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地の文と会話文でコントラストをつける

 小説の中では、説明や描写のいわゆる「地の文」と、「」で囲った人物の会話とが存在する。作家は大なり小なりこの二つにコントラストをつけている。またコントラストをつけることで面白さが出せる。
 意味的には、地の文は「客観的」で会話の方はその人物の「主観」なのであるが、技法的に語ってみる。

例文

 店のドアを開けて外へでると、商店街を流れるポール・モーリアが聞こえてきた。もう半世紀近く、この時間帯はポール・モーリアだと聞いていた。
 店の閉まったシャッターとアーケードに反響して大きな音量なのだが、音が大きいほど侘びしさも大きいのだった。
 「えらいことになったがね」と声をかけられて振り向くと、真理子だった。
 「偉いって、俺のこと?照れるな」と答えると、「えらいってのは大変ってことだがね、何言うとるの」と言われた。
 ああ、毎度のことながら、この名古屋弁で真理子の美貌も台無しだと思った。

 地の文は標準語で、会話は名古屋弁。一番原始的な方法だけど会話のリアリティーは出てる。

 この方法で、実は記事や論文での印象操作もできる。
 自分の主張を「冷静な地の文」で語り、反対意見を反対者の「感情的な会話」で書くことにより、相手を貶めて「上から目線」で語れるわけである。

 滑稽なことにそのような手法を、一流と言われる新聞の社説などで散見する。
 みなさんもそう言った文章は苦笑して読めるように成ってほしい。

 

(2017年1月13日(金) 22:11)

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