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バスドラムが上手く踏めない人のためのスプリング調整法

ドラム講師の八田です。

今回はレッスンの時に必ず質問を受けるスプリング(バネ)の強さについて書かせて頂きます。

バネの強さはプロドラマーでもかなり個人差がありギチギチに締めてる方、ゆるゆるの方と両方居られます。

超高速でツーバスを踏む外国人ドラマーの大半がバネをきつく締めているという事もあって高速ドラマーを目指す初心者ドラマーの方がそれを安易に真似したものの上手く踏めないというケースをよく見かけます。

私もかつてメタルバンドに在籍していた頃は硬質な音と戻りの速さを求めてバネをかなりきつく締めていました。

しかし恩師から
「バネを強くし過ぎたらリラックスして踏めへんやん。プロの現場では朝から晩まで休暇無しでリハーサルや本番の演奏を行う事もざらやから1日ぶっ通しで踏み続けても音量、音質、足のコントロールにムラが出ないように踏めなければ仕事にならへんで。」
「コンサートの最初の2、3曲だけ調子良くて後半ちゃんと踏めてへんドラマーより全曲安定して踏めて、尚且つ最後のアンコールで力強くズドン!と踏んで『こいつ、まだこんな余力あったんかい!』って思わせる方がカッコええやん♪」
とのアドバイスを受けて僕もそのようにバネを緩めにしました。

このアドバイスで大切なのはあくまで「長時間の演奏でも足のクオリティが落ちないバネの強さに調整する」という事であり「バネを強くするな」と言ってるわけではございません。

ですので東原力哉さんのように長時間の演奏でもバネを強くしたまま安定して踏み続けられる方はそのままでも大丈夫です。

ですが、大半の日本人の体型からするに外国人ドラマーのようにバネを強くした状態で長時間安定して高いクオリティで踏み続けられる方というのはそう多くはないでしょう。

私も例に漏れず小柄な体型のため以前は筋トレで身体を鍛えながら無理して(憧れの外国人ドラマーのようになりたかったので自分では無理してないつもりだったが)バネの強いペダルで踏んでいました。

その後、バネを弱く(緩く)してから分かった大きなメリットが…

●ペダルと身体とのフィット感UP(意識しなくても体の一部のように楽に踏める。)

●音量UP(脱力して踏めるので無駄な力みが取れて逆に音がクリアに抜けてくれる。)

●表現力UP(表現力の幅が広がるのでピアノ〜フォルテ、硬い音〜柔らかい音まで1つのペダルで表現出来るようになる)

●長時間の演奏をしても身体が疲れない(シビアなクオリティを要求されるレコーディングでは本当に助かります)

どうですか?

この記事を読んで現在、バネが強くてなかなか上手く踏めない2バスドラマーの方はバネを緩くしてみたくなったんではないでしょうか?

皆んなが皆んなと言う訳ではございませんが
実際、外国人ドラマーのライブ映像を見ていると外国人ドラマーのライブでの2バスのクオリティって結構…
雑な場合があります。笑
(CDでは機械のように正確なのにライブになると人間味が出てる…というか足がヨレてたりひどい場合、音が鳴ってなかったり)


お国柄かも知れませんがテンポの速い遅いは置いといてトリガーやクオンタイズでごまかさず、純粋な生音の粒立ちや安定感に対するシビアな感覚をもって演奏しているという意味では日本人ドラマーの方が優っている面もあるような気がするのは私だけでしょうか?

ある方が仰った言葉で
「スピードだけを求めたアマチュアドラマーの不安定なテンポ200以上の2バスプレイより、(川口)千里ちゃんの160〜180くらいの安定した2バスプレイの方がはるかに迫力がある!」
という言葉があります。
私は名言だと思っているのですがアマチュアの方はメトロノームのテンポにばかり気を取られてプロドラマーが大切にしているスピード以外の要素を理解していない気がします。

2バスドラミングの醍醐味であるスピード感、重厚感は
メトロノームのテンポやバネの強さだけで決まるものではありません。

話はそれますが、ドラムの奏法にモーラー奏法という我々日本人に適した奏法があります。

モーラー奏法についてよく
モーラー奏法を使わないドラマー=ボクシング、プロレスなどの西洋の格闘技
モーラー奏法で演奏するドラマー=中国拳法、合気道などの東洋の武術
といった例えを使われているのを見かけますが
ドラマーであり元少林寺拳法三段の私から見ても的を得た表現だと思います。

簡単に言うと少林寺拳法の戦闘スタイルというのは筋力や瞬発力という一般的なスポーツに使われる身体能力を鍛えて戦うというスタイルではなくテコの原理などを用いる事で力の劣る女性でも自分よりも力の強い大男を倒せちゃうよというものです。(もっと素晴らしい教えや考えがあるのですが…かなり乱暴な書き方ですいません。)

なんだか先程の千里ちゃんの話に繋がるものがあるとは思いませんか?

