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書き直しは躊躇せず

 みなさんは小説を書いていく上で、どの程度の書き直しをしているだろうか。

 特に長い作品を書いている途中で、作品を書き直したくなることがある。それは必ず筆が止まったときや、物語後段の展開に迷ったときに訪れる。

 物語の冒頭からしばらくは、文体(語り口)なども固まらず手探りで書いている。作者自身の中に迷いなどもある。作品を書きながら、思いに決着をつけていくわけだ。
 同時に冒頭は、物語全体のトーンを決める部分でもある。
 半分以上書いてくると物語のトーンや語り口が練れてくるので、冒頭執筆時とは否応なく変わってくるのだ。特に技術的に進化途上のキャリアの若い作家ほどそう。
 また、書きながら思いついたことを、冒頭にさかのぼって伏線として張ったりもする。それがなければよい作品にはならない。

 そんなときは、逐一冒頭から読み直して修正や加筆訂正をしていく。
 原稿用紙に万年筆の昔と違い、今はPCの電子データで加筆も簡単だ。私も、原稿を加筆修正する度に印刷アウトプットして確認するのだが、一章で六回ほど書き直していた。

 書き直して完成形に近付くほど、後段の執筆速度が速くなる。この書き直し作業は「必要な手順」なのである。
 みなさんも、書き直しは躊躇せず何度でもリトライしてほしい。

 

(2016年6月29日(水) 21:03)

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