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作曲講座「和声学とコード理論の違い」

作曲を勉強するぞ!と意気込んで最初にぶち当たるのが「和音」の壁かと思います。

旋律は鼻歌でふんふん歌いながらかけるけど、いざ和音を当てはめようとすると何を当てはめたらいいか迷ってしまう。うまくはまったと思ってもそれに自信が持てない。

作曲をする上で自分の選んだ音に自信が持てるかどうか、というのは、実はとても大切なことです。
この和音、実はこっちの方がいいのでは?いや、なんだか違和感があるけどこれでいいのか?
疑念が湧いてくるとなかなか次に書き進めることができないのではないでしょうか。

そういった和音選びの理論的裏付けてくれるものとして、和声学やコード理論があります。

「理論的にあってることより美しさだろ!」

と思う気持ちもあると思います。
しかし、この理論的に説明できる状態というのは、これまで作られて来た多くの音楽から導き出された理論であり、音楽が築き上げて来た文化的遺産だと考えられる。


なんだかちょっと頼りになりそうですね。


「自分の感性を信じる!」と突き進むことも大切ですが、その感性を育てるために、これまでに築き上げられて来た文化を理解するというのも大切なのではないでしょうか。


というところで本題に入りたいと思います。


「和声学」と「コード理論」の違いは何?


簡単にいうと和音を線で捉えるかかたまりで捉えるかの違いになります。
どちらも突き詰めていくと同じ結論に達することが多いですが、その根底となる考え方に違いがあります。

「和声」は声部の重なりによって和音が生み出される、という考え方。
「コード」は音のかたまりの形に法則性を見出す考え方。

うーん、どちらも同じことを言っている気がする。


もう少し書き進めてみましょう。

「和声」は声部(旋律線)が複数重なったと、その層の断面をみてみると和音があるよ、という感じ。なので縦(断面)のつながりを見ながら、同時に横(層)のつながりも見ていくことを大切にしています。
ドミソはハ長調におけるIの和音である。
ドミソレはIの和音のドが上方変異している可能性がある。みたいな。

「コード」は音のかたまり(和音)の形を分類して、その形によってニュアンスや使い方を定義していくことを大切にしています。
ドミソという音のかたまり(和音)はCである。
ドミソレという音の固まりはC11である。みたいな。

どちらがいいのか、

正直なところどちらでもいいと思います。
コードの場合も上方変位がテンションコードだ、ドロップだと別の言い方があるので、同じことを別角度から言い直したりしている、と捉えるとどちらも変わりありません。

ただし学習初期段階においては、その考え方の違いが明確になります。

和声では旋律的なつながりを大切にするので、4声体なら4声体で全ての声部においてのつながりを見ていきます。
なので横のつながりを重視します。

コードでは固まりの分類を大切にするので、コードの形について多く学びます。なのでコードの種類やその形の違いに着目して話を進めていきます。

ギターを弾くとわかりますが、和音の中身がどういう層に分かれているかなんて、ある程度こだわらないと別段無視していい要素です。

和声ではその無視している部分に肝があるので、とっつきにくいイメージもあるかもしれませんね。

でも、どちらも学習を進める上で、特に大きな違いはない、という部分に気がつくはずです。

どっちを学ぶべきか、ということについては、自分の作りたい音楽のジャンルに即してもいいのかもしれません。

和声はクラシカルな技法を多く説明してくれていますし、教材や学習過程で作る曲もクラシカルになりがちです。

コードはジャズやポップスの技法を多く説明してくれていますし、そういった曲を作ることが初めの段階で想定されているので、自分の興味のある分野の理論を使うことがモチベーションにもつながるかもしれませんね。

コードを使ったからクラシックが作れないというわけではないし、和声を学んだからポップスが作れないというわけでは決してないということです。

 

(2017年6月18日(日) 15:24)

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この記事を書いたコーチ

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