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定番への理解

はてさて、以前、パソコンや本に向かってばかりいないで、日常の中で感じる違和感を体感しましょうという趣旨のことを書きましたが、今回は、その違和感の判断の仕方について。

「うわっ、だっさー」とか「う〜ん、カッコイイ」とか、違和感を感じることは多々あると思いますが、日常の中から何かを参考にするときに、注意しなければいけないのは、その感想が「主観的ではないこと」です。

人間ですから、当然、趣向というモノはあってしかり。自分にとって何が楽しいモノかを知るのは、モノをつくるヒトになりたいという欲求をおこす大きな要素だと思います。

ですが、自分には全く興味ないものに、ひどく情熱を傾けるヒトって周りにいませんか? 私の場合は、例えばドールハウスが好き! とか 古着コレクターとかだったりします。

十人十色とはよく言ったものですが、自分に興味のないものを基準にするのは、難しいですよね。なので、日常を観察し始めると、無意識にそういったモノを排除したり、単純によくないモノと判断したりということをしてしまうことがあります。

これはちょっと危険なことなんですね。
というのも、以前、WEBデザイナーはアーティストではなくスタイリストなんてことを書きましたが、お仕事でWEB制作をしようと思えば、相手は多種多様。まさに、十人十色です。自分にはない趣向を求めるヒトがたくさんいます。そんな人たちを満足させつつ、さらに、他の人からも素敵なヒトに見えるようコーディネイトするためには、自分の中にないものを強化するしかありません。

では、どうするか?
方法はいくつかありますが、最も重要だと思うことは、モノを見る視点を中立にすること。デザインの要素となる、形態や色に関する基本的な法則を覚えて、それを基準にモノを見るという行為です。

色であれば、色相・彩度・明度といったことや基準色・配合色・強調色の考え方、形態であれば、黄金比や白銀比、三分割法など。まぁ、覚えておいて損はありません。そういった基礎知識を学んで適用していくと、趣向を超えた判断ができるようになります。

ただし、こういった法則は絶対ではないので、頭でっかちにならないで欲しいのですが、今ある理論、定番と言われる事柄は、先人の思考の長年にわたる積み重ね。個人の一生では到達できない知の遺産です。学ぶことで、手に入れられる幸いに感謝し、それを持つことで、新たな視点をつくったり、思考の拡がりを得たりすることができます。

例えば、ヘヴィメタルなんてジャンルの音楽にはクラシック音楽の要素が多分に含まれていたり、ロックのリズムにはラテン音楽がその源流としてあったりなど、先人の知恵が新しいモノにつながるなんてことはよくある話。

個人的な趣味趣向から離れて、モノを客観的にみるということを踏まえて、日常に触れてみてください。そこには発見がたくさんあるはずです。

考え方の一つとして、知っておいてもらえれば幸い。

 

(2013年12月23日(月) 13:35)

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