全国5万人が受講している「サイタ」

ピアノ教室・レッスン

ピアノ教室・レッスンを選ぶ

初回60分無料体験OK

まずは60分の体験レッスンからスタート。
無料で実際のレッスンを体感できます。

月々4,300円〜の低料金

先生ひとりじめの個人レッスンを、この価格でご提供。レッスンは全てプライベート形式の60分間です。

通わない月は0円

曜日と時間を選べるので、
無理なくマイペースに通えます。

詳しくはこちら

音楽教室ピアノ教室東京 ピアノ・コーチング香音 スクールブログ ピアノと日常に...

ピアノと日常における感性磨き ─実例─

 前回、日々の生活の中で感じることを大切にすることが、ピアノ演奏にとって大事なんだというお話をしました。とはいえ、実際にピアノを弾くときにそれがどう関わってくるの?と思いますよね。
─ そもそも、まずは曲を通して弾けるようになりたい。でも楽譜は読めないとダメ、指は思うように動いてくれないなど、たくさんの課題や問題を抱えているのに、感性などと言われても、と。

 そこで、今回は、Aさんのお話をしたいと思います。

 Aさんは、まだ初心者。私のところに初めて来た時には、8小節の曲をなんとか両手で合わせて持ってきてくれました。でも、弾ける部分はカタコト、リズムがちょっと難しいと、両手が合わなくなってしまって先に進めない、という状態でした。
 
 でも、訳あって、ソナチネの3楽章をどうしても短期間で弾けるようにならなければならないのです。数回のレッスンで、譜読みのコツ&強化や、リズムの練習などを通して、楽譜にかじりついていなくても、曲が弾けるようになってきてくれていました。

 そのソナチネの中で、ガラッと変わった雰囲気になる部分があるのです。そこには、表情豊かにという指示、そしてdolceという表現記号が書いてあります。
Aさんが弾き始めると、進歩はしてきているものの、読みなれない音の高さに、一つ一つの音符を順を追って弾いていくので精いっぱい。

そこで、まずは、私が弾くのを聴いてもらい、どんな感じがするかを、冒頭のメロディーと比べながら、言ってもらいました。すると、「なんか、流れる感じがする...」と。

次に、dolceについて意味を知らないというので、辞書を調べてもらいました。その意味が、甘くとか、優しくとか、やわらかな、だと知ったAさん。なんだかわかったような。でも、なにか腑に落ちない…

甘い、と聞いて何を思い浮かべる?
たとえばね、私は食いしん坊。だから、チョコレートかな。と始める私に、思わず??
うーん、他には甘い生活とかよく言うけど、甘い生活ってどんな感じなんだろね。
すると、もっと???

例えばね、服ひとつとっても、それぞれ違う素材でできていて、違う質感をもってるよね。
Aさんの来ているシャツ、私のニットのセーター、そして服ではないけれど、カーテンを触ってみよう、と違いを体感してもらいました。そして、他にはシルクって知ってる?その肌触り、という私の問いかけに、嬉しそうにウンウンとうなずきました。

「甘い」といっても、─ 例えば、色とか、雪とかにいろんなニュアンスがあるように ─ いろんな意味合いがあるんだよ。だから、これから普段の生活で、いろんなものを何となくで見過ごさないで、もっと意識して感じてごらん。というと嬉しそうにうなずいてくれくれました。

 じゃあ、今のあなたが思う、「甘い、やわらかな」ってどんな感じ?と尋ねると、「うーん、なんか、こう、角のある四角いものが・・・」と話し始めます。今度は、私のほうが思わず、??
「なんか、こう、角がとれて丸いっていうか…」と両手が動きます。

その、手で示された丸みの質感がなんとも素晴らしく、リアリティーを持って私に伝わってきます。ああ、Aさんは自分のdolceをちゃんとつかんでいると確信。今度はメロディーがどうなっているのかを一緒にみてみることに。

 さあ、じゃ、弾いてみよう!
すると、Aさんは、びっくりするほど滑らかに、それまでとは違った優しい音色でそのフレーズをピアノで歌ってくれたのです。弾き終わった瞬間、ブラボー!
短時間で、自分の中にあるものを引き出してくれたAさん、本当にあっぱれ、私もとても嬉しかったです。

長い説明になってしまいましたが、これは、一例です。

 みなさんそれぞれに、何かとストレスの多い毎日をお過ごしかと思いますが、だからこそ、普段の何気ない暮らしの中の、ちょっとしたことに意識を向けて、自分の感じる世界を広げていってみて下さい。
きっと、ピアノも楽しくなります。

 では、寒い日が続いていますが、風邪をひかないように気を付けて、ピアノ・ライフを楽しんで下さいね。

 

(2014年12月14日(日) 21:57)

前の記事

この記事を書いたコーチ

武蔵野音大院にて教育法も研究。本場オーストリア仕込みの、確かな技術力

ブログ記事 ページ先頭へ