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EOS M5 見参!

初代EOS Mの登場から早4年が経った先日の9月15日、ミラーレス市場に遂にキヤノンが渾身の一石を投じてきました。
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/m5/index.html

EOS M3にG5Xのテイストを加えたようなデザイン…皆さんはいかがだったでしょうか?
個人的にはややチグハグな印象を受けたんですが、EF-Mレンズではお馴染みだったグラファイト色がボディカラーに採用されたのは、レンズとの統一感と同時に精悍さもアップして好印象でした。

シリーズ初となるEVF(電子ファインダー)を搭載してきたEOS M5ですが、それ以上に注目すべきなのは、ミラーレスに向けて「デュアルピクセルCMOSセンサー(※1)」という虎の子のカードを遂に切ってきた…という点。
これでソニー製CMOSセンサーを搭載した他社機との間合いを一気に詰めてきたことは間違いないでしょう。

DPCMOSセンサーの能力を余すところなく引き出すべく、最新世代の映像エンジン「DIGIC7」を他のEOSに先駆けて搭載してきたところにも、M5に賭けるキヤノンの意気込みが感じられます。

AFフレームの移動にタッチパッドAF(※2)を搭載してきたことも注目に値します。
DPCMOSセンサーによる高速AFとも相まって、EVFを覗きながらのピント合わせがすこぶる快適になることでしょう。
かつて視線入力を実用化していたキヤノンだけに、さすが直感的なポインティングデバイスの重要性を熟知しているなぁーと感心しました。
この点は、ハイエンド・ミラーレスの背面液晶にタッチパネルの搭載をかたくなに拒み続ける富士フイルムやソニーにもぜひ見習ってほしいところです。

それではM5はもろ手を挙げておすすめかと言うと、そこは一旦冷静になる必要があります。

EVFはG5Xと同じく0.39型の有機ELと普及タイプであることから、同じタイプのEVFを搭載した富士フイルムX-T10やオリンパスE-M10 MarkⅡが想定するライバルかと一見思えます。
が、ボディのみの初値で¥10万超えとなると話は変わってきます。
http://kakaku.com/item/K0000910398/

発売から1年が経過しているX-T10やE-M10 MarkⅡは、ボディ単体で最安値がすでに¥6万を切っています。(ほぼ底値と言っていいでしょう。X-T10はそこまで安売りされるようなカメラではないんですが…)
http://kakaku.com/item/K0000777289/pricehistory/
http://kakaku.com/item/K0000806478/pricehistory/
そんなわけでEOS M5の直接のライバルにはなり得ません。

そうなると、同じタイプのEVFを搭載したもう一つのミラーレス:ソニーα6300との直接対決になりますが、CMOSセンサーの読み出し性能で劣るM5は動体捕捉能力や動画機能で劣勢となって、苦戦が予想されます。

EF-Mレンズのラインナップでも、充実してきた他社と比べて現状では随分と見劣りします。
ここは一つ、もう一つの虎の子「ナノUSM」の威を借りながらレンズロードマップを一気呵成に書き上げて意気込みだけでも示してほしいところですが、そういった動きもなく、同時発売の高倍率ズーム:EF-M18-150mmのAFモーターはナノUSMの採用が間に合わなかったのか、従来通りのSTMと拍子抜けでした。

また、ミラーレスでは半ば常識と化しつつある静音撮影には欠かせない「電子シャッター」ですが、M3に引き続きM5にも搭載されていません。
EOS40Dに初めて搭載されてお家芸のはずの「電子先幕シャッター」すら搭載されないというのは理解に苦しみますが、何か出し惜しみしなきゃいけない事情でもあるんでしょうか…?

以上のような懸案材料から、M5発売早々に手を出すのは時期尚早と見るべきでしょう。
価格がそれなりにこなれてきて、期待の高まるレンズロードマップと出し惜しみ感のないファームアップがユーザーに提供されるようになってくれば、ミラーレス市場でもそれなりのポジションを獲得して存在感を増してくるはずです。
発売から半年後…来年の5月GW辺りが購入判断のタイミングの一つの目安になりそうです。


※1)デュアルピクセルCMOSセンサー
EOS70Dに初めて搭載された、全画素がそれぞれ左右に瞳分割されたCMOSイメージセンサー。
70Dでは今一つピンとこなかったんですが、80D+ナノUSMのライブビューでは感動するレベルの俊足ぶりでした。

一般的な像面位相差AFが組み込まれたセンサーは、AF専用の位相差画素が点在していて、その画素は撮像用の画素として機能しない欠陥画素となるため、周囲の画素からデータの補間を余儀なくされます。

一方でDPCMOSセンサーは、撮像用の画素が一対の位相差画素を兼ねているので、全画素がAF用の位相差画素として機能しながら画素欠陥が全くないという、ライブビューに最適な理想のイメージセンサーとなっています。

一般的な像面位相差AF(パナのDFD含む)では、最終合焦付近ではコントラストAFの手を借りなければ合焦できないんですが、DPCMOSでは最終合焦までが位相差AFのみで一気に可能となるため、原理的にはミラーレス最速のAFが可能です。

ただし構造上、現状では縦線検出しかできないため、クロスorデュアルクロス・タイプのAF専用位相差センサーには精度の点で劣ります。
画素が4分割された「クアッドピクセル」構造ならその点解消されるはずなんですが…将来に期待しましょう。


※2)タッチパッドAF
EVFを覗きながら、ノートPCのトラックパッドのような操作感覚で、タッチパネル液晶の全面あるいは一部を用いてAFフレームのポインティングを行う機能のこと。
タップした箇所に瞬時にAFフレームが移動する「絶対参照モード」と、スワイプ操作で連続的に移動する「相対参照モード」との2種類の操作から選べます。

かつてEVF内蔵のソニーNEX-7が登場した頃、開発者に直接「この機能がいかに必要か」という提言をしたことがあるんですが、ハイエンド機には不要と取り合ってもらえず、その後パナソニックのDMC-G5に採用されて登場したという経緯があります。
現在ではパナソニックのほとんどのEVF搭載機種と、オリンパスE-M10 MarkⅡにも採用されています。M5が採用すればミラーレスで3社目となります。

ただ、手袋をした状態では操作できないので、プロ向けとしてはやや難があります。
プロ向けのX-Pro2やX-T2でフォーカスレバーが採用されたのは妥当な判断だったといえます。

 

(2016年9月19日(月) 11:25)

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この記事を書いたコーチ

花・動物・風景が得意!カメラメーカーでの勤務経験から多角的に指導

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