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民族楽器に多く含まれる、高周波倍音の効用


民族楽器のアンサンブルのサウンドがなぜ
人間に心地よいのか・・・ぼくは、「1/f ゆらぎ」に
その科学的根拠を見出していましたが、
それをさらに具体化した、
高周波音効果(パイパー・ソニック・エフェクト)の存在が、
最近証明されてきました。

最近、『倍音浴』といって、
すでに利用されている健康法の科学的裏付けでもあります。

30年以上昔、クリネックス・ティッシュのCMの音楽で
インパクトを与えてくれた地声コーラス、
芸能山城組の座長の、
大橋力(山城祥二)さんの研究成果が載っていました。
あのブルガリアン・ヴォイスのような女性だけの地声で、
倍音をたくさん含んだ合唱を覚えていませんか?

ここで、「倍音」について説明が必要かな。
例えば、440Hzの「ラ」=Aの音には、周波数(1秒間での振動数)が、
整数倍の 880Hzの「ラ」、1320Hzの「ミ」、1760Hzの「ラ」、
2200Hzの「ド#」、2640Hzの「ミ」・・・など、
たくさんのほかの音が含まれています。
これが「倍音」です。

しかも、音源や楽器によっては、
人間には聞こえないといわれる2万Hz以上の高周波の倍音も
たくさん含んでいます。

整数倍の周波数を持った音源は互いに共鳴し合います。
それを利用して響きを豊にしているのが、わが
風絃トリオ〈空〉のギタリスト
小川和隆の十弦ギターです。

人間は、耳には聞こえなくとも、この
不可聴の高周波音を体のどこかでとらえ、それが
脳の深いところにある脳幹や視床などを刺激し、
可聴音と一緒に聴くことで、
快感をもたらす、のだそうです。

電気音のような人工的な音源から生まれる
高周波音は、かえって不快感をもたらすことがあります。

快感の源は・・・
自然の音や、
アコースティックな楽器・・・中でも民族楽器には、
高周波の倍音がたくさん含まれ、
近代楽器にはあまり含まれていない、ということです。

具体的には、ジャングル(熱帯雨林)の音・・・
小鳥の声、風や葉ずれの音、せせらぎ、虫の声・・・などのカクテル。
日本本土では熱帯雨林は体験できないにしても、
広葉樹中心の自然林で森林浴をすれば、かなりこれに
近い効果が得られると思います。

楽器では、尺八、ケーナ、二胡、琴、琵琶、そして十弦ギター、そして
インドのシタール、インドネシアのガムラン・・・など、
音色の純粋性を求める西洋近代楽器よりも、
西洋では雑音扱いされるような音色をもつ楽器に、
高周波の倍音がたくさん含まれています。
十弦ギター民族楽器ではありませんが、
弾かないけれども共鳴のために
4本余分に弦が張ってあるところなど、
その無用の用は、いかにも民族楽器的です。

大橋力さんは、
「人類は熱帯雨林の中で進化してきた。人類の長い歴史が、
ハイパー・ソニック・エフェクト(高周波音効果)の背景にある」
とおっしゃっています。

周波数が整数倍になっていく倍音というのは、まさに
1/fゆらぎ (波の振幅が振動数fに反比例する)で、
整数倍になっていく数列のどの部分をとっても、
全体と相似関係(フラクタル構造)になっているのが、
このゆらぎの特徴です。

十弦ギター、ケーナ、尺八という
高周波音をたっぷり含む、風絃トリオ〈空〉のライヴを
これからもお楽しみ下さい。



 

(2008年3月25日(火) 9:36)

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