こんにちは、講師の井上です。
先日、お宝CDを漁りに中古CDを扱うお店に行きました。
1人でフラっと出掛ける時は「必ず」と言っていいくらいCDショップには立ち寄ります。長い時には店一件で1時間以上費やしたりします。
良い中古CDとは一期一会・・・欲しかった廃盤CDとか見つけると「うおぉぉ!」と声を出してしまいます(笑)。
何気なく邦楽コーナーを見ていたら・・・「ブルーム オブ ユース」というユニットの『スパシーバ』というアルバムが眼に止まりました。「・・・・確か僕の師匠がドラムで何曲か参加していたはず」と思い、即ゲットしました。
僕の師匠「江口 信夫」は間違いなく日本を代表するドラマーであります。彼の元で数年間学べたという事が今の僕の貴重な財産になっております。
数え切れない程のレコーディングやリハーサルなど、最高の演奏を間近で見る事が出来たのですからね。
何とか「追いつけ、追い越せ」の精神で師匠に近づこうと日々努力しておりますが・・・・道程は険しいです(笑)。
そんな師匠の演奏が聴きたくて購入したCDを早速プレイヤーで聴こうと思った時に、ふと思いました。
「演奏を聴いて、師匠の演奏か、そうでないかを聴き分けてみよう」・・・・彼の演奏をずっと聴いてきたのですから、演奏の雰囲気や楽器の特徴などから判断出来るはずと考えたのです。
『スパシーバ』というアルバムの楽曲は全部で14曲・・・最初の曲はイントロのような感じなので省いて・・残りの13曲、師匠がどの楽曲で何曲に参加しているかは、僕は把握出来ていません。
もしかしたら一曲だけかも知れないし、全曲参加しているかも知れないし・・・僕の勘違いで師匠は参加していないかも知れない。
色々と考えながらプレイヤーの再生ボタンを押しました。一曲を何回も聴き直す事もせず、アルバムをザッと一通り聴きながら判断した結果・・・・師匠が参加しているのは13曲中恐らく9曲で、「この曲は絶対に師匠だ!」と確信した楽曲は7曲。
中には聴いた瞬間に「絶対にそうだ!」と確信した曲もありました。9曲中2曲だけ自信が持てず保留。
逆に「これは違うな・・・」と感じた曲は5、7、9曲目でした。そして、アルバム全曲聴き終えたところで答え合わせをしてみると・・・師匠が参加していた楽曲は全部で7曲。
2、3、4、6、10、12、13曲目がそうでした。
僕が「絶対にそうだ!」と確信した7曲というのは2、4、6、10、11、12、13曲目です。自信が持てなかった2曲とは、3、14曲目だったのです。
結果は、自分でも驚くくらいの高確率で的中!中でも「これは違うな・・・」と感じた3曲が、その通り師匠の演奏でなかった事が僕の中では自信になりました。
ちなみに11曲目はクレジットが出てなくて確認する事が出来ず、14曲目はライブテイクでした。
このように、自分の耳を鍛えるのもプレイヤーとして大事な事だと思うんです。
自分の好きなドラマーの演奏を聴きまくる事で、そのドラマーのアレンジ面での良い部分、楽器の鳴りの特徴、テクニック的な要素などが把握出来てくると思います。それらを少しでも自分の演奏能力に変えられれば、これはとても大きな力になると思います。
皆さんも、自分のドラマーの音源を聴き込んで良い部分をドンドンと取り入れていきましょう!!その作業を繰り返す事で自分だけの「オリジナリティ」が生まれるのだと思います。
僕も師匠のように、どんな楽曲にも「その楽曲の雰囲気に合った最高の演奏」を奏でられるドラマーになりたいと思っています。日々精進!
(2008年1月25日(金) 0:30)