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ロシア人の姓(名字)(2)

ロシア人の姓(名字) <2>
2.ロシア姓のルーツ:
姓、名字は、英語でFamily Name, ロシア語ではファミーリャと言いますが、まさに一家名、氏族名を顕わし、アレクセイという名前だけで済んでいたものが、あちら、こちらにも現れたアレクセイとの区別が必要となり、姓というものが生まれたようです。手っ取り早く、アレクセイの息子の意味でアレクセイエフと追加の名を設けたものの、今度はアレクセイエフばかりが増えて本末転倒となり、多種多様な事象に由来する様々な姓が形作られてきたものと思われます。
ロシアにかぎらず、姓のルーツは個人名(父親乃至は先祖名)、土地名、生業・身分・技能、個人的な特徴、さらには動植物名、自然・宗教等々ですが、所謂ペンネームにも面白いものがあります。
ロシアで姓が誕生したのは16世紀の貴族社会とされますが、農民にあっては1861年の農奴解放以降となります。ロシアの典型的な姓は、男性の場合、末尾にオフ(ov)、エフ(ev)、あるいはイン(in)がつきますが、女性の場合はこれらにア(a)が加わり、スミルノフであればスミルノワ(正しいロシア語の発音はスミルノヴァとなりますが、ここでは慣用的な日本語表記であるスミルノワと記します)、イヴァノフであればイヴァノワ(同じくイヴァノヴァではなくイヴァノワとします)となります。

① 父親・先祖の名前あるいは家族関係に由来:
ペトロフ(Petrov)<---------- ピョートル (Petr)
イヴァノフ    <---------- イヴァン
ルーキン     <---------- ルーク
マカロフ     <---------- マカール
トレチャコフ   <---------- トレチャク(モスクワの美術館にその名を残す豪商ですが、姓は3番目の子という名詞に由来します)

② 土地名に由来:
ストラビンスキー <------- ポーランド東部のストラヴァ川
スルツキ―    <------- ベラルーシのスルツク市(イリーナ・スルツカヤは10年ほど前まで女子フィギュアスケート界のエースとして活躍しました)

ドストエフスキー <------- ベラルーシ、ドストエヴォ村

③ 生業・職業に由来:
ルィバコフ    <------- ルィバーク(漁師)
クズネツォフ   <------- クズネーツ(鍛冶屋)
プロトニコフ   <------- プロトニク(大工)
ゴンチャーロフ  <------- ゴンチャール(陶工) 
(神戸の洋菓子店の先祖は陶磁器を作っていたようです)

ポポフ <------- ポープ(神父、司祭)
トカチェフ   <------- トカーチ(織工) 
(アレクサンドル・トカチェフは鉄棒技に名を残しています)

④ 個人の性格・印象・身体的特徴:
スミ―ルニィ(温厚を意味する形容詞)  -------> スミルノフ
(1860年ピョートル・スミルノフがモスクワにて創業したウオッカメーカーは、ロマノフ王朝ご用達で栄華を誇りましたが、ロシア革命時にフランスを経由して米国に亡命を余儀なくされ、英語読みでスミノフと称する米国ブランドになりました)

ゴルバーチ (せむしを意味する名詞)  -------> ゴルバチョフ
(ペレストロイカ、グラースノスチでソ連体制に引導を渡したのはミハイル・ゴルバチョフ大統領でした)

ストローギイ(厳しいを意味する形容詞) -------> ストロガノフ
(ビーフストロガノフは、16世紀にウラルで盛名をはせたストロガノフ家の家伝料理であるとの説が有力です)

トルスティ(肥満を意味する形容詞)   -------> トルストイ
(戦争と平和、アンナカレーニナ等で知られる文豪レフ・トルストイは白樺派にも多大の影響を与えました) 

ヴォロダー(あごひげを意味する名詞)  -------> ヴォロディン
(アレクサンドル・ヴォロディンは“中央アジアの草原にて”で知られる作曲家でロシア5人組の一人です) 

スタルーハ(老婆を意味する名詞)    -------> スタルヒン
(日本プロ野球の黎明期に巨人で活躍した名投手が同姓です) 

ラスプートニィ(放埓を意味する形容詞) -------> ラスプーチン
(プーチン大統領は、その揶揄に応えて、プーチン家はラスプーチンとは全くの無関係であると力説!しています)

