドや通訳の仕事をさせてもらっていました。 日本からはるばる来てくださった観光客の方々と森を歩いたり、商社関連の視察団やボランティア団体のの通訳など、様々な方々にお会いすることができ、貴重な経験をさせてもらいました。 なかには、コスタリ...

アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明してその特許を得たのは1876年だそうですが、その翌年、もうひとりの発明家、トーマス・エジソンが電信会社の社長に手紙を送り、「電話の応え方はHelloと言うのが正しいとされるべきだ」と提案したそうです。 しかし、電話を発明した本人であるベルはHe...

レッスン無料相談窓口のご案内

サイタでは、スペイン語レッスンに関する疑問に
専門カウンセラーがお電話にてご案内しております。
お気軽にご利用ください。

お電話相談窓口はコチラ

ブログ記事 ページ先頭へ