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音楽の道で食べていく、ということ

7月です!梅雨真っ只中で、じめじめと蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

今年も残り半分!早いものです。12月になってから「やり残しはないか?」と考えることが多いと思いますが、そろそろ考え始めて、少しずつ整理していくと良いかと思いますね♪

さて今月は、「音楽の道で食べていく、ということ」と題し、かなり主観的な内容で自分の思うことをお話ししていきます(たぶん居酒屋で話すような内容です 笑)。


・・・まず漠然とお尋ねしたいのですが、音楽の道で食べていくことは、難しいことだと思いますか?意外に簡単なことだと思いますか?

あ、音楽といっても色々あるので、ここではクラシックの世界に限定しましょう。

では、しばらく時間を作り、あなたなりの答えを考えていただきましょう。


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ちゃんと考えましたか!?
考えもせずスクロールしてませんか?( ̄▽ ̄)


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では、次にこの質問です。

私 橋本尚平は、音楽で食べている人間しょうか?それとも別分野で食べていっている人間でしょうか?



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お疲れさまです。答えは以下の中から見つけてくださいね♪


まず、一般的には、音楽で食べていける人というのはほんの一部の人間でしかなく、実際、音楽だけで生計を立てている人は、少ないものと考えられます。

実際に全国的に統計をとったわけではないので正確なところは分かりませんが、私の周辺では、音楽だけで生計を立てている人はかなりの少数です。世間一般的にも、「音楽の世界は大変だ」というのが常識かと思います。

音楽で生計を立てるには、演奏がある程度秀でていることは前提条件としてあり、その上で、世界的に有名なコンクールで入賞したり、自分をうまく売り込むことができたり、人望があったり、チャンスにめぐり逢えたり、といったさまざまな要因が絡まないといけません。いや、絡まないと・・・というか、絡むように仕向けられないと、ですね。

そのためには、日々の研鑽は言わずもがな、ある程度の経済力や時間・労力というのも必要不可欠。平たくいえば、色々恵まれている人こそが、音楽だけで生計を立てられる人であり、まさしく神の選んだ人材と言えましょう。


・・・高校時代、私は担任の先生に次のように言われました。

「あんた、本当に音楽を仕事にしたいって思ってるの?趣味にとどめておいたほうが、嫌な面を見なくて済むから、よく考えたほうがいいよ」

こう言われた当時の私は、「なにくそッ!!」と思って聞く耳を持ちませんでしたが、今思うと、先生の言われたことは本当でした。

音楽の道。少なくとも日本においては、そこに「安泰」というものはほぼありません。音楽の世界の厳しさを知り、仕事も全然無いことを実感しています。いや、高校時代には理屈は知っていましたが、その頃は「何とかなるし、私は特別」という根拠のない自信を持っていましたから、先生の話に聞く耳を持たなかったのです。

私には、声楽の飛びぬけた才能があるわけではありません。たとえあるとしても開花していません。音大出身者にはいくらでもいるような人材です(って言ったら失礼かもしれませんね)。

そう言うと、「そんなことない!人間、努力が大切です」とフォローしてくださる方も少なくないですが、そのお言葉は何度も耳にしていますし、ほかのみんなも言われていることだろうと思います。うむ、たしかに努力は大切ですね。むしろ、努力しない人は音楽の道を志す資格すらありません。つまり、努力というのは大前提であり、当たり前のことなのですね。

とはいえ、音楽の道で食べていくには、才能ばかりが大切であるとも限りません。自分の強みとなる部分を生かしながら、アピールし、そして不屈の精神で邁進していく姿勢こそ重要かもしれません。

しかしやはり、音楽の道の仕事数というものは絶対的に少ない(あっても単発で終わることが多い)ので、その道で食べていける人というのは僅少です。

テレビに出ている人、舞台で引っ張りだこになっている人なんてほんのごく一部の人なのです。いや、そういう人であっても、もしかしたら副業を行いながら・・・かもしれませんね(あくまで憶測ですが)。音大の教授陣であっても、やはり演奏だけでは無理だから指導的立場に立っている、という人も少なくないでしょう(まあ、私が思うに、音大の先生になれること自体も凄いことですけれどね!)。


そういえば、昨年度末に、とある税理士事務所のスタッフさんとお話しをする機会があり、ちょっとうかがってみました:音楽の道の人からの依頼はどうなのかといった内容です。あちらもコンプライアンス上の問題があるので詳しいことは話されませんでしたが、その話の流れで「芸能人や音楽家の方にも、密かに副業をやっている方いらっしゃいますよ」と教えてくださいました。

そこで私は少し安心しました。「あぁ、私と同じような人がいるのだな」と。・・・そうです。私は日頃は声楽を教えたり時々歌ったりしていますが、正直、これだけで生計を立てることは不可能。そのため、副業(とはいえこちらが生計の軸になっていますが)をせざるをえません。

私の知り合いも、(人に秘密にしているか否かはさておき)副業をしている人は多いものです。非音楽系の会社で正社員として勤めながら音楽を続けている人もいます。音楽をやるには色々お金がかかりますから、副業なしでは正直厳しい。中には、音楽の道に見切りをつけ、会社員として人生を全うしている方もいます。これが現実です。

「あんた、本当に音楽を仕事にしたいって思ってるの?趣味にとどめておいたほうが、嫌な面を見なくて済むから、よく考えたほうがいいよ」という高校時代の担任の先生のお言葉、本当に染みてきます。

ここまでお読みいただいた方は、「橋本コーチは後悔しているのか?」と思われたことでしょう。たしかに、これまで何度か考えたことはあります。「この道に来ていなかったどうなっていたのだろう」と。

しかし、私の考えは「なるようにしかならない」ですから、後悔するもしないも、これが私のあるべき姿だったのだとは考えています。現に、声楽を教えて生徒さんが成長すれば嬉しいし、やりがいを感じます。また、自分でこの道を選んだわけですし、自分の好きなことで仕事をさせていただいているわけですから、文句はありません。

それとは別に、もっともっとクラシックの音楽がメジャーとなり、社会的な地位を築き、この道がきちんと整備されていってほしいなあと願っています。

そして生徒の皆さんに言いたいのは、「あなたたちは、素晴らしい世界に足を踏み入れました。少しでも多くの音楽を世間に伝え、活かし、うるおいある社会を築いていきましょう!」ということです。声楽のレッスンで得るスキルやマインドは、世のため人のために存在するものなのです!


●後日追記:
以上の内容について素敵なメッセージをいただきました。詳しくは 次の記事 をご覧ください♪

 

(2017年7月5日(水) 15:37)

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この記事を書いたコーチ

音大の大学院にて日本歌曲の研究に専念。歌う愉しみを伝えるレッスン

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