サイタ語学の習い事フランス語教室神奈川 フランス語を学ぼう! スクールブログ 忘れな草

忘れな草

 英語ではforget-me-not、この言葉は元々古いフランス語のne m'oubliez mieをなぞったもの。でも今のフランス語ではne m'oubliez pasという名前よりmyosotis という言葉で呼ばれることが多いようです。それは「ねずみの耳」という意味のラテン語が語源。その葉の形が鼠の耳に似ていることから。
 この花の伝説はドイツが起源。若い騎士と乙女の物語。岸辺に咲く青い花を手折ってという少女の願いを聞き入れた騎士がその願いをかなえようとします。しかし花は摘んだものの、その急な流れに飲み込まれて騎士は水に沈みます。そして「どうか私のことは忘れないでください。」と願いながら、その花を少女へと渡し、自らは波のうねりに飲み込まれて行きます。
 小さな儚げな花ですが、思った以上に丈夫で強く、そしてあちこちに種を落として様々の場所で花開きます。繁殖力の強い花です。北国の雪にも負けず、育ちます。アイルランドを旅した時、タラの丘の上の墓地に、いっぱい植えられていた忘れな草を見ました。
 青い花はよく人間の目の色にも例えられます。勿論日本人は黒い瞳が多いのであまり耳にしませんが。チャンドラーは「矢車草の花の色」の瞳に終生こだわりました。それはcornflower、フランス語ではbleuetです。英語はとうもろこし畑の中に咲いていることから名づけられたようです。フランス語は可愛いブルーという意味でしょうか?素敵です。
 詩人のアルチュール・ランボーの目は「忘れな草色の瞳」と言われています。白黒写真で見ても、その薄い目の色が印象に残ります。どんな美しい青い瞳だったのでしょうか?
 忘れな草が大好きだった母の置き土産のように、我が家のヴェランダには忘れな草があふれています。そしてどんな季節にも花を咲かせるのです。今も咲いています。そしてたくさんの蕾が葉の間に見えています。

忘れな草

(2013年2月19日(火) 9:49)

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この記事を書いたコーチ

講師歴20年以上。フランスの文学・歌曲にまつわるレッスンもおまかせ

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