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切ない秋

『まちかど声楽ワークショップ』コーチの橋本尚平です。

ついに10月になってしまいました・・・。本当、月日の流れは早いものです。時に置いて行かれる気がして、なんだか切ない日々ですね。私の生徒のひとりも、秋になった影響を受けてブルーになっておられました。本当、その気持ちがとてもよく分かります。

秋の切ない気持ちというのは、芸術作品にもよく表れていますね。秋をテーマにした日本の歌など、とても物悲しい感じがします。それでもって美しい。日本人の琴線に触れるような気がします。

例えば、「秋の子」という童謡。私が小学生の頃、“今月のうた” として9月か10月くらいに歌いましたが、子供ながらに「とても切ないなあ」と思いました。「明るい曲」だと感じる人もいるかもしれませんが、歌ったのがちょうど慣れ親しんだプール(保育園と小学校の共用でした)が老朽化により解体される頃でもあり、そのせいか悲しい気持ちになりましたね。

(あ、もし「この歌を知らない」という方は、是非何かの方法で聴いてみてください。)

ここで、歌詞の3番を引用しておきましょう(著作権の都合上、全部は掲載できませんのでご了承ください)。


 *****

ひぐれに走る子 一、二、の三人
ふろたきしてる子 三、四、の五人
こおろぎ あちこち なきだした
さみしく 聞く子は 何人だろな

(作詞 サトウハチロー)

 *****


歌詞は至ってシンプルなのですが、この情景には、秋の愉しさとともに切なさも隠れているような気がします。言葉ではうまく言い表せないですが、これを歌っている“主体”となる人は、いったいどういう気持ちで情景を眺めていたのだろうか・・・。

この歌の素敵なところは歌詞だけじゃなくて、当然メロディーもです。長調なのですが、明るい感じではなくてセンチメンタルさを私は感じます。

以前にテレビで歌手の薬師丸ひろ子さんが歌っていたのですが、濁りの無い澄んだ歌声が、また「秋の子」の良さをより一層強いものにしていました。あれは良い意味で鳥肌で、目から塩っ辛いお水がジワジワと湧いてきましたね。

秋を舞台にした、切ないけど美しい名曲はほかにもあります。「ちいさい秋みつけた」、「里の秋」、「荒城の月」の2番など。そして、(夕焼は夏の季語ですが)夕焼が登場する歌である「夕焼小焼」「赤とんぼ」などもそうですね。それから今度私が本番(非公開)で歌う小林秀雄さん作曲の「落葉松」という歌も、なかなかドラマティックなセンチメンタルさがあります。

そういった歌の中には、単純に秋を歌っているだけではないものもたくさんありますが、そこに包含されている感情というのは、秋という季節ととてもよく溶け合うように思います。

でも、秋に悲しく(切なく)なるのはなぜでしょう?不思議ですよね。

それには色々な説があるようですが、単純に、夏が明るすぎるからというのがひとつ理由にあるようです。日が長く、暑くて気持ちも燃える夏!花火もキラキラ。炎天下で水遊びをすれば、真珠のようにきらめく水しぶき・・・。

とにかく、そんな感じで夏は明るいばかりです。でもそれは永遠ではなく、やがて日が短くなり、涼しくもなり、「あの楽しかった夏はどこへ行ってしまったの?」となる人も多いことでしょう。まるでひとつの生命(いのち)のようです。

また、こういう説もあります。それは「夏バテ」。夏の暑さにやられてしまい、心身共に疲労困憊している状態です。バテていれば自律神経の働きが乱れ、精神状態も不安定になりやすくなりますね。

それに、秋は台風や秋雨などもあり、それらが日照時間の短縮に拍車をかけ、日光を浴びる時間が減ってセロトニンの分泌が減る。すると、その影響で体調や精神が不安定になってしまうようです。

さらにそこで木の葉がひらひらと落ちて来たり、綺麗だった花たちがしおれたりすると、余計に感傷にふけってしまう。

このように色々な要因が重なった挙句、多くの人が切ない気持ちになるのでしょう。

なんだか話がそれてきてしまいましたが(^^;)、
切ない秋には、思う存分切ない音楽を聴いて切ない気持ちに浸るのが良いかなと思います。やがて秋も更けて冬に近付けば、身も心もそれに慣れ、受け入れることが出来るようになるのと思いますしネ。

でも中には、冬までネガティブな気持ちを引きずってしまう人もいると思います。そうなればなかなか深刻ですよね。練習だってヤル気が出ないでしょうし、不安もどんどん溜まっていってしまうような気がします。

そんなときは、「いかに不安を打ち明けるか?」というのも大事ですね。私の生徒のひとりも、私にそれを打ち明けたことによって、結果的に気持ちが楽になられたようです。とにかく「溜まったら吐く!」です。

溜まれば溜まるほど、なかなか元には戻りにくくなるので、ある程度溜まったら吐く、ということをすれば、そのストレスに押しつぶされてしまう危険性も低下するのではないかと思います。

でもこれは、なにも秋に限ったことではなく、一年を通していつでも言えることでしょう。悩み、苦しみは、抱えて続けていてはいけない。「抱える」こと自体は全然悪いことではないですが、それを「処理しない」のがいけないのです。

練習で行き詰ったときやどうしたら良いのか分からなくなったときは、自分だけの頭だけで考えているとパンクしてしまったり、あらぬ方向へ行ってしまうこともあります。

また、吐くだけではなくて、切ない曲を聴いて共感を得たりしてストレスを解消するという手もありますね。音楽の力はスゴいと思います。どんな曲が良いのか?の答えはありませんが、センチメンタルな音楽を探して聴いてみると、心がふと軽くなり、現状を素直に受け入れられるようになることもあるかもしれませんね。

以上、なんだかゴチャゴチャしたお話になってしまいましたが、これで終わりにしたいと思います。上では「一年を通して」と言いましたが、特にこの秋という季節は気持ちが塞がってしまう人も多いと思うので、今回は少し精神的なお話をしてみました。

是非、「秋の子」聴いてみてはいかがでしょうか?(^^)

なお、秋をテーマにしているものでも明るい曲もあるので、参考までに。・・・「どんぐりころころ」、「村祭り」、「紅葉」など。あと西洋クラシックでいえば、ヴィヴァルディの『四季』の「秋」(第2楽章はちょっと切ないかも?)が個人的に好きですね。


P.S.

実は、私の心はすでにクリスマス!お相手はおりませんが(笑)クリスマスはあたたかい感じがするので大好きです。ホームセンターなどでは、例年、10月くらいからクリスマスグッズが販売されますので、また物色しに行って、色々想像を膨らませようと思います。

切ない秋

(2015年10月1日(木) 0:03)

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この記事を書いたコーチ

音大の大学院にて日本歌曲の研究に専念。歌う愉しみを伝えるレッスン

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