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「自由」に不可欠なものって?

ロシア語には、「自由」を意味する言葉がふたつあります。«СВОБОДА » と«ВОЛЯ»。どちらも「自由」を意味しているのですが、感覚的にはかなり違うようです。前者が「権利」としての自由で、後者は「空間的」な自由。

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 モスクワの友人宅に居候したときのことです。友人は、とても広い部屋の方を私に貸してくれました。ある日帰宅すると、買い込んだ本が「広々」と並べられています。外出する前には積んでおいたはずなのに。
友人は言います。「部屋を広々と使ってほしい」と。空間を惜しむように積み上げている光景は、とても窮屈に見えたのでしょう。広々とした空間をもつ「自由」こそ、ロシア人にとっての「本物の自由」なのだと、実感しました。

 さて、ロシア語にはТОСКАという、日本語には訳しにくい言葉があります。「憂鬱、哀愁、退屈」などなど、これらすべての意味がないまぜになっている言葉です。文学研究の大家というより、ロシアの良心といった方が適切かもしれないリハチョーフ氏は、「ТОСКАとは、窮屈なこと、人から空間を奪うことという観念と結びついている」と説明します。そうすると、ВОЛЯとТОСКАは、対極にある言葉なのかもしれませんね。
 
 ロシア文化や文学などを、ロシア人のもつ自然観を手がかりにして分析した『文化のエコロジーーロシア文化論ノート』(D. リハチョーフ著、長縄光男訳)は、繰り返し読んでも読み飽きることがありません。リハチョーフ氏自身が、楽しみながら解説しているからなのかもしれません。


「自由」に不可欠なものって?

(2021年4月14日(水) 16:50)

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