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一眼レフとミラーレス

先日キャノンが出した本格的なミラーレスカメラ、EOS Rの発表展示会に行ってきました。かなりの盛況で実際に機種に触って撮影体験ができるコーナーは35分待ちの行列でした。

このキャノンEOS Rは10月下旬発売予定ですが、ニコンはZ7というプロユースにも対応できる本格ミラーレスカメラを9月28日に発売します。キャノンは今までEOS Mというアマチュア向けのイメージセンサーが小さいミラーレスを出していましたが、ニコンは2011年にNikon1というミラーレスを造って以来のミラーレスカメラ市場への参入となります。しかもいきなり、プロユースを想定したカメラを出してきました。

ミラーレスカメラは今までソニーが強く、α9(アルファナイン)やα7(アルファセブン)などでイメージセンサーが大きい、24mmx36mmのいわゆるフルサイズと言われるセンサーを積んだミラーレス機でプロユーザーやハイアマチュアユーザーを取り込んできました。(イメージセンサーが大きいと光をたくさん取り込めるので、キメの細かい画像が撮れます。そうすると拡大しても画像が荒れないので、雑誌やポスターなどに使うことができます。)

フルサイズのミラーレスカメラは今までソニーしかでしていなかったので、市場は独占状態で値下げとは無縁な状態でした。また縮小が続くデジタルカメラ市場にあってミラーレスカメラだけは出荷台数が増加していました。こうしたこともキャノンとニコンがフルサイズのミラーレスカメラをだす大きな一因となったはずです。

問題は、一眼レフとミラーレスはどこがどう違うのか?一体どちらが優れているのか?はたまたどちらを買えばいいのか?ということです。今までは「ミラーレス=アマチュア向け」「一眼レフ=アマチュア向けもあるし、プロ向けもある」という括りでしたが、プロ向けのミラーレスが出るとどっちいいのか悩みます。

私がキャノンEOS Rの発表会に足を伸ばしたのも、こうしたことが知りたかったからです。

以下、結論を箇条書きで記していきます。
1)ミラーレスは激しく動くものへのフォーカス精度は一眼レフに劣る
2)ミラーレスはミラーがない分、ボディを軽く小さくできるので気軽に持ち運べる
3)ミラーレスは常に液晶ビューファインダーを作動するので、バッテリーのもちが悪い
4)ミラーレスは暗い場所での静止物のフォーカス精度は一眼レスより優れている
5)ミラーレスはメカニカルシャッターがないので、無音撮影ができる
6)ミラーレスは測距可能なAFエリアが一眼レフよりも広い
7)ミラーレスは現状ではスタジオ撮影を想定していない

1)、3)、7)はネガティブな評価ですが、そのほかは一眼レフと同等か優れているといえます。
暗い場所であまり動かないものを無音で撮りたいとき(バレエの講演やピアノの発表会など)はミラーレスが活躍できるシーンとなりそうです。また、ゴルフのショットやパットの瞬間などもミラーレスの無音撮影が重宝しそうです。ただし、不規則な動きのあるフィギュアスケートや速い動きのモータースポーツや新幹線などを近距離から撮るのはミラーレスは苦手な印象があります。EOS Rの発表会で話をしたキャノンの方もそこは認めていました。
スタジオ撮影にも対応していないということですので、現状では太陽光で撮影する報道や風景のフォトグラファー、もしくはハイアマチュア向けのレベルだと思います。

では改めてまとめてみましょう。
<ミラーレスカメラを買っても損をしない人>
●風景や山岳写真を撮る人(ボディが小さく軽いのでオススメです)
●ゴルフや音楽会、舞台などを撮る人(無音撮影で遠慮しらずです)
●フラッシュ撮影が禁止されている美術館などで撮影したい人(暗い場所の静物は得意です)
●夜景を撮りたい人(上と同じ理由です)
●野球のピッチャーやバッターのように激しく移動することのないスポーツを撮る人

<一眼レフをオススメしたい人>
●モータースポーツや新幹線、飛行機など速く動くものを撮りたい人
(子どもの運動会レベルの動きでも現状ではまだ一眼レフの方がいいかもしれません)
●フィギュアスケートやアメフトなど不規則だったり複雑な動きをするスポーツを撮る人
●スタジオでモノブロックや大型ストロボを組んで撮る人

この他にも、自分の子どもを撮りたい人はどうすればいいの?街角スナップを撮りたい人はどっち?という疑問の声があると思います。子どもは動きが速く(シャッタースピードは1/500秒ぐらいでないとブレます)、動きも複雑なので、まだ一眼レフの方がいいかもしれません。街角スナップならミラーレスの方が軽くてコンパクトなボディなのでいいかもしれません。

それでも、ここからミラーレスはどんどん進化していくと思います。2020年の東京オリンピック、パラリンピックまでにさらに進化してくると思います。そのときには上にあげた苦手な分野がなくなってくるかもしれません。
すごい理想を言えば、ミラーレスと一眼レフをそれぞれ持って、状況によって使い分けられれば悩む必要もないのですけどね。

 

(2018年9月16日(日) 23:20)

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