ガム(騒がしい話し声、喧騒を意味する名詞) -------> ガモフ
(バレーボールファンにはお馴染みのエカテリーナ・ガモワは、
女子ナショナルチーム最長身の202㎝を生かした強烈なスパイクが持ち味です)    
       
⑤ 動植物:
熊(メドヴェージ) -------> メドヴェージェフ
(首相は熊、プーチン大統領は、道=プーチに由来です)

狼(ヴォルク)   -------> ヴォルコフ
ヤギ(コジョール) -------> コズロフ
羊(バラン)    -------> バラノフ
猫(コート)    -------> コトフ
かもめ(チャイカ) -------> チャイコフスキー
鷹(ソーコル)   -------> ソコロフ
雀(ヴォロベィ)  -------> ヴォロビョフ
鶴(ジュラーヴリ) -------> ジュラブリョフ
がちょう(グース) -------> グーセフ
鴨(ウートカ)   -------> ウトキン
雄鶏(ペトゥフ)  -------> ペトホフ
みみずく(プガチ) -------> プガチョーフ
(1773年、コサックのエメリヤン・プガチョフが主導したロシア歴史上最大の農民暴動はプガチョフの乱と呼ばれますが、プガチョフの姓は、祖父につけられたあだ名に由来します。自らをピョートル3世と呼んだ風雲児は2年後に殺害され暴動も平定されました)
(筆者も大ファンのアラ・プガチョーワは、本年66歳、我国でも“100万本のバラ”で有名な女性シンガーソングライターですが、ソ連最後の人民芸術家であり、その後ロシア人民芸術家の称号も手にしました。曾て我国のファンの間でも、“ロシアの美空ひばり”の異名をとった大変な人気歌手でした。既に引退を表明して表舞台よりは退きましたが、2009年には27歳年下の人気司会者と5回目の結婚を果たし、今やすっかりゴシップメーカーとしての地位を確立しています)

変わったところでは、次のような姓もあります。
ゴキブリ(タラカン)-------> タラカノフ
(筆者の友人にもおりました)

蚊(コマール)   -------> コマロフ
(結構ポピュラーな姓です)

マルコフィ(人参)  -------> マルコフ
サハル(砂糖)   -------> サハロフ
(アンドレイ・サハロフはソ連水爆の父としてスターリン賞、レーニン賞を受賞、その後反体制派に転じてペレストロイカの父と称され、ノーベル平和賞を受賞しました)

⑥ 自然・宗教・歴史・その他:
モローズ(厳寒) -------> モロゾフ 
(日本ではチョコレート・メーカーとして有名です)

ロジェストヴォ(クリスマス) -------> ロジェストヴェンスキー 
(日露戦争でバルチック艦隊の司令長官を務めたジノヴィー・ロジェストヴェンスキー、指揮者のゲンナジー・ロジェストヴェンスキーが著名です)

プーシカ(大砲) -------> プーシキン
(アレクサンドル・プーシキンの生涯は1799~1837年という短いものでしたが、“以後のロシア文学はすべて彼の仕事の継承と発展に過ぎない”と言われる程に圧倒的な存在であり、ロシア近代文学の父と呼ばれます)

ハドリアヌス(ユルスナ―ルの名著“ハドリアヌス帝の回想”で著名な古代ローマの
皇帝)-------> アンドリアノフ(Hが落ちたアドリアヌスがロシア語に置き換
えられた男子名アンドリアンに由来します)

ツルゲン(モンゴル語で敏捷を意味する)-------> ツルゲーネフ
 (文豪イワン・ツルゲーネフは地方貴族の出身でした)

⑦ ペンネームとしての姓のルーツ:
レーニン = レナ川の人 (本名はウラジーミル・ウリヤノフ)
・・・シベリア東部を流れる世界で10番目に長いレナ川より採ったとされています

スターリン = 鋼鉄の男 (本名はヨシフ・ジュガシヴィリ)
・・・スターリ(鋼鉄を意味する名詞)に由来します

マキシム・ゴーリキー = 極限の苦難 (本名はアレクセイ・ぺシコフ)
・・・マキシムは最大限、ゴーリキーは、苦いを意味する形容詞です

以上ですが、お聞きになったことのある姓も幾つか出てきたことと思います。いくらかでもご興味をお持ち頂けたのであれば幸甚です。
(了)


 

(2015年3月23日(月) 0:04)

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