全国5万人が受講している「サイタ」

行政書士講座(資格試験対策)

行政書士講座(資格試験対策)を選ぶ

初回60分無料体験OK

まずは60分の体験レッスンからスタート。
無料で実際のレッスンを体感できます。

月々4,900円〜の低料金

先生ひとりじめの個人レッスンを、この価格でご提供。レッスンは全てプライベート形式の60分間です。

通わない月は0円

曜日と時間を選べるので、
無理なくマイペースに通えます。

詳しくはこちら

資格取得講座行政書士講座千葉 行政書士ビギナーズ スクールブログ 自分の経験から...

自分の経験から・・・。その5

 今回も平成21年度の問題からの引用です。
 選択の中に、あまりテキストでも教わった覚えのない設問が混じっていた時、どう判断するか?たまたま自分が知っていたならともかく、通常は他の肢を見て判断をつけていくしかありませんが・・・・。

問題28
時効に関する次のA~E の各相談に関して、民法の規定および判例に照らし、「できます」と回答しうるものの組合せはどれか。

Aの相談: 「私は13年前、知人の債務を物上保証するため、私の所有する土地・建物に抵当権を設定しました。知人のこの債務は弁済期から11 年が経過していますが、債権者は、4年前に知人が債務を承認していることを理由に、時効は完成していないと主張しています。民法によれば、時効の中断は当事者及びその承継人の間においてのみその効力を有するとありますが、私は時効の完成を主張して抵当権の抹消を請求できますか。」

Bの相談: 「私は築25年のアパートを賃借して暮らしています。このアパートは賃貸人の先代が誤って甲氏の所有地を自己所有地と認識して建ててしまったものですが、これまで特に紛争になることもなく現在に至っています。このたび、甲氏の相続人である乙氏が、一連の事情説明とともにアパートからの立ち退きを求めてきました。私は賃貸人が敷地の土地を時効取得したと主張して立ち退きを拒否できますか。」

Cの相談:「30年程前に私の祖父が亡くなりました。祖父は唯一の遺産であった自宅の土地・建物を祖父の知人に遺贈したため、相続人であった私の父は直ちに遺留分を主張して、当該土地・建物についての共有持分が認められたのですが、その登記をしないまま今日に至っています。このたび父が亡くなり、父を単独相続した私が先方に共有持分についての登記への協力を求めたところ、20年以上経過しているので時効だといって応じてもらえません。私は移転登記を求めることはできますか。」

Dの相談: 「私は他人にお金を貸し、その担保として債務者の所有する土地・建物に2番抵当権の設定を受けています。このたび、1番抵当権の被担保債権が消滅時効にかかったことがわかったのですが、私は、私の貸金債権の弁済期が到来していない現時点において、この事実を主張して、私の抵当権の順位を繰り上げてもらうことができますか。」

Eの相談: 「叔父は7年ほど前に重度の認知症になり後見開始の審判を受けました。配偶者である叔母が後見人となっていたところ、今年2月10日にこの叔母が急逝し、同年6月10日に甥の私が後見人に選任されました。就任後調べたところ、叔父が以前に他人に貸し付けた300万円の債権が10 年前の6月1日に弁済期を迎えた後、未回収のまま放置されていることを知り、あわてて本年6月20日に返済を求めましたが、先方はすでに時効期間が満了していることを理由に応じてくれません。この債権について返還を求めることができますか。」

1  A の相談とB の相談
2  A の相談とC の相談
3  B の相談とD の相談
4  C の相談とE の相談
5  D の相談とE の相談

 正解は「4」。自分の誤答は「2」でした。

 この問題、とある資格スクールの回答集では難易度D、つまり誤っても気にすることはない、というランク付けの問題になっていましたが、2つとも誤ったならともかく、片方は正しいものを選んでいるのに、もう片方を誤った解釈をした為に正解となり損ねたというのは夢見の悪いものですネ。

 誤った肢以外は、そんなに難しい問いでも無かっただけに知識の不足が悔やまれます。

 まず、肢Aは「最判平成7.3.10」に依拠してますね。債務者が承認した被担保債権の時効中断の効力を物上保証人が否定することは担保権の附従性に反するため許されない、というアレですね。

 肢Bは、これもマスト。建物賃借人が建物賃貸人の土地時効取得を援用することはできない、という典型的な設問です。
 
 肢Cは一見難しそうですが、所有権は反射効としてはともかく、通常、消滅時効によって失われることはありません。登記の有無は第三者に対する対抗要件ですから、所有権が存在する限り、当事者間では気にすることはないのですね。
 
 肢Dはこれも毎度おなじみの設問ですね。後順位抵当権者が1番抵当権者の被担保債権の消滅時効を主張することはできないというアレです。

 肢Eですが、これが穴。成年被後見人と成年後見人の制度については民法で必ず学びますが、例えば、成年被後見人の方が何らかの事情で成年後見人を失った場合、どういう事態に陥るか、ということまでは普通、教わりませんよね。
 民法158条1項に、ちゃんと「時効の期間の満了前六箇月以内の間に未成年者又は成年被後見人に法定代理人がないときは、その未成年者若しくは成年被後見人が行為能力者となった時又は法定代理人が就職した時から六箇月を経過するまでの間は、その未成年者又は成年被後見人に対して、時効は、完成しない。」とあるんですが、ここまで記載してあるテキストもそうそうお目にかかりませんし、確かにこれが正しいと一読して選択できるかどうかと言われれば、成る程、難問といっても良いのかも知れません。。
 でも、これ、実生活では有りうることですから覚えておいて損はないかもしれませんね。

それよりも、物上保証人の時効援用について、きちんと理解してなかったことのほうが、今でも悔やまれます。

 つまり、要するに、肢の中に、難問奇問的なものが混じっていたとしても、それ以外のベーシックな選択肢をキチンと潰していくことが出来れば消去法で正解が残る、そういうことなんですね。

(2012.1.14)

 

(2012年1月15日(日) 2:13)

前の記事

次の記事

この記事を書いたコーチ

行政書士事務所開業も。丁寧な指導の先生に何でも質問して合格を掴む

行政書士ビギナーズ
小西教義 (行政書士)

西船橋・新浦安・海浜幕張・葛西・浦安・南行徳・行徳

ブログ記事 ページ先頭へ