T`s ポケットドラムスクール講師の 遠藤 たけし です。
前回は長々とドラムを始めた動機を書いてみました。
今回は僕の好きなドラマーを書いてみようと思います。
実はドラムを始めて数年、僕には好きなドラマーがいなかったんです(笑)
というのも好きなバンドはあったんですがそのドラマーのことが好きなのか? と言われたらよく分からなかったんですね。
そんな日々を送っていたある時
雑誌で偉大なサックスプレイヤーのディビット=サンボーンの記事がこう書かれているのを見つけました。
「楽器がうまくなるコツ?いかにどれだけ早く自分の好きなプレイヤーを見つけることが出来るかだよ」
その記事を読んだ僕は焦りました。
僕には好きなドラマーがいない・・・
難しい事に焦ったところで好きなドラマーなんてものはすぐには見つからないものなんですよね。
好きというのは無理やり自分をマインドコントロールして見つけて解決できる問題ではないですから・・・
しばらく自分の好きなドラマーって誰だろう・・・と迷う日々。
そんなある時ドラマー友達からアメリカのTOTOと言うバンドのドラマーがすごいらしいと言う話を耳にする
早速CDを聞いてみた。
・・・・・・・・・・
このように書くのはとても恥ずかしいことなんですが初めて耳にした時は ふぅ?ん ぐらいしか思いませんでした(笑)
みんなが上手いと言うんだから上手いのだろうくらいにしか思わなかったんですね。
せっかくだからそのノリで友達にTOTO好きなギタリストがいたのでその彼とTOTOの曲をコピーしてバンドでやってみることにしたんです。
・・・あのときの衝撃は今でも覚えています。
全然叩けないんですよ !!! ドラムのフレーズが!!
なんで出来ないのか分からないんです。
でも全く出来ない。
その瞬間に初めて好きなドラマーのタイプが確立されたと言っても過言ではありません
聞いただけではその難しさが全く伝わらないんだけども実はその演奏は難しくとっても芸術的で素晴らしいもの
目立たないけれどその存在がいないと曲が全く成り立たなくなるドラミング。
それまでドラムというのはたくさん叩いて目立って注目されてナンボでしょう!!! って思っていました。
(今でも派手なドラマーは好きだったりもするんですが)
そんな自分の今までの考えを覆してくれた、僕が初めて好きになったドラマー!!
ジェフ・ポーカロ !!
彼のおかげでまたドラム生活が楽しくなりました。
それからというもの、彼が叩いている曲を買いあさり、その参加曲の数に驚かされたものです。
もしや!! と思い、もともと家にあるマイケル・ジャクソン等のCDのジャケットを見てみると彼のクレジットされている、つまり参加している曲がたくさんあるある!!!
半年くらい毎日ジェフの叩いている曲を永遠に聴いていたこともありました(笑)
不幸な事に1992年に38歳という若さでこの世を去っているのですが・・・
彼に出会えて本当に感謝です。
好きな人や音楽というのはめぐり合いだと思います。それと同時に好きなミュージシャンと出会えるのもめぐり合いです。
当時は好きなミュージシャンがいなくてあせっていましたが、今思うと続けていれば必ず誰かとめぐり合えるものだと確信しています。
(2007年3月14日(水) 2:18)