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藤井聡太七段 惜しくも史上最年少でのタイトル挑戦ならず

 藤井聡太七段が、11月19日に王将リーグ戦で、勝てばタイトル挑戦という大一番に臨みました。
相手は、広瀬章人竜王です。
この時点まで、両者が4勝1敗で並んでいました。
広瀬竜王とは、去年の朝日杯将棋オープン戦の決勝で対戦しており、その時は藤井七段が勝っております。
今回が、二度目の対戦になります。
仮に、藤井七段がこの一番に勝って挑戦権を獲得した場合には、来年1月開幕の7番勝負を17歳5か月で迎えることになり、1989年に屋敷九段が棋聖戦に挑戦した当時の17歳10か月の記録を30年ぶりに更新することになります。

 先手番の藤井七段が指した初手は7六歩でした。
藤井七段が先手の場合は、2六歩の出だしが圧倒的に多いのですが、今回は違っていました。
戦型は、今時珍しく、お互いに玉を入城させての矢倉戦となりました。
途中までは難しい展開が続きましたが、90手を過ぎたあたりから、先手の藤井七段が優勢になりました。
そして、指し手が進むにつれ先手の優勢が拡大し、将棋ソフトドルフィンの評価値でも1500以上となり、先手が勝勢となりました。
エルモの評価値では2000を超えています。
このまま特段悪手を指さない限りは、藤井七段の勝利は約束されたも同然です。
ところが、終盤の111手目に藤井七段が指した手が、一手ばったりの大悪手でした。
6九飛成の王手に対し、6八歩と歩で合駒をしてしまいましたが、この瞬間に勝利がスルリと逃げてしまったどころか、敗北が決定してしまいました(写真添付)。
藤井七段の玉に詰みが生じていたのです。
この時点で藤井七段が秒読みだったのに対し、広瀬竜王は持ち時間を20分間残していました。
その内の4分を使って、詰みを読み切りました。
広瀬竜王が直後に指した妙手7六金にそれが表れています(写真添付)。
その前に6八歩ではなく、5七玉と逃げていれば、詰みはありませんでした。
終盤に絶対的な自信を持っている藤井七段にとって、迎えた終盤にまさかの落とし穴が待っていようとは、皮肉な結果となってしまいました。

 持ち時間を5分残していれば、自玉に詰みがないことを読み切って、正確な応手がされていたものと思われますが、止む無しでしょう。
結果は、126手で無念の投了となりました(写真添付)。
勝っていた将棋を土壇場で逆転され、後悔が残る一局となってしまいました。

 敗れた藤井七段の局後の感想です。
「時間がなく分からなかった。局面を複雑にしようと思って指していたが、最後間違えてしまって残念。
また実力を高めて頑張りたい」と敗戦を噛みしめていました。

 しかし、まだ史上最年少でのタイトル挑戦のチャンスは残されています。
藤井七段は、今期の棋聖戦で既に2次予選まで勝ち進んでいますが、来年の春までに、残り6戦で6勝すれば現実のものとなります。
ハードルは高いですが、期待しています。


参考動画

藤井聡太七段が広瀬章人竜王との対局後の一言に一同驚愕… 渡辺明王将や内藤國雄九段と豊島将之名人のコメントも【第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ】
https://www.youtube.com/watch?v=k262KiSLtQY

大一番!最年少記録?【棋譜並べ】藤井聡太七段vs広瀬章人竜王【将棋】タイトル挑戦?
https://www.youtube.com/watch?v=OTDN0S3HPXg&t=848s

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(2019年11月23日(土) 6:50)

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