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アートディレクター、グラフィックデザイナー、DTPオペレーターとは。

○オペレーターとデザイナー。
オペレーターは印刷分野においては組版する人のことなので、デザイン・レイアウトをする仕事ではない訳です。職種も全く違うのですが現在はこの二つの業種内容が一般に正しく理解されていないだけに、曖昧なまま現在に至ります。
ますますグラフィックデザイナーとしてはその役割と存在価値が問われる時代になっています。
グラフィックデザインとは、基本は手と頭でする事であって、サムネールというデザイン画(ラフスケッチ)を描けないといけない訳です。このサムネールとはイラストレーションの事では無いのですが、至極専門的になるのでここは割愛しておきたいと思います。
組織上では、グラフィックデザイナーはアートディレクターから、デザイン上のコンセプトを貰い、ツール作成の指示を受ける事が多く、アートディレクターの采配のもとにデザインをする職種にあたる訳ですが、もともとグラフィックデザイナーを経てアートディレクターになるケースが多いのも事実ではあります。
アートディレクションとは、本来はデザインコンセプトを決定し、デザイナーを含めたクリエーター達の取り纏めもする仕事です。例えばデザイナー、カメラマン、スタイリスト、モデル、イラストレーターなどのクリエーターのスタッフセレクトもするし「撮影シュチュエーションやロケ場所、デザイン要素はこうしたい」とスタッフ達に統一見解を出す役目でもあります。映画の世界に例えれば監督と思って頂ければ分かり易いと思います。
様々なコーディネイトやトラフィックもするので、かなり忙しい為、デザインは専門のデザイナーに頼む事がある訳です。(私の場合、デザインを他の人に任せた事は無いのですが、基本自分でデザインをします。)
アートディレクターは出来上がる絵を、打ち合わせの時点で想定出来なければいけないので「デザイン修行をされた方」でないと実際には難しいですね。
ここの部分が大事なことなのですが、要は「頭の中の絵が他人に伝えられる」、描けなければいけない訳です。
先頃は「印刷物を扱っていれば、アートディレクター」「絵が描けなくてもグラフィックデザイナーになれる」と唱っている学校やサイトもあったりして、単純に体裁を求める日本の社会にはぴったりの言葉なのかも知れませんが、絵を描くという行為は誌面の構成力を上げたり、バランス感覚を養うには必須の技能です。クライアントにイメージを伝えられるだけの絵の技量も無いのに「私はアートディレクターです」と言われてはクライアントにとっても迷惑ですし、そもそもデザイナーの修行もせずにアートディレクターを名乗るのは本当には有り得ない事です。
ケースにもよりますが、ディレクターという名前だけにディレクション作業が主であり、トラフィック業務は多く正に幅広い訳です。クライントとスタッフとの架け橋であったりクレームやトラブル処理など、行程を繊細に管理するような事務的仕事も大変に多いのです。
特に著名なアートディレクターの方達の中には、デザインコンセプトだけ決めて実制作は制作会社に外注し、仕上がりのチェックだけを行う場合もあるのです。
建築や店舗設営、テーマパーク、ファッションデザインなど業界業種は違えども、デザインコンセプトを決める職業はアートディレクションという訳なので、様々な業種それぞれにこの「アートディレクター」という肩書きを持っている方々がいる訳です。
アートディレクションの役割を、雑誌のディレクションで説明すると、「表紙のコーディネイトから、中面に至るまでの台割から仕様全てを見る」ということになる訳です。
スタッフのセレクト時には「カメラはあの人に、イラストはこの人に頼みましょう」というコーディネイトに関わる事には当然口を出すし、雑誌の企画会議には必ず参画しています。料理ブックを作るにしても、レシピセレクトなどにも関わっている訳です。
本来雑誌の場合は一般的には編集者がディレクションするので、特にビジュアル重視の雑誌以外では、編集者がスタッフセレクトする事が殆どです。グラフィックデザインの仕事の場合、クライアントの意向がかなり影響するのでディレクションしにくい場面もあります。
ディレクション職でも喰っている人である。というイメージがチラホラと知られていたり、既に知名度があるとお客さんにも既にイメージとして知られているので、新店舗展開をする際のグラフィックデザインや新雑誌の立ち上げなどがあると「アートディレクションから入る」という形態が多い訳です。
ディレクション職をするためには、業界会社に任されたりお客様からの指名などが無いと単に自己主張をしてもディレクターとしては難しいかもしれないですね。
仮に出来たとして、有能なスタッフを集めるのにはそれまでのキャリアや業界との付き合いが必要ですし、時に自分が想定したデザインコンセプトの事でスタッフとの間で摩擦も起こることもあります。
これだけは、誰でも直ぐにアートディレクターに成れます。とは安直に言えない。関わる環境とチャンスも大きい事ですが、尚かつご自身が喋りに長けている事。お客様の意向を踏まえた上で、自分のデザインの想定を崩さないだけの信念を持たなければ、アートディレクション職に就くのは難しいと私は思います。
本来の「ディレクション」とは、仕事をマネージメントする事です。
よく「会社がこうだからああだから~出来ない」ということを聞くことがありますが、これは言い訳でしかありません。到達出来ない壁を自らが打ち立てて、尚会社のせいにするのは間違いだと思います。会社のルールを自分の力にすべきであって、会社とはそういうモノだと思うべきです。
その中のシステムを上手に利用してこそプロと言える訳で、本当のディレクションをしていると言えると思います。
アートディレクションを目指す方には、こういった壁も乗り越えて、ご自分の目指す所へ辿り着いて欲しいと願います。
お客様が「アートディレクターとグラフィックデザイナーの違い」の業種の違いを理解されている筈は無い訳で、時には「そんな仕事で食っている人がいるんだ」と驚かれる事もあるんです。今は本当の「アートディレクション」の意味を、お客様や学生さん方にも伝えて行かなければならないと思っていますし、それが使命だとも思うのです。
今、何故かデザイン業界全体に「付加価値=いらない」という事態が直ぐそこまできていると危機感を感じるため、携わる人達は特に「クオリティ」を保つことの必要と重要性を考えて、お客様に伝える努力を常にしなければならないのだろうとつくづく思うのです。

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(2018年11月16日(金) 0:43)

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この記事を書いたコーチ

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