ボクシングやプロレスは体を鍛えて筋力をつけて戦う格闘技なので年齢と共に身体能力が落ちる為にどこかで引退というものが待っています。
ですが、筋力を武器としていない中国拳法系の格闘技は年齢や筋力に関係なく、技術を磨き続ける事で生涯闘い続けることができます。

これは元々の筋力や身体能力で不利な我々東洋人が西洋人と対等に戦う為の唯一の切り札と言えるとも思いますし、その事をドラムに置き換えると色々な事が見えてくると思います。

最近、メタリカのラーズウルリッヒがインタビューでメンバー全員の高齢化による身体能力の衰えでいつまでメタリカを続けられるか分からないと語ったようですが、まさにボクシングやプロレスに近い印象を私は感じました。
大好きなバンドであり、これからも続けてもらいたいと願っていますがやはり身体能力を武器としたスポーツ的な演奏方法では長く演奏するのは厳しいのでしょう。
彼のペダルのバネももちろんかなり強く締められており踏み込むにはそれ相応の筋力が必要です。

逆にモーラー奏法を使うスティーブスミスのようにバネを弱くし身体に合った合理的なセッティング、奏法を用いる事で年齢による衰えを感じさせる事なくむしろ年々パワーアップしているドラマーも居ます。

あの野獣ラーズでさえ西洋の格闘技的な演奏スタイルではいずれ来るであろう身体の衰えを視野に入れ始めている昨今、身体能力の面でハンデを持つ我々日本人は筋力ではなく東洋武術的な合理的セッティング、奏法で長いドラマー人生を歩むのが得策ではないかと私は考えます。

長く難しい話をタラタラと書いてしまいましたが
実際どうペダルを調整すれば良いのか少しだけお答えします。

まず、ただバネを弱くしただけでは駄目です。
やってみると分かるかと思いますが弱過ぎるとフットボードの戻りが悪くて速く踏めません…

しかし、強過ぎるとすぐに足が疲れてしまう…

私のやり方としては1番ゆるい状態(バネの留め具のネジしろが面の状態)から少しずつ張っていって踏み込んだ時に違和感(重さを感じる)手前でストップします。
私の体重の場合、ネジの溝が2つ見えるくらいにいつもなります。

強いバネで慣れている人は最初は戻りが物足りなく感じるかもしれませんがスティックのシンバルレガートと同じで「押す」のではなく「引く」感覚を覚えたらフットボードの戻りの感覚はバネが弱くてもちゃんと感じられるようになりますので御安心下さい。

この「引く」という感覚がシンバルレガートのスピードアップと同様、2バスのスピードアップにも重要になっていきますので意識して取り組みましょう。

当たり前のことですが踏んで押さえつけたままではペダルは戻って来ません。笑

だいたいの調整が出来たらそのペダルで長時間演奏し、足が疲れるようであれば1段階バネを緩めて微調整。

ペダルの調整が身体に合っていれば最初のウォーミングアップの15分を過ぎた辺りからどんどん足が動くようになり終始快適なコンディションを保てるので練習や演奏をしていてとても楽しい気持ちになれるはずです。

ペダルの調整が合っていない(自分の身体に対して重い)場合、時間が経つにつれて身体が疲れていくのでどんどん演奏のクオリティが下がっていきます。

最初の15分〜30分は身体が温まっていないので人間誰しも速く動かなくて当たり前です。

そこで速く動かないからと焦ってペダルの戻りを求めてバネを強くしてはいけません。

ペダルを踏む事だけに精一杯になってしまい、いつまで経っても自分の足に合った調整が出来ずに体力の消耗の激しいペダルをストレスを感じながら練習する事になります。

とにかくリラックスして居られるセッティングを心掛けましょう。

そうする事で視野が広がり、バスドラムを踏む事だけでなく各太鼓の音色や音量、グルーヴに意識を向ける余裕が出て来るはずです。


自分の身体に合ったバネの調整法についてもっと詳しく知りたい方、自分のペダルを実際に調整してもらいたい方、是非体験レッスンにお越し下さい。

あなたに合ったベストなセッティング、演奏方法をご提案させて頂きます。

八田


 

(2016年11月13日(日) 11:40)

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