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楽譜を選ぶときの 知っておきたいエディションの知識♪

楽器店に行くと
たくさんの楽譜がありますが、

入手したい曲が
さまざまな種類ででていて
どれを選んだらよいかわからない・・・

先生たちは、どうやって楽譜を選んでいるのでしょうか。

そもそも
どうしてそんなに種類があるのでしょうか。


この答えのキーワード!

ときおり
音楽雑誌などで取り上げられることがあります

「エディション研究」!!


です。
これが今日のブログのテーマです(^^)



エディション とは、版―「印刷・出版された楽譜の個々のもの」
と定義されます。


出版社によって、「ペータース版」「ヘンレ版」「春秋社版」と呼び分けたりしますよね。

さらに、編集者・校訂者によって、「コルトー版」「パデレフスキー版」「井口版」などと呼んだりもします。




出版の目的や楽譜の用途によって、このように呼び分けているのです(^o^)
主に6つのグループに分けることができます♪




①原典版
 
これは、作曲者が残した形を、第三者の手を加えずなるべく忠実に再現しようとした版 です。
ベーレンライター版、ウィーン原典版、ヘンレ版など。

すごい!じゃあ、これを見れば
作曲者が求めていたことがわかる!

と思ってしまいますが、注意も必要です(・_・;)
音楽には、時代による「演奏習慣」というものがあります。
つまり、その当時ではわざわざ楽譜に書かずとも
特徴的な装飾や弾き方をする‘常識’が存在します。

原典版の場合、作曲家が残した形にとても忠実なので、
今では失われた「演奏習慣」についても
書いていないことがあるのです。

ですから、この版で勉強する場合は、
こうした知識をもっている方のもとで
レッスンしたほうが良いです!




②実用版

これは、本来は書かれていない演奏上の指示を補った版です。

フレージング、強弱、指使い(運指)、ペダルなどが
書き加えられています。

全音版などが、これに当たります。

これを見れば、一般的な演奏ができるといえるでしょう。
楽譜の中でも、かなり多くのシェアを得ているのも事実です。

とはいえ、
書き加えられたものと、もともと書かれていたものがわかるように
書き分けてあるわけではありませんから、過信できません。





③解釈版

これは、演奏家が自分の解釈を伝えるために様々な指示や解説をほどこした版 です。
ショパンのコルトー版 が有名です。

この版は、非常に参考になりますが
「演奏家の主観的な解釈による」ものですから
以下の点に注意が必要です↓↓

 ・作曲家本人からレッスンを受けたことがある!
  という人が出版している場合がありますが、
  本当にすべてが、作曲家の言葉であるとは言えない。

 ・作曲家が言った解釈が、その曲のすべてなのでしょうか
  あとになって変わったりしていないでしょうか
  弟子によって、その弟子の癖や傾向のためにレッスンで作曲家の言うことが違うことがある
  本人の気分的な問題であることも…

 ・作曲家の解釈を逆にとって、曲の新しい魅力を引き出せなくなる
  面白みに欠けることがある





④全集版

これは、ある作曲家の作品全集の一環として出版された版 です。
作曲家がどんな作品を作ったかすべてわかります。
また、信用できる版ともいえます。

最近では、校訂の技術的・方法論的進歩により、
より科学的で厳密に作られた 原典版全集 が登場しています。
おもにドイツで盛んに行われているようです。






⑤初版 

これは、言葉のとおり、ある作品の最初に印刷・出版された版 です。

作曲家自身がその出版に直接かかわっていたり、
自筆譜や筆者譜が失われていたりする場合には
特に資料的価値が高い版です。

初版と、その後の改訂版を比べると、興味深い発見があるかもしれませんね♪





⑥ファクシミリ版

これは、手稿譜〈手書きの楽譜〉や初版楽譜などをそのまま‘写真製版’して再現し、出版した版 です。

楽器店などでは、あまり見かけませんね(^_^;)




ざっとこんな感じです。

レッスンに使うのか、参考にするのか…
目的によって、使い分けましょう♪

私のお勧めは、やはり
原典版と比較しながら、他の版を使うことが良いと思います。

私の経験では
版によって、音が違っていたり、まるまる2小節分抜けている…
なんて恐ろしい版もありましたから
要注意です!


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楽譜を選ぶときの 知っておきたいエディションの知識♪

(2012年6月20日(水) 21:40)

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この記事を書いたコーチ

国立音大卒・中高の教員免許保有。個人レッスンのほか、演奏ボランティアも

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