全国5万人が受講している「サイタ」

声楽レッスン・教室

声楽レッスン・教室を選ぶ

初回60分無料体験OK

まずは60分の体験レッスンからスタート。
無料で実際のレッスンを体感できます。

月々4,300円〜の低料金

先生ひとりじめの個人レッスンを、この価格でご提供。レッスンは全てプライベート形式の60分間です。

通わない月は0円

曜日と時間を選べるので、
無理なくマイペースに通えます。

詳しくはこちら

音楽教室ボーカルスクール声楽愛知 まちかど声楽ワークショップ スクールブログ 喉仏下げない、...

喉仏下げない、太い声ダメ、大きな声いらない

お疲れさまでございます。橋本尚平です。

ブログではなかなか声楽そのもののお話をしていないので、今回はちょっぴりしたいと思います。是非参考になさってみてくださいね。


さて、今回お伝えしたいのは、タイトルにもあるとおり、

1、喉仏下げない
2、太い声ダメ
3、大きな声いらない

の3つです。さて、ひとつでも該当した方は、今一度よ~くご覧になってください。


1、喉仏は下げない



私が中学生の頃、音楽の先生は「喉仏を下げて歌いましょう」と教えていました。生徒にスプーンを持参させ、皆は口の奥まで入れて無理矢理喉仏を下げて歌いました。

たしかに、その方法をうまく使えば、ノドの奥のほうを高く開けるかもしれません。しかし、「喉仏を下げなさい」と教えていたものだから、皆ノドに凄い力を入れていたのですね。

(ちなみに、その先生は音大の声楽科出身の方でした!驚)

当時私はクラスで一番歌が上手いと言われていました(←役に立たないプチ自慢です 笑)が、今思えば、首も肩もガチガチで、詰めたような声で歌っていました。

喉仏を下げることで良い声になると思われがちですが、そんなことをすると、かなりノドに力が入ります。「下げよう」という意識が働いたり不自然な動きが生じたりするためです。

喉仏は、特に下げようとしなくても良いのです。

ただ、日本人は元々緊張して喋りやすく、喉仏も高い位置に行きやすいものです。でも、それは無理して下げるのではなく、自然な声を見つけていく上で自然と位置矯正されていくものです。

もし無理に下げようとしていたら、それは止めにし、無駄な緊張の無い、自然な声を探してみましょう。その点は、レッスンでもお手伝いいたします。


2、太い声ダメ



声楽家たちを見てみると、太い声で歌っているように聞こえますよね。実際に声量もあるし、豊かで深みのある声をしている人ばかりです。

でも、耳が肥えてくると、太い声でないことに気付けるようになります。

実は細い声なのです。細く発声し、響きを増幅させることで、聴覚的には太く聞こえるようになるのです。とはいえ、テノールやソプラノだと太い声に聞こえない人も多いですが。

太い声を出そうとして歌うと、ノドに無駄な力が入ります。先述の1の「喉仏を下げる」ことを行ったりノドの奥を詰めるようにすることで、太い(と自分が感じる)声を出せます。このとき、自分はとても良い声で歌っている錯覚に陥ります。近くで聴いている人(素人)も「良い声」と褒めるでしょう。

ところが、実際離れて聴くと、思いのほか飛んできません。響きも散ります。暗く聞こえたりもします。声帯を傷める原因にもなります。一生懸命発声している割に、得られる音響効果は少ないものですね。

太い声で歌おうという意識されている方は、細い声で歌おうとしてみましょう。

ただ注意していただきたいのは、これはノドを締め付けるということではありません。喉仏を下げない自然な発声が前提ですし、軟口蓋を高くし(ノドから鼻の奥にかけてを縦に広くする感覚)、口腔や鼻腔で響きを作ることも必要です。


3、大きな声いらない



「声量がある」と聞くと、「大きな声を出している」と勝手に変換してしまう人は多いものですが、実は似て非なるものです。

たしかに、大きな声を出せば出すほど、声量は大きく聞こえます。これは、単純に物理的なお話です。デシベルが大きくなるということです。

しかし、大きな声を出そうとすると、たいていノドに無駄な力が入ります。また、声の音色も汚くなってしまいます。

結果として大きな声を出したいわけですが、歌い手がすべきことは、まず「響きで歌う」ということです。

「響きで歌う」というとかなり漠然としている言い方かもしれませんが、要は、(先述のとおり)口腔や鼻腔によく共鳴させ、また身体のあちこちにある空洞に共振させることをいいます。

効率良く響かせるには、まず喉頭原音(声帯が振動することによって出る音)の出し方から考える必要があります。

喉頭原音を発するには、息が必要です。右手と左手に1枚ずつA4の紙を縦に持ち、紙の面同士を触れるか触れないかくらいに近付け、そこにフーッと息を強く吹きこんでみてください。うまくいくと、紙が速くビラビラとくっついたり離れたりするはずです。これと同じようなこと(声門開閉)が声帯で起きています。

喉頭原音そのものは、人間誰しも似たような音と言われ、私たちの口腔や鼻腔などに共鳴してから外に出ます。これによって「声」として認識できるものとなります。共鳴の仕方は人それぞれ異なり、ここで始めて声の「個性」となっているわけです。

詳しい話をし出すと解剖学的な話になってしまうので割愛しますが、ざっくり言えば、息を流して喉頭原音が作られた後、共鳴することで初めて声となるわけです。音量、音色、高低も、声帯の使い方や共鳴のさせ方によって変化します

ところが、「大きな声を出す」というとき、そういった原理もよく分からず、ただただ力を込めてしまう人が多いものです。それではノドを壊しかねませんし、無駄に労力も要します

声帯のまわりの筋肉に無駄な力が入っていると、声帯はうまく動きません。先ほどの紙を持っている手にギュッと力を入れてみると、紙の動きも固くなります。声帯も同じです。声帯の動きが鈍くなると、しなやかに音の高低・音色を移動させられません。

そうなったときには声門閉鎖もバチーンと行われます。すると、刺激によって炎症が生じやすくなります。そして、嗄声(させい)= 俗にいう枯れ声になってしまいます。

大事なのは、目指す音量にとってちょうど良い息の量で声帯を鳴らし、共鳴腔に効率良く響かせることです。こうして、声楽的に大きな声に聞こえるようにするのです。

いわば、響きが無駄なく増幅されて解放された声こそ、理想とするところの大きな声と言えましょう。


最後に



ここまでお読みいただいて、正しい発声とはどんなものか、ちょっとは見当が付いたかと思います。いや、もちろん以上だけでは足りないですが、これを機に色々調べられてはいかがでしょうか。

ここでひとつ、書籍をご紹介しましょう。

* 歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと(春秋社)

200ページを超え、けっこう文字がビッシリ。全て理解するのはもちろん、読むだけでもなかなか大変ですが、図解が載っていて分かりやすいです。すでに買った生徒さんも若干名いらっしゃいます。

発声について「理論的にはこうだ」と知ることは大切です。が、それより大切なのは、聴覚的に良い声を出す、そのセンスを養うことです。耳を肥やし、客観的に自分の声を聴き、探求していきましょう!

 

(2016年11月3日(木) 2:21)

前の記事

次の記事

この記事を書いたコーチ

音大の大学院にて日本歌曲の研究に専念。歌う愉しみを伝えるレッスン

ブログ記事 ページ先頭へ