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参考図書案内「短編小説のレシピ」(阿刀田高)集英社新書

 これは、自分のBLOGで書いた記事(2004/7/3)の転載。小説を書く人には、本当に役にたつ本なのでご案内。

以下引用

 八百編もの短編小説を生み出してきた阿刀田高がみずから解説・案内する、短編小説の醍醐味だ。短編小説は短いだけに、あらゆる技法を駆使した作品にならざるを得ない。ただし、第一歩で読者をつかむと、短いだけに、実験的なこと冒険的なことが許される。これが面白い。
 短編小説は、ある意味、スポーツの観戦とも似ている。野球のルールを知らないと、野球の試合はまったく面白くない。実は、読者の大半は、短編小説に張り巡らされた技巧や仕掛け(これは、ミステリーやエンターテイメントに限ったことではない)を知らず(というか意識せず)に読んでいる。意識させないのが作家の力量だからこれは当然なのだが、これを意識して読むと、短編小説は、もっと楽しめるのである。
 本書では、小説作りの源泉と技をも教えてくれる。とアマゾンのレビューは書いてあるが、個人的には、ストーリーの技術的なことよりも、ストーリーの発想のきっかけや、その表現を選択した意味などの細かい点が、「うんうん」とうなずける。実際に小説を書いている者のはしくれとして、そういった「感覚」で知っていたことを「意識的」に説明できるというところに、阿刀田高氏は本当に短編形式をよく極めているなあ、好きなんだなあ、ということが伝わってくる。
 印象的な言葉を引用しよう。
 「よい小説は、全部を書ききらずにおいて、読者の参加を待つところがある」
 これは、第七章の志賀直哉で語られている。簡単に言えば、その心情すら描写されない脇役の一人に視点や焦点を移し、別の作品が発想できうる、という作品の力のことである。
だからこそ、そういった作品は右から左に忘れ去られることなく、短くてもしっかりと読者の心の中に残るのであろう。
 向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀直哉、夏目漱石、ロアルド・ダール、エドガー・アラン・ポーなど十人の作家の、名作やユニークな作品を具体例として選んで特徴を解説し、短編の構造と技法に迫っている。
 個人的には、技巧を凝らした面白い短編を無性に書きたくなってしまった。当然、ここで語られていることを知れば、短編をより楽しく読むことができる。作家たちが凝らす小説技巧を「うまいなあ」とか「なるほど」と味わうことができると、短編小説は三倍は面白くなる。

以下目次

第1章 短編小説はおいしいぞ
第2章 向田邦子『鮒』そして、その他の短編
第3章 芥川龍之介『トロッコ』『さまよえる猶太人』そして、その他の短編
第4章 松本清張『黒地の絵』そして、その他の短編
第5章 中島敦『文字禍』『狐憑』そして、その他の短編
第6章 新田次郎『寒戸の婆』そして、その他の短編
第7章 志賀直哉『赤西蠣太』そして、その他の短編
第8章 R・ダール『天国への登り道』そして、その他の短編
第9章 E・A・ポー『メエルシュトレエムの底』そして、その他の短編
第10章 夏目漱石『夢十夜』そして、その他の短編
第11章 阿刀田高『隣の女』そして、その他の短編

以上、引用。
今後も、創作に携わる方に有益な書籍は折を見て紹介します。乞うご期待。

 

(2014年6月21日(土) 11:13)

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