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「きよしこの夜」対「歓喜の歌」

ヨーロッパに流入する移民・難民の増大はドイツ社会にとっても大きな問題だ。
多文化共生国家ドイツという理念に基づいて彼らを受け入れるのか、それともドイツの伝統的文化を「護る」ために彼らを拒絶するのか。両者の対立はますます激しくなっている。

後者の立場をとる新手の市民運動(?)「ペギーダ」(PEGIDA=Patriotische Europaeer Gegen die Islamisierung des Abendlandes)については12月7日のブログで紹介したが、今月22日にもドレスデンで約17,500人というこれまでで最大規模のペギーダ支持者による示威行動・デモが行われた。

その一方で、同日、ミュンヘンでは、この運動に対抗する形で、こちらも12,000人もの市民が「反ペギーダ」デモに参加した。
モットーは"Fluechtlinge sind willkommen!"(「難民を歓迎します!」) そして、"Muenchen ist bund"。
"bund"(団結)は"bunt"(多彩な)と掛け言葉になっていて(発音は同じ)、二つの意味を汲んで訳せば「ミュンヘンは色々な文化を担った人々が共生する町、その理念のためにミュンヘン市民は団結する」ってとこか。

ところで、興味深いことに、それぞれのデモにおいて異なった歌が歌われた。
ドレスデンでは「きよしこの夜」(Stille Nacht)が、ミュンヘンでは「歓喜の歌」( Ode an die Freude)が。

ペギーダ支持者たちは、なぜ「きよしこの夜」を歌ったのか?
クリスマスには定番の曲だから不思議ではないが、なんてったってクリスマス・ミサ曲、イエス生誕を祝う歌だから、キリスト教徒でない移民、とくにイスラーム教徒はここから出てけ、ということを暗に意図しているともとれる。

かつてここドレスデンで、ベルリンの壁崩壊へ導くことになる反政府デモの拠点となったのはキリスト教教会だった。キリスト教という宗教は、世界に対して旧東ドイツを開かれた社会するために重要な役割を果たしたわけだ。
ところがペギーダはそれを移民や難民をドイツから閉め出すための精神的支柱として使っている、って言えないか?

それに対して、ミュンヘンに集結した市民は「歓喜の歌」(ベートーヴェンの第九の最終楽章で歌われる楽曲)を歌った。なぜか?
言うまでもなく、これはヨーロッパ統合を象徴する「欧州の歌」。しかも、ベルリンの壁が崩壊して、翌年東西ドイツ統一が成ったとき、その記念式典で歌われた楽曲でもある。
つまり、このとき、「歓喜の歌」は東西ドイツ国民の融和を象徴する歌でもあったんだな。だからこそ、ペギーダに反対する市民はこれを歌った。ドイツは移民との融和を目指す国であるべきだと。

ドレスデン(旧東)とミュンヘン(旧西)、二つのデモ。ベルリンの壁崩壊から25年、東西ドイツ国民は融和したはずだった。

しかし今、再び分裂し始めた……のか?


 

(2014年12月25日(木) 16:08)

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若林明彦 (ドイツ語)

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