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デザインとアートの違い

WEBデザイン業界に身を置いていると、こんな苦労話を耳にすることが多いのです。

「絵を描くのが好きなのに、デザインに活かすことができない・・・」

「”自分は芸術を学んだから”と豪語するお客様が、デザインにの部分部分に変更を求められ、その通りにするとページ全体のバランスがすっかりおかしくなってしまった・・・」


私には到底できないような素晴らしいイラストやCG作品を作る方が、デザインで苦労されているのをよく目にするのです。

そんな中で考えた私なりの解釈をお話したいと思います。


デザインは表層意識でつくるもの
アートは深層意識でつくるもの

ざっくり分けて、このように解釈しています。


デザインは、理論で解析したり、構築することができます。
「どうしてこの見た目が気持ちいいのか」
「この効果を使うとどんな印象を与えるのか」

そして、他の流行のデザインとのバランス。
ターゲットの周りにある環境や、それまで目にしてきた物、いわば流行を考えることで、何が好まれるかは導きだされます。

WEBページというものは、建築物と同じです。

マンションの部屋の真ん中にお風呂があったり、トイレが今までに使ったことのない形であったりすると、きっとびっくりしますよね。

「みんな知っている」「検討がつく」ことが求められるのです。
斬新なデザインもいいけれど、その分、「安心感」が低くなるリスクが発生します。

一方、アートの魅力というものは言葉で説明ができないパワーです。
色のバランスなど、ある程度人の心を惹きつける理論を持ち合わせていても、なぜそれに惹かれるのかわからない。
そんな作品がきっと皆さんにもあると思います。

パっと見ても、一体何が描かれているのかよくわからない。
でも何故か心ひかれてしまう。

それは、「深層意識」に訴えかけられているのだと思います。
デザインでも色彩によって心理的な「無意識」に訴えかけることはありますが、素晴らしい芸術はもっと心の奥深くに訴えられるような感覚があります。
芸術家が基礎のデッサンなどを修練するのは、単純に写実ができるようにするためではなく、心に訴えるものをより素直に手で表現するための基礎力を付けているのではないでしょうか。


ですからそういった意味では、デザインとアートは真逆に位置し、決して混同すべきではないと思います。
しかしながら、それはビジネスでの話であり、表現すること・アートや芸術のようなものの楽しみを感じてデザインの世界に入っていく人が殆どです。

アートは確かにデザインの種なのです。

そして、アートの感性はデザインをより一層豊かにします。
理論だけで作られたデザインは、なんだか味気ないものです。

心のどこかから湧きでた思いつき、それを理論的に優れたデザインに取り入れることができたら、誰もを惹きつけるスペシャルなWEBページが誕生します。


一つのスタート地点から始まるデザインの道とアートの道。どちらも厳しく、そして楽しいものです。

 

(2011年9月16日(金) 17:47)

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この記事を書いたコーチ

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