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◆行政書士試験と2017年度(平成29年度)合格発表当日◆~試験結果の分析・考察~

 とうとう、2017年度の行政書士試験の合格発表がありましたね。何回かに分けて、今回の試験の分析・考察をしていきたいと思います。

1.結局、記述の基準はどうなった?
  前回のブログでは、今年の行政書士試験は、記述を除いた短答式試験の平均点について、予備校の出口調査によると例年に比べて4~5点平均点が高いらしいと書きました。つまり、記述が例年通りの基準で採点されるとすると、例年よりも合格者が沢山出ることになる訳ですが、常に10%前後の合格者数で調整してきた行政書士試験においてそれを認めるのか?というのが注目点でした。10%前後を維持しようとすると記述の採点基準がかなり厳しいことになってあまり点数が伸びないだろう、ということです。さあどうするのかな、といったところでした。
  結果からすると、公表されている試験結果については公式ページに掲載されています。以下がアドレスです。
https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/h29summary.pdf

  今年の合格率は『15.7%』だそうです。これは、過去10年間では最も合格率が高かったことを示しています。つまり、無理矢理記述の採点基準を厳しくすることなく、例年通り程度の基準で採点したということですね。過去は結構大人の事情で採点基準を厳しくすることも行われていたのですが、ここへ来てそういう意地悪は止めたみたいです。今年受けた方は他の年の受験生に比べればラッキーだったということですね。

2.合格者の方々へ
  今回の試験で合格出来た方々、おめでとうございます。僕がこんなところで祝福するまでもなく、自分の努力が報われた瞬間の満たされた気持ちを味わっていることでしょう。ちょっと機嫌が良くなりすぎて、普段よりも若干会話する時の声に張りが出て「君、今日ちょっと声大きくない?」とか友人に突っ込まれている頃かも知れませんね。「君、なんでさっきからニヤニヤ笑ってるの?」って怪訝な顔をされている頃かも知れません。嬉しいことを嬉しく思って悪いことなどありません。存分に変な顔をすれば良いと思います。
  「ラッキーで合格しやがって」と妬まれることもあるかも知れません、「今年じゃなかったら落ちてたかも知れないし」と自分に自信が持ち切れない合格者の方もいるかも知れません。しかし、僕からすればそんなことを気にする必要は全くありません。「難しい試験に合格したい」のではなくて「行政書士の資格が欲しい」と思って受験したのですから、難易度なんてそもそもどうでも良い話です。むしろ、合格することが出来たからこそ妬まれるのですから、「いやー合格者は辛いぜ」と心を大きく持って下さい。

  しかし、それだけ取りたいと思っていた資格、すなわち大きな力を手に入れたということは、それだけ大きな責任も伴なうのだということを自覚しなくてはいけません。「行政書士の資格を取った知人にちょっと民法の分からない部分があるから質問してみたら説明が全然分からなかった。ほんとに受かったの?」なんて言われてしまうことだってあり得るのですから。法律のことが一切分からない方からの依頼だって十分考えられる訳で、そういった方に自分の仕事内容の説明も出来ないようではいけません。「資格をもっている」という公示機能は、法律知識が豊富であることに対する強い信頼を生んでいますからね。
  それに、同じ行政書士という身分をもっている人間と比較した場合、当然ですが行政書士の資格があるかないかで優劣を決めることは出来ません。だって2人共もってますからね。ではどこで差がつくのか。それは知識の正確さ、使いこなし方、お客さんの取り方、収入の多さ、コネの多さなど、多岐に渡ります。ですから、今後は今までの目標であった「行政書士試験に合格するだけの知識を手に入れる」というテーマではなく、より一層知識を正確に整理し、使いこなせるようにならなければいけないという更に大きな目標を背負うことになります。努力の末、難関試験と評される行政書士試験を合格するだけの結果が出せたのですから、臆することはありません。その工夫、努力、熱意、根気でもって、今後とも一層頑張って下さい。

  ともかく、これで合格者の方は晴れて行政書士の資格を手に入れました。どのように使うかは持ち主である合格者自身で決めて良いのです。お好きなように、自分の為になるように使って下さい。やりましたね!

3.不合格者の方々へ
  他方、記述の結果次第というところまで点数を取りながらも今回の試験で合格出来なかった方々。悔しいと思えるなら、それだけ本気で取り組んでいた証拠です。人間、本気度が高ければ高い程、その本気が報われなかった時のショックは大きくなるものです。悔しく思うことは格好の悪いことではありません。その力強い感情をもてることこそが大事なことなのです。
  不合格という結果を受けて「本気を出さなかったから合格出来なかっただけ」などと言い訳している人も周りにいるかも知れませんが、じゃ何で出さなかったんだよって話です。「本気なんか出してないよ」なんて言って格好良いのは、合格発表よりも前にそういう発言を残しておいて、なおかつ結果発表でしっかり合格という結果が出せたときだけです。試験に受かるだけの力を調整して出すことも出来ないのがその人の本気であり、限界なんです。わざわざこういう人達の真似をする必要はありません。自分の本気が目標に届かないことは悔しくて当たり前なんです。
  僕の人生経験上、本気を出す練習をしていないと本気の限界はどんどん下がっていきます。出し方を忘れていってしまうからです。プロピアニストですら1日ピアノを触らなかったら感覚を取り戻すのに3日掛かると言われているというのに、ずっと本気を出さないでいたら本気を出せるようになるまでにその人の一生が終わってしまいます。周りにどう話すかはともかくとして、本気を出す練習は常にしておくべきだと思います。

  そして、問題は次です。次はどうすれば合格出来るのかを考えることです。明確な苦手分野・敗因が判明しているのであればそれを徹底的に潰すこと。1人で潰せるならそれで良し、「1人ではさぼって勉強しないこと」なんかが敗因なのであればチェックしてくれる相手を探すこと。「受験当日に道に迷ったせいで焦って全然集中出来なかった」のなら当日の移動のしかたを考え直すこと。
  何が悪いのかすらよく分からない、けど悔しいから何とかしたいという方。僕がサイタにコーチとして登録されたのは2017年度の行政書士試験の少し後でしたから、当時僕はいませんでした。しかし今は僕がいます。距離的に交流できる範囲の近所の方々、来年の試験、一緒に頑張ってみませんか。

4.次回予告
  長くなってしまったので、今回はこの辺で。次回は現在行政書士試験の公式ページで公表されている合格率以外のデータを色々分析してみたいと思います。

 

(2018年1月31日(水) 22:36)

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この記事を書いたコーチ

記述式形式の指導にも定評あり。知識を記憶として定着させるお手伝い

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