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デザインと仕事

この仕事に従事して40年を過ぎました。
いつまで現役でやれるか?それは、注文が来なくなるまで、でしょうか。
それとも死ぬまで、でしょうか?
いずれにしても、生涯クリエーターでいようと思っているわけです。
さて、たまに、まわりの人から「好きな仕事でごはんが食べられてうらやましい」と言われることがあります。
確かに、そうかもしれませんが、苦労の数は結構多いかもしれません。
好きな仕事ですが、責任が問われる仕事でもあります。
大きな予算が動き、多くの人たちが係ってできる仕事ですから。
一番大変なのは、クライアントの意志決定者によって、大きく仕事が左右されるってこと。
意見の違いや考え方の違いは当然付きものですが、困ってしまうのは、一生懸命考えて制作したものが、好き嫌いで判断されるときです。
ま、デザインは感性の領域が多くを占めているから、仕方がない。などと簡単にはかたづけられないわけです。明確なコンセプトと変えられない予算の枠の縛りのなかで練り上げられた企画は、そう簡単に変えられるわけがありません。
以前、世界的な大企業の仕事をしたとき、担当部署のトップが言った意見に異議を唱えたら、1ヶ月間会議に出してもらえなくなりました。その中身は、ポスターのある部分の色が気に入らないということで、変えるよう話があったのですが、明らかに個人的な趣味からの見解でした。我々デザイナーは長年様々な仕事を通して、最善の方法で企画しデザインしています。そんな次元の問題で、簡単に「はい、そうですか」とは、言えないのです。
しかし、お金を出し、クリエーターをチョイスするのは、クライアントですから逆らうことは、自滅につながります。
幸い、プロジェクトの中心者であり、企画の推進役でもあったため、回りが気を使ってくれて、下ろされずにすみましたが。
いつも自分に言い聞かせていることですが、「デザインは生活者のためにある」ということが大切ではないでしょうか。
従って、「自分自身が決して好き嫌いでデザインしてはならない」「綿密な計算のもとに行われる仕事である」と、いつも自分自身に言い聞かせています。
歳をとってくると、生命力が減衰し、詰めが甘くなってきます。

自分との格闘は、まだまだ続きます。

 

(2014年10月4日(土) 19:29)

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この記事を書いたコーチ

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