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ハラショー・ニハラショー(No.1:ロシアンティー)

「ハラショー」という言葉をお聞きになったことはありませんか?
一般にはなじみの薄いロシア語ですが、そのなかにあって「ハラショー」は、最もポピュラーなロシア語の一つに違いありません。その意味するところはと言えば、良好です、結構です、了解しました、りっぱに、きちんと、十分に、すばらしい・・・等々、凡そほとんどすべての肯定表現を一身に担う万能選手です。英語に置き換えれば、good, well, all right, OK, agreedからRoger = Got it 等々といった塩梅です。ロシア語では、形容詞、副詞のまえに“ニ”を付けると否定になりますが(英語のnot あるいはnoに相当します)、「ハラショー」に“ニ”を付けた「ニハラショー」は、ハラショーではない、よろしくない、駄目、ということで意味が反転するわけです。我国にとってのロシアは、毎度おなじみの陳腐な表現となりますが、歴史のブラックホールに落ち込んだまま、向こうが見えない厚手のカーテンにさえぎられて「よくわからない国」、「近くて遠い国」の域を出ません。ロシア国民の熱き日本びいきとは好対照です。多少なりとも同国とかかわりをもち、純民間レベルでの同国人の“人となり”(実にハラショーです!)を知るものとしては、まさに残念至極でありますが、筆者一人が、ごまめの歯ぎしりをしていてもはじまりません。私たちの周りでは、この「よくわからない国」、「近くて遠い国」がらみで事実とは異なる認識・誤報(実にニハラショーです!)が独り歩きしています。そうした事例を身近より一つずつ取り上げ、筆者のささやかな体験に則したお話をすることで、読者の皆様にはロシア、またそこに暮らす人々の実情を知っていただき、ご興味をお持ち頂ければと念じております。「ニハラショー」を「ハラショー」へと、まづは暫しのお時間を頂き、その一回目をお読み頂ければ幸甚です。

No.1 : ロシア紅茶(ロシアンティー)
1980年代、旧ソ連邦の時代に筆者はモスクワにて最初の駐在生活を送りました。1985年のゴルバチョフ書記長登場以降は、ソ連邦も歴史的な大変革を迎えるわけですが、それ以前の同国は、国営の各公団との輸出入を行なう日系企業にとっては所謂信用限度、取引限度の省略先であり、日本人ビジネスマンはカントリーリスクや相手先信用リスクに大きな注意を払うこともなく、専ら目の前にある商取引の成立に向けて全力を挙げることが出来ました。本邦からの出張者は引きも切らず、当時は多くの航空会社が成田~モスクワ間に毎日複数の定期便を飛ばしていましたが、航空券の確保、絶対数が少なかったモスクワのホテル予約も困難な仕事の一つでした。今や隔世の感がありますが、まさに古き良き時代でした。本邦からの出張者には、冷戦時代の同国につき政治・経済に関して数多くの質問を頂きましたが、庶民生活に関するものでは、“ロシアンティー”が頻繁に話題となりました。皆さん一様に「ロシアでは、砂糖の代わりにジャムを入れて紅茶を飲む」ものと考えておられました。今でもそのように誤解されている方も多いのではないでしょうか。正確には、別の小皿に盛ったジャムをスプーンですくって舌にのせ、そこで紅茶を一飲み、口の中でジャムの風味と紅茶の香りを楽しむのが正統ロシアンティーの流儀です。筆者は当時、直接ロシア人に確認したことがあります。
(筆者)茶碗の中に砂糖代わりのジャムをじかに入れたほうが手っ取り早いでしょ。
(答) 茶碗の中でジャムがきたならしく舞うさまを見たら、飲む気にはなれない。
味も画一的になる。一回ごとにジャムを口に含むことで、毎回違う味の紅茶を味わうことが出来るし、ジャムについては苺、桃、柑橘系からバラの花びらに至るまで様々な味を品評することも可能だ。何よりゆったりとお茶の時間を楽しむことが出来るんだよ。

なーるほど、ロシアンティーとは日本の茶道にも通じるものがあるんだと納得したものですが、筆者には今一つ他の疑問がありました。ジャムではなく、左手の指先でつまんだ角砂糖(実際には四角ではなく長方形でした)を一口かじり、右手で茶碗を口に運ぶロシア人を頻繁に見かけていたからです。この疑問は先輩社員の説明で氷解しました。当時、サトウキビからつくる砂糖は主として友好国のキューバから輸入されていましたが、高級品であり、また一般のロシア人には出入りが禁止されていた外国人専用の外貨払いショップにて優先販売されており、庶民の口に届く角砂糖はと言えば、厳寒の祖国でも栽培が可能な“てんさい(砂糖大根)”を原料とした固くて糖度の低いものが主流だったのです。試しに、熱い紅茶にてんさい角砂糖を落としても、固いままで溶けません。スプーンの先で角砂糖をつぶそうと力を入れてもうまくいきません。結局のところは、溶けない角砂糖をわきに押しやって、甘くない紅茶を飲むことになります。
当時のてんさい角砂糖はかじるほかなかったのです。こちらは生活の知恵に起因したもう一つの、そして切実なロシアンティーでした。ここで読者の方に誤解を与えぬように注釈をつけさせて頂きますが、てんさい由来の砂糖が、サトウキビ由来の砂糖より糖度が落ちたり、また固かったりする理由はありません。むしろ今ではオリゴ糖等の滋養に富み、推奨される食品となっています。固い角砂糖は偏にソ連時代の製造法に帰するものと思われます。因みに、当時目にした紅茶は、インド、セイロン(現スリランカ)からの輸入品でした。時代は変わり、2010年代に入ります。筆者がモスクワで2度目の駐在生活を送るころには依然紅茶人気は根強いものの(伝統のロシアンティーは茶器、茶種、ジャムすべてに高級感を煽ったものが多くなりましたが、砂糖は店名をデザインしたおしゃれな小袋に入った粉砂糖が主流となり、もはやあの溶けない角砂糖は見当たりません)、若者を中心に紅茶離れ、コーヒー嗜好が強くなりました。在モスクワ米国大使館内に一号店を開店したスターバックスが街に出て出店を開始すると、コーヒーハウスやショコラードニッツアといったローカルのコーヒーチェーンも加わりコーヒーショップの出店競争が繰り広げられました。
カプチーノ、エスプレッソといった注文が飛び交う空港内のカフェで気取った日本人ビジネスマンが“ダブルエスプレッソ”を注文し、運ばれてきた2杯のエスプレッソを見て、周りの同僚が大笑いしておりました。珍しいもの好きのロシア人にも、当時は“ダブルエスプレッソ”が浸透していなかったものと思いきや、実は本場イタリアでもダブルエスプレッソといえば、エスプレッソ2杯で応じるのが普通のようで、日本流のカップ1杯のダブルエスプレッソは国際標準ではないようです。(了)

 

(2015年6月9日(火) 21:56)

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この記事を書いたコーチ

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後藤守利 (ロシア語)

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