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2/25 Fruehlingsglaube

こんにちは、今日はなんだかとてもあったかく春めいてきましたね。
冬ももう終わり、なのでしょうか。

さて、今日は「春の歌」について紹介します。
ドイツリートには春や5月(あちらでは、5月は「春」という季節の代表と考えられているのでしょうね)に関する作品が本当に多くあります。
シューマンの交響曲「春」、歌曲だったら「詩人の恋(Dichterliebe)」の一曲目「美しき5月に(im wunderschoenen Monat Mai)」、モーツァルトの「春への憧れ(Sehnsucht nach dem Fruehling)」とか、ヴォルフの「時は春(Er ist's)」とか…挙げるとときりが無いほどです。
それは、長く寒く辛い冬があるからです。
あちらの冬は10月から始まり3月一杯まで続く事もしばしば。
日本の冬のように晴れる日は滅多なく、毎日厚い雲に覆われたグレーの寒空です。
向こうの冬は本当に滅入りそうでした。
それを体感した今、暗い冬を越し、ようやく訪れた春を称え・謳い上げたくもなる気持ちもわかります。

わたしの大好きな「春ソング」はシューベルトの「春の信仰(Fruehlingsglaube)」。
タイトルから美しい。
ずるいですね。
春になり、街の空気が少しずつ変わってきた、そして冬の終わりが来た、という描写が音楽と共に非常に活き活き描かれてると思うのです。


__________________________________
Die linden Luefte sind erwacht,
   菩提樹の香りが湧きあがる。
Sie saeuseln und weben Tag und Nacht,  
  その香りはささやき、昼を夜を織りあげる。
Sie schaffen an allen Enden.
  その香りは全てに終わりを告げるのだ。 
O frischer Duft, o neuer Klang!
  ああ、清々しい・新鮮な芳香、そして新たな響きよ! 
Nun, armes Herze, sei nicht bang!
  さあ、哀れな心よ、不安がらないで!
Nun muss sich alles, alles wenden.
  今、全ては変わるのだから。

Die Welt wird schoener mit jedem Tag,
世界は一日ごとに美しくかわっていく。
Man weiss nicht, was noch werden mag,
  何が起きているか、皆気付いていないだけ。
Das Bluehen will nicht enden.
  花々は決して枯れ果てはしない。
Es blueht das fernste, tiefste Tal:
  かれらは、遠く深い谷の中咲き誇る。
Nun, armes Herz, vergiss der Qual!
  今、哀れな心よ、悩みを捨てろ!
Nun muss sich alles, alles wenden.
  今、全てが変わるのだ。
_______________________

シューベルトが、あの眼鏡をかけたあの生真面目そうな、あのキャラクターの彼が、ウィーンの街を散歩をしながら、春めいてきた空気を感じ、この詩にあうメロディーを思いついたのでしょうか。
派手ではないけど、ただ淡々と着実に春へと姿を変えていく、そういう滞らない生命の営みを感じさせます。
昔は「うん、つまらない曲だ」とか思ってたけど、
当時より様々な経験をし、少しは大人になった今となっては
だーーーーーいすきな曲の一つです。

As-Durの明るい長調ですが、この曲には「春になって全てが終わればいいのに」という、叫びに近い想いも含まれているそうです。
シューベルトの生きた当時は、メッテルニヒによる恐怖政治の真っ最中。
ナポレオンの登場により、庶民が感じ始めていた自由の風を著しく妨げた、非常に保守的な政治体制をしいた彼。
例えばベートーヴェンも彼の政治下でめげずに、自分の想いを音楽にぶつけた人でした(第9番のシンフォニーでのシラーの詩を引用した合唱などが分かりやすい例だと思います)。
この明るい、音楽の中には、「春の訪れと共に、全てが終わればいいのに…!」という、シューベルトのメランコリーな想いもあるのだと、佐々木先生が話して下さいました。
そんな話を聞いたら、余計に好きになってしまった、そんな一曲です。


ちなみに私はウィーンにいたとき、シューベルトの生家から徒歩30秒の所に住んでいた事があります^^
家の通りの名前もシューベルト通りでした。

今日は詩の紹介でした。

おしまい。

2/25  Fruehlingsglaube

(2011年2月25日(金) 13:57)

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この記事を書いたコーチ

ウィーン大学留学、現在通訳士。超有名CMソングの作詞もした多才な先生

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吉成文乃 (ドイツ語)

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